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卵の殻の再利用アイデア!ツルンと剥けるゆで卵の作り方も紹介!

卵の殻の再利用アイデア!ツルンと剥けるゆで卵の作り方も紹介!

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2022年1月25日

卵の殻をゴミとして捨てている方は多いだろう。卵はさまざまな料理で活躍する食材なので、ゴミとして捨てる殻も多くなりがちだ。この記事では卵の殻を再利用する方法を紹介するので、洗濯や掃除、ガーデニングなどにぜひ活用してほしい。卵の殻がツルンと剥けるゆで卵の作り方など、チェックしておきたい知識と併せてまとめた。

  

1. 卵の殻を「漂白剤」として洗濯で再利用する方法

卵の殻はいつもの洗濯で活躍する。漂白剤として再利用する方法を紹介しよう。

卵の殻で洗濯物を漂白する方法

用意する卵の殻の数は、シャツ1枚に対して3個を目安にしよう。卵の殻をそのまま入れてしまうと、衣類に殻が入り込んでしまうこともあるので、あらかじめ布袋に入れたほうがよい。

水を入れた大きめの鍋に卵の殻を入れ、その上に衣類をかぶせるように入れる。鍋を火にかけて30~40分、フキン程度であれば10分程度煮よう。あとは洗濯機に入れて普通に洗えば完了だ。

卵の殻に漂白作用がある理由

卵の殻の主成分は、約94%が炭酸カルシウムだ。そのほかにも炭酸マグネシウム、リン酸カルシウムなどが含まれている。炭酸カルシウムは過熱することで「酸化カルシウム」と「二酸化炭素」に分離する。

そして、この2種類の成分が化学反応を起こし、アルカリ性になるのだ。食べこぼしや皮脂汚れなど、衣類の汚れのほとんどは酸性のため、アルカリ性になったお湯で洗うことで漂白効果が得られる。

2. 卵の殻を「茶渋や水垢落とし」として再利用する方法

卵の殻を再利用して食器洗いや掃除に活用しよう。茶渋や水垢を落とす方法を説明する。

卵の殻で食器の茶渋や水垢を落とす方法

まず、卵の殻を細かく砕く。キッチンのシンクの水垢や油汚れを取る場合には、そのまま卵の殻でこするとキレイになる。しかし、食器をこする場合にはそのままでは使いにくい。不要になったストッキングや、排水口などに使う水切りネットを活用しよう。砕いた卵の殻を中に入れて磨くと、殻も飛び散らず、磨きやすくなる。

卵の殻で水筒の茶渋や水垢を落とす方法

水筒は底のほうに付いた汚れは目視できない。専用のブラシを使っても、なかなかキレイに汚れが取れなくて漂白剤を使っている方も多いだろう。しかし、水筒は直接口に含むタイプのものもあり、漂白剤を使うのは抵抗があるという方もいるだろう。

そのようなときには、卵の殻を使ってほしい。水筒に卵の殻を入れて、中の卵の殻がヒタヒタになるくらいの水を入れる。そして、水筒のふたをしっかりと締めたら、シェイカーを振るように上下に振ろう。卵の殻の研磨作用によって、水筒にこびり付いた茶渋や汚れ、ぬめりなどをキレイに取り除くことができる。

3. 卵の殻を「肥料」としてガーデニングで再利用する方法

卵の殻の主成分は炭酸カルシウムだ。このカルシウムを、家庭菜園などのガーデニングに役立ててほしい。

卵の殻を肥料として土壌改良に活用する方法

卵の殻を使った肥料の作り方は簡単だ。卵の殻を天日干しして乾燥させる。それをミキサーで粉末状にするだけだ。できるだけ細かく砕かないと土に混ぜても分解されにくく、効果を得にくくなるから注意しよう。

卵の殻が肥料になる理由

卵の殻の主成分である炭酸カルシウムはアルカリ性だ。そのため、肥料として利用すれば、酸性土壌を中和することができる。酸性土壌を嫌う野菜は多いので、通常は石灰などをまくのだが、卵の殻を土に入れることで同じ効果が期待できるのだ。

4. 卵の殻を「鉢」としてガーデニングで再利用する方法

肥料以外では、卵の殻を植物の鉢として活用する方法がある。サボテンや多肉植物など、少量の水で育つ植物におすすめだ。

卵の殻そのものを鉢として再利用する方法

用意するものは、卵の殻と、サボテンや多肉植物の小さな苗、培養土だけだ。重要なポイントは、卵の殻の穴開けだ。卵を割るときに、尖ったほうの先端部分に穴を開けて、中の卵黄と卵白を取り出す。その後、開けた穴の部分を直径3cmほどに成形しておく。

成形できたら、しっかりと内部を洗ってから乾燥させよう。乾燥させ終わったら、今度は培養土を入れて小苗を植え付ける。培養土を入れるときには、スプーンで慎重に、くれぐれも卵の殻を割らないように注意しよう。

デコレーションしてみるのもおすすめ

そのままでもかわいい鉢ができるが、もうひと手間かけて卵の殻をデコレーションしてみよう。油性のフェルトペンで絵を描いてみてもいいし、水転写シートを使ってもキレイに仕上がる。ラッピングペーパーや英字新聞を貼ればオシャレになり、卵の殻の強度も保てるから一石二鳥だ。

5. 卵の殻を「チョーク」として再利用する方法

卵の殻を使えばチョークを作ることが可能だ。お子さんと一緒に作っても楽しいだろう。

卵の殻でチョークを作る方法

1.卵の殻の内側にある膜を取り除く
2.フードプロセッサーやコーヒーミルで細かく砕く
3.砕いた卵の殻に小麦粉と水を入れる
4.食用色素を入れてさらに混ぜ合わせる
5.クッキングシートと画用紙を重ねて丸めて筒状にする
6.筒状の画用紙の穴を片方だけマスキングテープで塞ぐ
7.卵の殻ペーストを袋に入れて端をカットする
8.筒の中にしぼり入れたら乾燥するまで待つ

色をつけない場合は食用色素は入れなくてもよい。使用するときは、画用紙とマスキングテープを少しずつ剥がそう。

6. まだまだある!卵の殻の再利用アイデア

上記で紹介した以外にも、卵の殻はさまざまな用途で活用できる。おすすめの再利用アイデアを紹介するので、ぜひ実践してほしい。

虫除けとしてプランターに撒く

卵の殻をつぶして根元にまいておくと、ナメクジやカタツムリ、土の中にいるネキリ虫といった害虫を寄せ付けなくしてくれる。虫は卵の殻の尖ったところが当たるのを嫌がるため、自然と遠ざかるのだそうだ。

キャンドルなどのアート作品にする

卵の殻にろうを流し込めばオシャレなキャンドルになる。色を塗ったり、後から殻だけ取り除いて卵型のキャンドルにしたりと、工夫次第で自分だけの作品が完成するだろう。

手軽にティーライトキャンドルを入れて、キャンドルホルダーとして使うだけでもよい。破片を着色してモザイクアートにしたり、小さな穴をあけて中身を取り出してイースターエッグを作ったりするのもおすすめだ。

7. 卵の殻は汚い?「食べる」のはあり?

卵の殻を生ゴミとして処理している方は多いだろう。食べることは可能なのか、サルモネラ菌は大丈夫なのかなど、気になるポイントを詳しく説明する。

卵の殻の成分は?カルシウムが豊富!

卵の殻の主成分は炭酸カルシウムだ。カルシウムは骨や歯の原料となるミネラルであり、細胞の機能調節や血圧上昇の防止といった重要な役割がある。卵の殻に含まれるカルシウムは「卵殻カルシウム」とも呼ばれていて、商品にも活用されている。

スナック菓子やレトルト食品、パンに使用されるケースも多く、食べることが可能だ。体内で消化吸収されやすいので、カルシウムを効率よく体に取り込める。ただし、そのまま食べるのは厳禁だ。

卵の殻は汚い?サルモネラ菌は大丈夫?

サルモネラ菌は食中毒や下痢症を引き起こす。出荷時に洗浄や殺菌などの十分な処理が行われているはずだが、不適切な取り扱い方をすれば、サルモネラ菌が繁殖する可能性がある。

卵の殻を食べること自体はできるが、正しい知識を持つ者による適切な処理が必要だ。衛生環境が整った場所での調理が欠かせなため、ご家庭で食べるのはおすすめできない。サルモネラ菌は目に見えないので、確実に安全といえるケースを除き、控えたほうがよいだろう。

また、割ったあとの卵の殻にはサルモネラ菌がついている可能性があるので、不要ならすぐにゴミ箱に捨てる。触った後はすぐに手を洗うことが重要だ。卵の殻を再利用する場合はキレイに洗浄して、乾燥させてから保管してほしい。

8. 豆知識|卵の殻がツルンと剥けるゆで卵の作り方とは?

卵の殻が剥けなくて、イライラした経験はないだろうか。ツルンと剥けるゆで卵の作り方を紹介しよう。

ゆで卵には古い卵が向いている

新しい卵には炭酸ガスが多いため、卵の殻が剥きにくい。茹でるときに炭酸ガスが外に出ようとすることで、内部の薄皮を殻に押し付けるといった理由からだ。炭酸ガスが抜けた古い卵なら簡単に剥けるようになる。ちなみに、卵の賞味期限は、生で食べる場合の期限を示している。つまり、加熱すれば、賞味期限が過ぎた卵も食べることができるのだ。但し、賞味期限が切れた卵については出来るだけ早く消費するようにしよう。(※1)

殻がツルンと剥けるゆで卵を作る際のポイント

茹でる前の卵の殻に小さな穴やヒビを入れよう。カーブのゆるやかなほうに、画鋲で穴を開けたりスプーンの背でヒビを入れたりするのがポイントだ。ゆるやかなほうには空洞があるため、少し割れていても中身が漏れる心配が少ない。

また、茹で終わった後は冷水で冷やす。卵の殻が急激に冷えることで、中から出てくる炭酸ガスが冷やされる。すると、卵の殻と中身の隙間に水がたまり、それぞれが収縮してズレるので、剥きやすくなるわけだ。

殻がツルンと剥けるゆで卵の作り方

1.沸騰させたお湯に酢と塩を入れる
2.冷蔵庫から出した卵に穴もしくはヒビを入れる
3.卵を入れたら8~11分ほど茹でる
4.火を止めたら卵を取り出して冷水に浸す
5.丸い部分にヒビを入れたらボウルにためた水や流水の中で卵の殻を剥く

卵は常温に戻さず、冷蔵庫から出してすぐ茹でるのがポイントだ。酢にはタンパク質を凝固させる効果があるため、お湯に入れておけば卵が割れても中身が漏れ出しにくい。茹でる時間は好みに合わせて調整しよう。

9. 卵の殻は幅広く再利用できる!自分なりの活用方法を考えてみよう

卵の殻はさまざまな用途で再利用できるので、そのまま捨てるのはもったいない。洗濯や掃除、ガーデニングなどに、ぜひ活用してみよう。形を活かして鉢やアート作品を作るのもおすすめだ。

卵の殻にはサルモネラ菌が付着してることがあるので、キレイに洗ってから再利用してほしい。網に入れて乾燥させれば、必要なときにすぐ活用できる。自分なりに工夫して、卵の殻の上手な使い方を見つけてみよう。

結論

卵の殻は漂白剤や肥料、さらにチョークにもなる。茶渋や水垢を落としたり、プランターとして使ったりするのもおすすめだ。カルシウムが豊富で食べることもできるが、サルモネラ菌が付着している可能性があるため、ご家庭で食べるのは控えよう。キレイに洗って乾燥させてから、他の方法で活用してほしい。卵の殻がキレイに剥ける裏ワザも紹介したので、併せてチェックしておこう。
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  • 公開日:

    2021年3月17日

  • 更新日:

    2022年1月25日

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