1. 風呂の鏡の汚れの正体

風呂の鏡は、使用する度にシャワーできれいに洗い流していても、白いウロコ状の汚れが付着し、浴槽用の中性洗剤でこすり洗いしても一向に汚れが落ちずに困った経験はないだろうか。
風呂場浴槽内は、石鹸カスなどのアルカリ性の汚れと、皮脂などの酸性の汚れが混在しているため、泡の力で落とす中性洗剤の使用がおすすめだ。一般的に市販されている浴槽用の洗剤も中性洗剤が多い。
しかし、風呂の鏡に付着した主な汚れの水垢は、中性洗剤で落とすことは難しい場合が多い。中性洗剤で落ちない水垢の汚れの正体とは、一体どのようなものだろうか。
風呂場浴槽内は、石鹸カスなどのアルカリ性の汚れと、皮脂などの酸性の汚れが混在しているため、泡の力で落とす中性洗剤の使用がおすすめだ。一般的に市販されている浴槽用の洗剤も中性洗剤が多い。
しかし、風呂の鏡に付着した主な汚れの水垢は、中性洗剤で落とすことは難しい場合が多い。中性洗剤で落ちない水垢の汚れの正体とは、一体どのようなものだろうか。
水垢の正体とは
風呂の鏡に付着した水道水が乾燥すると、水道水の成分がそのまま鏡に残り水垢となる。水垢の主な成分は、炭酸カルシウムとケイ酸塩だ。炭酸カルシウムはアルカリ性の性質を持つため、クエン酸や酢、酸性の洗浄剤を使用し中和すれば比較的簡単に落とすことができる。
一方、鏡の素材であるケイ素と同質のケイ酸塩は、シリカスケールとも呼ばれ、付着させたまま放置すると同質化する性質を持つ。放置時間が長いほど、その結びつきは強くなる傾向にある。シリカスケールは酸性のもので溶かすことはできないため、頑固なシリカスケールを落とすためには、汚れを削り落とす必要が生じる。
一方、鏡の素材であるケイ素と同質のケイ酸塩は、シリカスケールとも呼ばれ、付着させたまま放置すると同質化する性質を持つ。放置時間が長いほど、その結びつきは強くなる傾向にある。シリカスケールは酸性のもので溶かすことはできないため、頑固なシリカスケールを落とすためには、汚れを削り落とす必要が生じる。
2. 風呂の鏡の掃除方法

風呂の汚れの正体が分かったところで、それぞれの性質別の掃除方法について紹介しよう。
アルカリ性の水垢の掃除方法
風呂の鏡に付着した炭酸カルシウムの汚れは酸性の洗浄剤を使用した掃除方法が有効だ。酸性の洗浄剤として使用できるものとしては、クエン酸、酢、レモン、酸性洗剤などがある。ここではクエン酸を使用した掃除方法を紹介しよう。
・準備する物
クエン酸、水、スプレーボトル、キッチンペーパー、ラップ、スポンジ、きれいな雑巾かタオル
・掃除方法
・準備する物
クエン酸、水、スプレーボトル、キッチンペーパー、ラップ、スポンジ、きれいな雑巾かタオル
・掃除方法
- スプレーボトルに水200mlとクエン酸小さじ1ほどを入れ、よくふって混ぜ合わせる。
- 風呂の鏡にまんべんなくクエン酸水を吹きかける。
- キッチンペーパーを、クエン酸水を吹きかけ濡れている鏡に貼りつける。
- 再度キッチンペーパーの上からクエン酸水を吹きかける。
- クエン酸水が乾燥しないように、ラップで覆う。
- 30分~2時間程度放置する。
- ラップ、キッチンペーを取り除き、鏡を傷つけないよう、力加減に注意しながら、スポンジでこすり洗いする。鏡を覆っていたラップを丸めてこすってもよい。
- 流水で洗い流し、きれいな雑巾かタオルで水滴を拭き取る。
酸性の洗浄剤を使用する際の注意点
クエン酸、酢、レモン、酸性洗剤など酸性のものは、漂白剤やカビ取り剤に使用されることの多い塩素系のものと混ざると、有毒な塩素ガスが発生し危険である。酸性のもので鏡の掃除をする際、たとえ浴槽の縁など鏡とは別の箇所であっても、風呂内で同時に塩素系のものを使った掃除をしないよう十分注意したい。
頑固な水垢の掃除方法
酸性の洗浄剤では落ちない、頑固なシリカスケールは、研磨剤入りの洗剤を使用するか、アルミホイルなどを使用し物理的に削り落として掃除する方法がある。
研磨剤入りの洗浄剤として使用できるものには、クリームクレンザー、水垢用研磨剤入り洗剤などがあるが、粒の入っていない歯磨き粉も有効だ。風呂の鏡に傷がつく可能性を考慮し、まずは柔らかいスポンジと歯磨き粉を使用した掃除から試し、汚れが落ちない場合は、クリームクレンザーや水垢用の研磨剤入り洗剤などに変更してはいかがだろうか。
研磨剤入り洗剤を使用せずに、風呂の鏡のシリカスケールを掃除する方法として、アルミホイルをクシャクシャに丸めたものや水垢専用のパッド、メラミンスポンジでこする方法がある。
ただしこれらの方法は、曇り止めのコーティングのある鏡に使用すると効果を失くす可能性があるので、使用しない方がよいだろう。いずれにしても、削り落とす掃除方法は、風呂の鏡に細かな傷がつく恐れがあるため、掃除の際は十分検討してから作業してほしい。
研磨剤入りの洗浄剤として使用できるものには、クリームクレンザー、水垢用研磨剤入り洗剤などがあるが、粒の入っていない歯磨き粉も有効だ。風呂の鏡に傷がつく可能性を考慮し、まずは柔らかいスポンジと歯磨き粉を使用した掃除から試し、汚れが落ちない場合は、クリームクレンザーや水垢用の研磨剤入り洗剤などに変更してはいかがだろうか。
研磨剤入り洗剤を使用せずに、風呂の鏡のシリカスケールを掃除する方法として、アルミホイルをクシャクシャに丸めたものや水垢専用のパッド、メラミンスポンジでこする方法がある。
ただしこれらの方法は、曇り止めのコーティングのある鏡に使用すると効果を失くす可能性があるので、使用しない方がよいだろう。いずれにしても、削り落とす掃除方法は、風呂の鏡に細かな傷がつく恐れがあるため、掃除の際は十分検討してから作業してほしい。
3. 風呂の鏡の汚れ対策

シャワーや水道から出たきれいな水道水も、風呂の鏡に付着し、水滴の状態で乾燥すると水垢という汚れになる。
風呂の鏡に水滴を残さない
風呂の鏡の汚れ対策に最も有効な方法は、鏡に水滴を残さないことである。水道水自体は雑菌のないきれいなものではあるが、風呂の鏡にとっては汚れの原因だという意識を持ち、風呂を使用した際は、必ず鏡を拭くといった家族内でのルールを作ってもよいだろう。こまめに鏡の水滴を拭くことで、鏡の水垢を頑固なものにさせないための対策にもなる。
具体的な対策方法としては、入浴後使用したタオルで拭いてもよいし、風呂の鏡専用に、吸水性の高いタオルか、窓の水滴掃除用スクイージーを用意しておいてもよい。いずれにしても、入浴後こまめにサッと水滴を除去できる状況にしておくことが望ましいことは確かだ。
具体的な対策方法としては、入浴後使用したタオルで拭いてもよいし、風呂の鏡専用に、吸水性の高いタオルか、窓の水滴掃除用スクイージーを用意しておいてもよい。いずれにしても、入浴後こまめにサッと水滴を除去できる状況にしておくことが望ましいことは確かだ。
結論
風呂の鏡に付着した白いウロコ状の汚れの主な正体は、水道水が乾燥してできる水垢だ。しかし、同じ水垢でも酸性のものを使用し溶かして落とすことができるものと、削り落とさなければ落ちないものがある。どちらも早い段階であれば、簡単に落とせるが、放置しておくと頑固で落ちにくい水垢に変化していくことを忘れてはならない。水垢による曇りのないきれいな鏡を維持するためには、風呂の使用後、鏡についた水滴の除去を習慣にするとよいだろう。