1. ワイシャツのシワを防ぐ洗い方

ワイシャツのシワを防ぐための最初のポイントは洗い方にある。
洗濯ネットを使う
ワイシャツを洗うときは、洗濯ネットに入れるのが望ましい。洗濯をすると、水を含むことによって膨らんだ繊維の分子が、ほかの服とこすれてバラバラになる。これが、ワイシャツにシワができる原因の1つなのだ。ネットに入れることで衝撃を和らげ、シワを予防することができる。コツは、ワイシャツにあった適切なサイズのネットを選び、ネット1枚につきワイシャツ1枚を入れること。汚れ落ちがよくなるよう、裏返しにしてたたんでからネットに入れよう。
柔軟剤を使う
柔軟剤を使うことで、ワイシャツのシワを防ぐことができる。さらに静電気を抑え、ほかの衣類のまとわりつき防止にも効果的だ。ただし、柔軟剤の入れ過ぎには注意しよう。柔軟剤を落とし切れないことによって、汚れやシミの原因となる可能性がある。
洗濯コースを選ぶ
ワイシャツの洗濯タグを確認し、通常の水洗いができるものは標準コースでも問題はない。タグで指定のあるワイシャツは、手洗い、ドライ、おしゃれ着などの、やさしい水流で洗うコースがおすすめだ。
脱水時間を短くする
シワになる一番大きな要因は脱水。シャツの脱水時間は15~30秒程度がよいとされる。通常の数分間にわたる脱水はワイシャツには長すぎるため、洗濯機の脱水時間を変更するとよいだろう。細かい時間設定ができない場合や、しっかりと脱水すべきほかの衣類と一緒に洗濯をしている場合は、一時停止をしてワイシャツだけ取り出す方法もある。面倒に感じるかもしれないが、このひと手間がシワに大きく影響することを知っておこう。
2. ワイシャツがシワにならない干し方

洗濯が終わったワイシャツは、すぐに取り出して干すのが望ましい。取り出したワイシャツの形を整えて一度たたみ、軽く叩きながらシワを伸ばしていく。こうすることで、細かいシワを伸ばすことができる。または、何度か振りさばいてもよいだろう。ハンガーにかけて形を整え、身ごろや襟など、細かい部分のシワもしっかりと伸ばしておく。
ハンガー選びが重要?
ワイシャツを干すときに細い針金ハンガーなどを使うと、ハンガー跡が残りやすい。形状も安定しにくくシワにもつながるため、肩部分が広めのハンガーがおすすめである。
洗濯を取り込むタイミングが重要?
洗濯物は、干す時間帯も乾きやすさに影響するため大切だが、取り込むタイミングも重要だ。湿度が高くなる時間まで干しておくと、再び衣類が湿り、シワがつきやすくなるからである。季節や天候にもよるが、15時くらいまでには取り込んでおくのがよいだろう。
3. ワイシャツにできたシワの伸ばし方

洗濯や干し方に気をつけても、どうしてもシワがついてしまうこともある。ここでは、ワイシャツにできてしまったシワの伸ばし方を見ていこう。
アイロンを使う
ワイシャツのシワは、アイロンで伸ばすのが基本である。ワイシャツのタグでアイロンの温度を確認し、襟、肩、袖、身ごろの順にアイロンがけをしていく。
ポイントは、ワイシャツを湿らせてからアイロンがけをすること。アイロンのスチームでは繊維に水が行き渡らないため、霧吹きがおすすめだ。生地全体を押さえて、細かいシワを伸ばしながらアイロンをかけていこう。生地の厚い部分は、片面だけでは熱が伝わりにくくシワも取れにくい。両面からアイロンがけをするとよいだろう。また、動かし方は直線的にするとシワになりにくい。アイロンの先に力を入れると生地が集まってシワになるため、先を少し浮かせ、反対の後方部分に力を入れる。
ポイントは、ワイシャツを湿らせてからアイロンがけをすること。アイロンのスチームでは繊維に水が行き渡らないため、霧吹きがおすすめだ。生地全体を押さえて、細かいシワを伸ばしながらアイロンをかけていこう。生地の厚い部分は、片面だけでは熱が伝わりにくくシワも取れにくい。両面からアイロンがけをするとよいだろう。また、動かし方は直線的にするとシワになりにくい。アイロンの先に力を入れると生地が集まってシワになるため、先を少し浮かせ、反対の後方部分に力を入れる。
スチームアイロンを使う
スチームアイロンなら、ハンガーにかけたままでもワイシャツのシワを伸ばすことができる。アイロン台にワイシャツを丁寧に広げ、少しずつ位置を変えてアイロンをかけるという手間がいらない。アイロンがけが面倒、苦手な方は、スチームアイロンを用意しておくのもよいだろう。
シワ取りスプレーを使う
一番手軽な方法が、シワ取りスプレーを使うこと。アイロンほどの効果はないが、シワが目立ちにくくなる。持ち歩きにも便利なスプレー単体で使用できるタイプや、アイロンの仕上がりをよくするタイプなど、種類もさまざま。仕上がりのイメージで選ぶとよいだろう。また、成分にシリコン、繊維潤滑剤が含まれていると、繊維の弾力を保ってシワを防ぐ効果もある。
シワ取りスプレーを使用する際は、ワイシャツが対応しているかどうかを事前に確認しておくのが望ましい。レーヨンやシルクなどには使えないことが多い。そのほか、ポリエステル100%の素材にはスプレーの成分が浸透せず、あまり効果は期待できない。
シワ取りスプレーを使用する際は、ワイシャツが対応しているかどうかを事前に確認しておくのが望ましい。レーヨンやシルクなどには使えないことが多い。そのほか、ポリエステル100%の素材にはスプレーの成分が浸透せず、あまり効果は期待できない。
4. ワイシャツがシワになりにくい素材とは?

綿、麻、シルクなどの天然繊維は、シワになりやすい素材である。同じ天然繊維でもウールはシワになりにくく、さらにシワになりにくいのが、化学繊維のポリエステルだ。
シワになりにくい!ポリエステルの特徴
ポリエステルはシワになりにくいだけではなく、耐久性が高く速乾性があり、形状安定にも優れている。手入れが簡単で丈夫、加えて低価格でコストパフォーマンスの高い素材だ。ワイシャツに限らず、さまざまな衣類に多く使われている。ただし、摩擦によって毛玉ができやすく、吸湿性が低い。そして通気性がよくないため、べたつきやすいのがデメリットだ。
ワイシャツでは、ポリエステルと綿の混紡素材のものが多く普及している。綿が加わることで、ポリエステルのデメリットである通気性や吸湿性、風合いを補う。そして綿だけのワイシャツよりもシワになりにくく、丈夫で形状安定にも優れている。それぞれのデメリットをカバーしあうことができる、バランスのよい素材だ。ポリエステルのデメリットが気になる場合は、こういった混紡素材を選ぶのもおすすめである。
ワイシャツでは、ポリエステルと綿の混紡素材のものが多く普及している。綿が加わることで、ポリエステルのデメリットである通気性や吸湿性、風合いを補う。そして綿だけのワイシャツよりもシワになりにくく、丈夫で形状安定にも優れている。それぞれのデメリットをカバーしあうことができる、バランスのよい素材だ。ポリエステルのデメリットが気になる場合は、こういった混紡素材を選ぶのもおすすめである。
ポリエステルの注意点
ポリエステルは汚れを吸着してしまう性質があり、付着した汚れが落ちにくい素材である。汚れがひどいほかの洗濯物と一緒に洗うと、生地がかえって汚れてしまう可能性があるため、注意しよう。また、シワになりにくいため、あまり出番はないかもしれないが、アイロンを使用する場合はテカリ防止のために当て布をする。温度は低温~中温にしておくと安心だ。
結論
ワイシャツのシワは、洗濯をして干すまでの作業に少し注意するだけでも、防ぐことができる。シワが気になる場合は、いつもの洗濯を見直すところから始めよう。それでもシワができてしまった場合は、アイロンやスチームアイロン、シワ取りスプレーなどを使う。または、シワになりにくい素材のワイシャツを選ぶのも1つの方法である。