1. 自転車の基本的な掃除方法と注意点

自転車には、泥やホコリ、水滴などさまざまな汚れが付着する。キレイに掃除すれば気持ちよく乗れるし、より愛着も湧いてくるだろう。それに、掃除のついでに自転車を点検したり注油したりすれば、安全走行にもつながる。自転車は定期的な掃除が大切だ。
用意するモノ
- スポンジ
- 毛が柔らかいブラシ
- 自転車用クリーナー
- 雑巾(乾拭き仕上げ用に2枚)
- 自転車用オイル(ボトルタイプ)
- ウエス
ネットでは、自転車掃除用品をセット販売している。自転車店でも手に入るはずなので、まずはこれらを揃えておきたい。ウエスとは、機械の汚れや油汚れなどを拭き取る布だが、なければ汚れてもいい布で代用しよう。
基本的な掃除の手順
まずは自転車全体を濡らすように水をかける。表面の汚れを浮かせるためだ。次に自転車用クリーナーを吹きつけ、スポンジやブラシで泡立てるように洗っていく。油が付着しそうな箇所は後回しにするか、別のブラシを用意しておくといい。最後は水で洗い流し、乾拭きでしっかり拭きあげよう。
なお、あらかじめ洗浄剤が含まれており、拭き取るだけというシートタイプのクリーナーもある。屋内やマンションのベランダなど、水が使えない場合で掃除するときはシートタイプを使おう。
なお、あらかじめ洗浄剤が含まれており、拭き取るだけというシートタイプのクリーナーもある。屋内やマンションのベランダなど、水が使えない場合で掃除するときはシートタイプを使おう。
自転車掃除の注意点
気合を入れて自転車を掃除することは大切なことだが、高圧洗浄を吹きつけるのは避けたほうがいいだろう。誤ってグリスを落としてしまい各パーツが円滑に動かなくなったり、フレーム内に水が入ってサビが発生したりすることがあるためだ。
2. 自転車のチェーンの掃除方法を詳しく

自転車の中でもとくに汚れやすいチェーンは、掃除にちょっとしたコツがいるので、別で詳しく解説する。
チェーン掃除の手順
下段のチェーンの下にウエスを添え、自転車用クリーナーを吹きつけたら、そのままウエスでぬぐって拭き取る。これを、ペダルを回しながら一周分行おう。気になる汚れはブラシを使って掃除してもいいが、チェーン内部の汚れまでキレイに落とすことは難しい。ピカピカにするよりは、表面の汚れが落とせればOKというくらいの気持ちで取り組もう。
チェーン掃除の注意点
自転車のチェーンを掃除する際、クリーナーがペダルやブレーキのローターなどに付着しないように気をつけたい。ペダルは足が滑ってしまうリスクがあるし、ローターはブレーキの効きを低下させるおそれがあるためだ。ウエスを添えたら、クリーナーをそっと吹きつけよう。
3. 自転車掃除と一緒に覚えたい注油の基礎知識

自転車の基本的な掃除方法を覚えたら、注油の知識も身につけよう。ここでは自転車用オイルを使用するが、スプレータイプは広範囲に噴射しすぎるおそれがあるため、手で油量を細かく調整できるボトルタイプを用意しておこう。
注油のコツ
掃除のときと同じように、下段のチェーンの下にウエスを添え、チェーンのコマ一つひとつにオイルを注いでいく。ペダルを回してチェーンを一周させたら、ウエスで余分なオイルを拭き取る。
「せっかく塗ったのに?」と思うかもしれないが、オイルが残りすぎると泥やホコリなどが付着しやすくなり、せっかく掃除したのに逆に汚れやすくなってしまうためだ。指で触れてわずかにオイルが付く程度までしっかり拭き取ろう。
「せっかく塗ったのに?」と思うかもしれないが、オイルが残りすぎると泥やホコリなどが付着しやすくなり、せっかく掃除したのに逆に汚れやすくなってしまうためだ。指で触れてわずかにオイルが付く程度までしっかり拭き取ろう。
チェーン以外に注油したいパーツ
自転車には、チェーン以外にも注油しておきたいパーツがある。ハンドル部分にある「ブレーキの可動部」そして「ギア可動部」だ。ウエスを添えながら1〜数滴注油し、最後に拭き取っておこう。
注油における注意点
ブレーキパッド(ブレーキシュー)には注油しないように気をつけよう。ブレーキが効かなくなると危険だ。
4. 自転車掃除ついでの点検も重要!

さいごに、自転車掃除のついでに実施したい安全点検についてお伝えする。できれば掃除のときだけでなく、日常的に点検しておきたい部分なので覚えておこう。
安全点検のポイント
- ブレーキは効くか
- タイヤの空気や溝は十分か
- ライトは付くか
- ベルは鳴るか
- カギに不具合などは見当たらないか
ごく基本的なことだが、自転車掃除のついでにこうした点検を行うことは、安全走行にも関わるためぜひ実施してほしい。とくに重要なブレーキは、左右をしっかり握ってブレーキパッド(ブレーキシュー)が正常に動くかどうか、確認しておこう。
少しでも違和感があったりいつもと違う症状があったりしたら、すぐに自転車店に持ち込んで診断してもらうことをおすすめする。
少しでも違和感があったりいつもと違う症状があったりしたら、すぐに自転車店に持ち込んで診断してもらうことをおすすめする。
結論
自転車は、雨に濡れるとサビてしまう。屋外に保管している方で、掃除をしたときにサビを見つけたら、今度は自転車の保管方法も見直してみよう。屋内に入れるのが難しければ、カバーをかけておくだけでも違うはずだ。