1. エアコンのカビ掃除が必要な理由
まずは基礎知識として、エアコンにカビが生える原因と危険性を紹介する。カビ掃除が必要な理由について、あらかじめチェックしておこう。
カビが生える原因は?
カビが繁殖するには温度と湿度が必要だ。エアコンの内部は高温多湿になりやすく、カビの繁殖に適した環境になりやすい。さらにホコリや汚れがたまれば、カビの繁殖に必要な「温度」「湿度」「栄養」がすべてそろうことになる。小まめに掃除していないと、中がカビだらけになることもあるので注意しよう。
カビを放置すると危険
エアコンに発生したカビを放置すると、嫌なにおいや胞子を部屋中に放出することになる。吸い込めば呼吸器のアレルギー性疾患にかかる可能性があり、特にアレルギー体質の方やお子さん、お年寄りはリスクが高い。「夏型過敏性肺炎」や「慢性肺アスペルギルス症」の原因にもなるので、掃除をして清潔に保つことが重要だ。
2. エアコンのカビを自分で掃除する方法
全面パネルやフィルター、ルーバー(フラップ)なら自分でも掃除が可能だ。エアコンにカビが発生したときの掃除方法について、それぞれ解説する。
前面パネル
まず、電源プラグをコンセントから抜いた状態で作業を開始する。エアコンの前面パネルは柔らかい布でから拭きしよう。カビが発生していたり汚れがひどかったりする場合は、水を含ませた布でキレイに拭く。水気が残らないようによく絞ってから使うのがポイントだ。また、前面パネルを取り外して手入れできる機種もあるので、説明書で確認しておこう。
フィルター
フィルターの汚れやカビが発生したときは、薄めた液体中性洗剤を使って掃除をする。エアコンの左右にあるくぼみを持って、前面パネルを開けてからフィルターを取り出そう。詳しい開け方は機種によって違うので説明書で確認してほしい。
- 掃除機をかけてからフィルターを引き出す
- 表側から掃除機をかける
- フィルターの裏側からシャワーをかける
- 液体中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗う
- すすいだ後は日陰で乾燥させて取り付ける
フィルターがキレイになったあとは、2週間に1回ほど掃除機でフィルターのホコリを吸い取れば清潔に保てるだろう。自動おそうじ機能が付いている機種なら、汚れが取れなかったりカビが発生したりしないかぎりお手入れは不要だ。
ルーバー
エアコンのルーバーは開けてから掃除をする。開け方は機種によって違うので、説明書や公式サイトなどで確認しておこう。お手入れ機能がある機種なら、リモコンのボタン操作で開けられる。
ルーバーは壊さないように柔らかい布でから拭きをしよう。強い力を入れると壊れる可能性があるので、優しく掃除するのがポイントだ。吹出口の中を自分で掃除するのは難しいので、手が届く表面だけキレイにしよう。
ルーバーは壊さないように柔らかい布でから拭きをしよう。強い力を入れると壊れる可能性があるので、優しく掃除するのがポイントだ。吹出口の中を自分で掃除するのは難しいので、手が届く表面だけキレイにしよう。
3. エアコン内部のカビ掃除にスプレー洗剤は使える?
エアコン洗浄スプレーとは、内部のカビや汚れを掃除できる洗剤だ。フィン(熱交換器)に吹きかけて一定時間放置すれば、カビや汚れを含んだ洗剤が排水管から排出される。初めての方でも簡単に掃除できるのがメリットだ。
ただし、洗浄スプレーで掃除できるのは表面だけなので、奥のカビは残ってしまう。さらに多くのメーカーで、エアコン洗浄スプレーの使用は禁止だ。エアコン内部に洗剤が残ることで、部品の破損や絶縁不良が発生するケースは多い。
エアコンの故障や発火する可能性もあるので注意しよう。エアコン内部のカビを掃除するには専門的な知識と技術が必要だ。トラブルを避けるためにも、エアコン内部のカビ取りはメーカーや専門の業者に依頼してほしい。
ただし、洗浄スプレーで掃除できるのは表面だけなので、奥のカビは残ってしまう。さらに多くのメーカーで、エアコン洗浄スプレーの使用は禁止だ。エアコン内部に洗剤が残ることで、部品の破損や絶縁不良が発生するケースは多い。
エアコンの故障や発火する可能性もあるので注意しよう。エアコン内部のカビを掃除するには専門的な知識と技術が必要だ。トラブルを避けるためにも、エアコン内部のカビ取りはメーカーや専門の業者に依頼してほしい。
4. エアコンのカビ掃除を業者に頼むメリット
エアコンのフィルターやルーバーを掃除してもにおいが取れない場合は、内部にカビが発生している可能性が高い。専門的な知識と技術をもった、メーカーや業者にカビ掃除を依頼しよう。
業者やメーカーのクリーニングなら、エアコンを分解して掃除してもらえる。フィンはもちろん、自分では掃除ができない奥の部品に発生したカビまで、キレイに除去できるのがメリットだ。
汚れやカビを根こそぎ落とせるため、嫌なにおいもなくなり運転効率がアップする。家族の健康を守ったりエアコンを長持ちさせたりすることにもつながるので、年に1回~2回くらいは業者に掃除を依頼してはいかがだろうか。
業者やメーカーのクリーニングなら、エアコンを分解して掃除してもらえる。フィンはもちろん、自分では掃除ができない奥の部品に発生したカビまで、キレイに除去できるのがメリットだ。
汚れやカビを根こそぎ落とせるため、嫌なにおいもなくなり運転効率がアップする。家族の健康を守ったりエアコンを長持ちさせたりすることにもつながるので、年に1回~2回くらいは業者に掃除を依頼してはいかがだろうか。
結論
エアコンのカビを放置すると部屋中に広がる。吸い込んでしまうとアレルギーや病気の原因になるので、キレイに掃除をしよう。前面パネルやフィルター、ルーバーなら自分でも掃除ができる。フィルターは汚れやすいので、カビ取りのあとも2週間に1回の頻度で掃除機をかけよう。しかし、エアコンの内部の掃除は自分ではできない。洗浄スプレーには故障や発火といったリスクがあるので、メーカーや業者に依頼するのがおすすめだ。