1. 汗ジミができる原因

服に黄色っぽい汗ジミができるのは、汗や皮脂などタンパク質の汚れが繊維の奥に蓄積され、酸化して変色するためだ。汗ジミは襟や脇、袖口につくことが多いが、これらの部位は汗をかきやすい。とくに脇には「アポクリン腺」と呼ばれる汗腺があり、たんぱく質やアンモニア、脂質を含む粘り気のある汗を出している。
普通の洗剤を使った洗濯では、繊維の奥に蓄積された汚れをすべて落とせない。そのため、洗濯をしても服に黄ばんだ汗ジミができてしまうのだ。
普通の洗剤を使った洗濯では、繊維の奥に蓄積された汚れをすべて落とせない。そのため、洗濯をしても服に黄ばんだ汗ジミができてしまうのだ。
2. 汗ジミの落とし方

普通に洗濯しても取れない汗ジミを落とすには、食器用の中性洗剤を使う方法と、酸素系漂白剤を使う方法がある。汗ジミの強度に合わせ、いずれかの落とし方を試してみてほしい。
食器用中性洗剤を使った落とし方
軽い汗ジミは、食器用の中性洗剤を使って除去しよう。食器用の中性洗剤は油汚れに強く、皮脂を落とすのにも効果がある。
まずは洗面器やバケツにぬるま湯を溜める。汗ジミのついた箇所を濡らして中性洗剤を垂らし、軽くもみ洗いしよう。ぬるま湯で洗い流し、仕上げに洗濯機でいつも通り洗濯するといい。
まずは洗面器やバケツにぬるま湯を溜める。汗ジミのついた箇所を濡らして中性洗剤を垂らし、軽くもみ洗いしよう。ぬるま湯で洗い流し、仕上げに洗濯機でいつも通り洗濯するといい。
酸素系漂白剤を使った落とし方
より強力な汗ジミを落とせるのが、酸素系漂白剤を使う方法だ。塩素系漂白剤だと色落ちのおそれがあるため、色物や柄物には酸素系漂白剤を使うのが望ましい。
汗ジミのついた箇所に漂白剤を直接かけ、5分ほど置いてから洗濯機で洗おう。
汗ジミのついた箇所に漂白剤を直接かけ、5分ほど置いてから洗濯機で洗おう。
3. 頑固な汗ジミの落とし方

上で紹介した方法でも汗ジミがキレイに取れなかった場合は、相当頑固な汗ジミなのだろう。そんなしつこい汗ジミには、浸け置きを試してみよう。
使うのは酸素系漂白剤と洗濯洗剤だ。まずは汗ジミの上に洗濯洗剤を直接かけ、もみ込んでおく。次に洗面器やバケツにぬるま湯を溜め、漂白剤を10mlほど入れてかき混ぜよう。その中に汗ジミのついた服を浸け置きし、20分ほど放置したあと、いつも通り洗濯機で洗うといい。
使うのは酸素系漂白剤と洗濯洗剤だ。まずは汗ジミの上に洗濯洗剤を直接かけ、もみ込んでおく。次に洗面器やバケツにぬるま湯を溜め、漂白剤を10mlほど入れてかき混ぜよう。その中に汗ジミのついた服を浸け置きし、20分ほど放置したあと、いつも通り洗濯機で洗うといい。
4. 汗ジミの予防法

服の汗ジミを予防するには、汗対策のグッズを使ったり、ふだんの洗濯時に漂白剤やお湯を使ったりするのが効果的だ。簡単にできる4つの方法を紹介するので、取り入れやすいものからチャレンジしてみよう。
汗対策グッズを使う
汗ジミ予防には、服や脇に直接貼ってシミを防ぐ「脇汗シート」や、汗を抑えてくれる制汗剤などのグッズを活用するのがおすすめだ。最近は汗が服に染みにくくなる「汗ジミ防止スプレー」も売っているので、自分に合ったグッズを取り入れてみるといいだろう。
また、「ベビーパウダー」を塗ると、汗ばむ肌がサラッとした触り心地になるうえ、汗が衣類へ付着するのを防げる。
また、「ベビーパウダー」を塗ると、汗ばむ肌がサラッとした触り心地になるうえ、汗が衣類へ付着するのを防げる。
こまめに洗濯する
服についた皮脂を放置すると、こびりついて頑固な汚れになってしまう。そうなる前にこまめに洗濯し、汚れをスッキリ落とすのも1つの対策になる。
ふだんから漂白剤を使う
ふだんの洗濯でも酸素系漂白剤を使うと、汗ジミの元をキレイに落とすことができ、結果的に予防につながる。汗ジミがつきやすい白いシャツなどを洗う際は、ふだんから酸素系漂白剤を使うのもいいだろう。
ふだんからお湯で洗う
汗ジミの原因となる皮脂は、40℃程度で溶け出して液体になる。そのため、ふだんから40℃前後のお湯で洗濯すると、皮脂汚れが服に残りにくい。まだ冷めていない風呂の残り湯を使って洗濯するのも有効だ。
結論
仕事でよく着るシャツやお気に入りの服に、黄ばんだ汗ジミができるとショックだろう。「落ちないので捨てるしかない」と諦める前に、食器用洗剤での洗濯や酸素系漂白剤での浸け置きを試し、汗ジミを少しでも落としてほしい。服に汗ジミがつかないよう、ふだんの洗濯方法を見直すなど工夫してみよう。