1. エアコンクリーニングの頻度が少ないデメリット
エアコンは、外観からは内部がどれほど汚れているのか確認することは難しく、あまり汚れていないものと思ってしまいがちだ。しかし、実はエアコンの内部にはほこりなどの汚れをはじめ、カビなども繁殖してしまっている場合もある。こちらでは、エアコンのクリーニング頻度が少ない場合のデメリットをご紹介しよう。
電気代がかさむ
エアコンは室内の空気を循環させて送風するため、部屋の空気中に舞う汚れを気付かぬ間に収集している。この汚れを取り除かずにそのまま使用すると、エアコン内部の熱効率が低下してエアコンの効きが悪くなる。その結果、エアコンをフル稼働させることになり、電気代がかさんだり、消耗せたり、故障させたりする原因になるのだ。
健康被害の危険性
エアコンのクリーニング頻度が少ない場合は、内部に知らぬ間にカビを繁殖させている可能性がある。カビを取り除かずにエアコンを使用し続けると、空気中にカビの胞子をばらまくことになる。このカビはアレルギーをはじめ、肺炎などの健康被害にもつながりかねない危険なものだ。エアコンのクリーニング頻度が少ない場合は、健康被害の危険性があることを知っておこう。
悪臭の原因になる
エアコンのクリーニング頻度が少なく、汚れが溜まったまま使用し続けると汚れやカビの臭いで悪臭を発生することがある。エアコンを使用したときに臭いが気になる場合は、汚れが溜まっている可能性があることを理解しておこう。
2. エアコン内部のクリーニングのおすすめ頻度
エアコン内部のクリーニングはどれほどの頻度で実施するべきかや、そうじ機能が搭載されたエアコンもクリーニングすべきか悩む方もいるだろう。こちらでは、エアコン内部のクリーニングのおすすめ頻度についてご紹介しよう。頻度はあくまでも目安とし、エアコンの使用頻度や使用環境に応じて調整いただきたい。
そうじ機能のないエアコン
そうじ機能のないエアコン内部のクリーニングは、1年に1回を目安に実施するとよいだろう。自分でも手入れできるフィルターのクリーニングなどは、2週間に1度を目安に実施するのがおすすめだ。
そうじ機能のあるエアコン
そうじ機能のあるエアコンは、つい内部のクリーニングは不要と考えがちだが、実はそうじ機能はフィルターのみに限られている。そのため、そうじ機能の搭載されたエアコンも内部クリーニングは2年に1回を目安に実施するのがおすすめだ。
天井埋め込みタイプのエアコン
業務用としても使用される天井埋め込みタイプのエアコンの内部クリーニングは、2年に1度を目安に実施するのがおすすめだ。
3. エアコン室外機のクリーニングのおすすめ頻度
エアコンの室外機のクリーニングは忘れがちだが、汚れが溜まった状態ではさまざまなデメリットを生じる可能性がある。こちらでは、そのデメリットとエアコンの室外機のクリーニングを実施するおすすめ頻度をご紹介しよう。
電気代がかさむ
エアコン室外機のクリーニングの頻度が少なく汚れが溜まると、エアコンの効きが悪くなったり、送風量が少なくなったりする。また、余計な電力を消費することにもつながり、電気代もかさんでしまう。
故障の原因になる
枯葉や汚れなどが室外機に入ったままエアコンを使用し続けることは、故障の原因にもなりえる。異音がする場合は、室外機の内部に枯葉や汚れが溜まっている可能性がある。
クリーニングの頻度
エアコンの室外機のクリーニング頻度は、環境や状況に応じて適宜実施いただきたい。カタカタと内部に何か入っているような異音がするときには、自分でクリーニングを実施したり、自分で汚れを取り除くことができないときには業者に依頼したりするとよいだろう。
4. エアコンクリーニングの頻度を少なくするコツ
こちらでは、エアコンクリーニングの頻度を少なくするコツについてご紹介しよう。
フィルターをこまめに掃除する
エアコンは、室内の空気を循環させて送風しているため、知らぬ間に空気中の汚れを溜めこんでいる。この汚れがエアコンの内部まで入り込むと内部クリーニングの頻度も多くなりがちだ。そのため、自分でクリーニングができるフィルターはこまめに手入れするとよいだろう。
エアコンの使用後は送風機能で内部を乾燥させる
エアコンの使用時には、結露が生じることがある。その結露を十分に乾燥させぬまま放置しておくとカビが発生するため、こまめな内部のクリーニングが必要になる。クリーニング頻度を抑えるためにも使用後は送風を20分から30分ほど実施して、内部を十分に乾燥させてから電源を切る習慣をつけることをおすすめしたい。
結論
今回は、エアコンのクリーニング頻度が少ない場合に生じるデメリットとおすすめ頻度、クリーニングの頻度を少なく抑えるコツについて詳しく解説した。エアコンのクリーニングは忘れてしまったり、手間に感じたりしがちだ。しかし、健康被害から身を守り、電気代の節約、故障を防ぐためにも使用頻度を考慮しながら、こちらの内容を参考に定期的にクリーニングを実施して清潔に使用いただきたい。