1. 有孔ボードで壁面収納をDIYしよう

有孔ボードは、リーズナブルな値段で手に入れることができる、DIYに最適な材料だ。主に壁面収納をDIYするときに使われることが多い。
有孔ボードとは
有孔ボードは、「ペグボード」「パンチングボード」とも呼ばれている。名前を聞いたことがなくても、コンサートホールや学校の視聴覚室、音楽室などで目にした方も多いはずだ。もともとは、吸音効果を狙って壁材として使われていたものだ。
均等に孔が開いているのが特徴
有孔ボードは、同じ間隔で孔が開いているのが特徴だ。この孔を利用することで壁面に棚などの収納を作ることができる。さらに、有孔ボードに特化したフックやラックも売られている。孔に差し込むだけなので、必要に応じてレイアウトを簡単にやり直すことができる。
手に入れやすい
DIYの壁材というと、専門の資材店に行かなければ手に入れにくいようなイメージがある。しかし、有孔ボードは、一般的なホームセンターや小さいものなら100均でも取り扱っている。部分的な壁面収納を試してみたいという場合には、100均の有孔ボードを使ってみよう。
2. 壁を傷つけない有孔ボードの付け方

有孔ボードは、壁とボードの間に空間がなければ、フックなどをかけることができない。そのため、壁に角材などを固定して空間を作ってから有孔ボードを取り付ける。しかし、賃貸物件に住んでいる場合には、釘や止め具で壁に穴を開けることができない。
ディアウォール
ディアウォールは、2×4材を固定するときに使うアジャスターだ。上下2つのキャップがワンセットになっており、天井と床で2×4材を突っ張り棒のようにして固定できる道具だ。突っ張って柱を固定するため、釘や止め具を使わずに有孔ボードを取り付けることができる。
まず、有孔ボードを取り付けたい壁の天井から床までの長さを正確に測り、2×4材の長さを決める。どれくらいの大きさの有孔ボードにするのかも決めておき、横幅も測っておこう。
専用の取り付けビスがあれば壁と有孔ボードに隙間を作ってくれるので、金具が壁に接触せず、壁を傷つけることもない。
まず、有孔ボードを取り付けたい壁の天井から床までの長さを正確に測り、2×4材の長さを決める。どれくらいの大きさの有孔ボードにするのかも決めておき、横幅も測っておこう。
専用の取り付けビスがあれば壁と有孔ボードに隙間を作ってくれるので、金具が壁に接触せず、壁を傷つけることもない。
突っ張り棒
それほど重いものやたくさんのものを壁に収納するのでなければ、突っ張り棒を使っても有孔ボードを取り付けることができる。まず、取り付けたい場所に合ったサイズの突っ張り棒を2本用意する。突っ張り棒は、必ず細い方が上になるようにセットしよう。
次に、突っ張り棒と有孔ボードの孔を利用して結束バンドで固定する。突っ張り棒のつなぎ目の段差を利用すれば、結束バンドがずり落ちたりすることがない。
次に、突っ張り棒と有孔ボードの孔を利用して結束バンドで固定する。突っ張り棒のつなぎ目の段差を利用すれば、結束バンドがずり落ちたりすることがない。
3. 有孔ボードを活用した壁面収納アイデア集

有孔ボードは、アイデア次第で壁面収納の可能性を広げてくれる。どのような使い方ができるのか紹介しよう。有孔ボードを使いこなすヒントになるかもしれない。
フィギュアを飾る
フィギュアをコレクションしている方も多いのではないだろうか。有孔ボードを使えば、広い壁面全体にコレクションを並べておくことができる。有孔ボードの孔に棚受けを差し込んで棚板を乗せるだけでディスプレイスペースを作ることができる。テーマやサイズで飾り分けるなど、さまざまな飾り方で楽しもう。
ベッドヘッドを作る
ベッドヘッドがあれば、小物や雑誌、読書用ライトやスマホが置けるので何かと便利だ。ベッドヘッドをわざわざ購入しなくても、有孔ボードを使えば簡単に作ることができる。有孔ボードをベッドと壁の間に挟むだけだ。しっかりと固定したければ、虫ピンで四隅を止めればグラグラする心配もない。
孔を利用して棚やブックスタンドを取り付けることができ、ウォールライトも固定することができる。
孔を利用して棚やブックスタンドを取り付けることができ、ウォールライトも固定することができる。
工具の収納
DIYが趣味の方は、いろいろな工具を集めるのも楽しみのひとつだろう。工具は、有孔ボードを使って壁面に整然と並べておけば、どこに何があるのか一目瞭然だ。仕事の効率化にもつながる。工具は重量のあるものも多いので、有孔ボードを壁にしっかりと固定することがポイントだ。
4. 壁に有孔ボードを付けるときの注意点

有孔ボードは、壁面の有効活用に便利なアイテムで、取り付けも簡単だ。壁に取り付けるときに注意したいポイントがあるので押さえておこう。
アンカーの強度をチェックしておこう
有孔ボードはアンカーを使って壁に取り付けることで強度を増すことができる。重いものを棚に乗せたり、たくさんのものを吊り下げたい場合には、アンカーの強度もチェックしておこう。
フックのピッチを確認しよう
孔と孔の間のことをピッチと呼ぶ。有孔ボードには「アメリカ規格」と「日本規格」の2種類の規格があるので注意しよう。
「アメリカ規格」のピッチは25mmで孔の大きさは5mm、「日本規格」のピッチは30mmで孔の大きさは8mmとなっている。どちらが使いやすいかは、収納するものの重さやレイアウトなどを考えて選ぶといい。
「アメリカ規格」のピッチは25mmで孔の大きさは5mm、「日本規格」のピッチは30mmで孔の大きさは8mmとなっている。どちらが使いやすいかは、収納するものの重さやレイアウトなどを考えて選ぶといい。
結論
有孔ボードは壁面収納をDIYするのに、非常に便利なアイテムだ。壁を傷つけたくない場合には、ディアウォールや突っ張り棒を使えば簡単に設置できる。アイデア次第でいろいろな場所で使えて、取り付け方も簡単だ。収納場所を増やすために家具を買い求める前に、有孔ボードを試してみてはいかがだろう。