1. 換気扇のフィルター掃除が必要な理由

換気扇の周りやフィルターで気になるのは、ベトベトの油汚れ。そのまま放っておくのは気持ちがよいものではないが、掃除が必要な理由はそれだけけではない。
嫌なにおいやカビの発生原因になる
換気扇のフィルター掃除をせずに放っておくと、フィルターが油汚れで詰まり、吸い込みが弱くなる。つまり換気扇の機能が落ちてしまうため、料理の際のにおいや煙、湿気をしっかりと排出できなくなっていく。その油や湿気が室内に残ると、嫌なにおい、カビが発生する原因になる。
電気代が余計にかかる
換気扇のフィルター掃除は、電気代にも影響する。換気扇の効きが悪くなることで、必要以上に強い設定で稼働させてしまう可能性があり、電気代が余計にかかってしまうのだ。
換気扇の故障原因になる
フィルターにたまった油汚れの影響で、換気扇の内部が腐食してしまうこともある。換気扇の故障原因になるうえ、最悪のケースとして火災が発生する可能性があり、非常に危険だ。フィルター掃除は、安全のためにも行っておくべきである。
2. 換気扇のフィルター掃除におすすめの洗剤

換気扇のフィルター掃除には「アルカリ性の洗剤」がおすすめだ。その理由と、掃除で使用する際の注意点を解説していく。
アルカリ性の洗剤がおすすめな理由
換気扇のフィルター掃除にアルカリ性の洗剤がおすすめな理由は、油汚れをしっかりと落とすことができるからだ。汚れを落とすには、反対の性質で中和することがポイント。油汚れは酸性のため、アルカリ性の洗剤が高い効果を発揮するのである。ナチュラル系の掃除アイテムとして定番となっている、セスキ炭酸ソーダや重曹もアルカリ性の性質を持ち、換気扇のフィルター掃除におすすめだ。
アルカリ性の洗剤の注意点
アルカリ性の洗剤は油汚れに強いが、換気扇の取扱説明書では、中性洗剤が推奨されていることも多い。アルカリ性は、アルミなどの素材を変質させることがあるためだ。アルミでできている換気扇もあるため、必ず取扱説明書を確認してから、アルカリ性洗剤を使うようにしよう。
3. 換気扇のフィルター掃除のやり方

アルカリ性の洗剤、重曹、セスキ炭酸ソーダを使った換気扇のフィルター掃除の方法を解説していく。
アルカリ性洗剤を使ったフィルター掃除方法
1.換気扇のフィルターを取り外す
2.ゴミ袋などの容器に40〜50度のお湯を張り、アルカリ性洗剤を入れる
3.フィルターを入れて40〜60分ほどつけおきする
4.歯ブラシやスポンジで汚れをこすり落とす
5.洗剤や汚れを洗い流して乾燥させ、換気扇に取り付ける
2.ゴミ袋などの容器に40〜50度のお湯を張り、アルカリ性洗剤を入れる
3.フィルターを入れて40〜60分ほどつけおきする
4.歯ブラシやスポンジで汚れをこすり落とす
5.洗剤や汚れを洗い流して乾燥させ、換気扇に取り付ける
重曹を使ったフィルター掃除方法
1.換気扇のフィルターを取り外す
2.重曹をふりかける(水などで濡らさない)
3.3時間ほどおく
4.スポンジや歯ブラシで汚れをこすり落とす
5.ぬるま湯で洗い流して乾燥させ、換気扇に取り付ける
2.重曹をふりかける(水などで濡らさない)
3.3時間ほどおく
4.スポンジや歯ブラシで汚れをこすり落とす
5.ぬるま湯で洗い流して乾燥させ、換気扇に取り付ける
セスキ炭酸ソーダを使ったフィルター掃除方法
1.換気扇のフィルターを取り外す
2.シンクやゴミ袋などの容器に40度のお湯を張り、湯量にあったセスキを入れる
3.フィルターを入れて30分ほどつけおきする
4.スポンジや歯ブラシなどで汚れをこすり落とす
5.洗剤や汚れを洗い流して乾燥させ、換気扇に取り付ける
2.シンクやゴミ袋などの容器に40度のお湯を張り、湯量にあったセスキを入れる
3.フィルターを入れて30分ほどつけおきする
4.スポンジや歯ブラシなどで汚れをこすり落とす
5.洗剤や汚れを洗い流して乾燥させ、換気扇に取り付ける
4. 換気扇のフィルター掃除を楽にする方法

換気扇のフィルター掃除は必要だが、毎回ひどい油汚れに悩まされるのは避けたいものである。そこで、換気扇のフィルター掃除を楽にする方法を確認していこう。
外付けフィルターを使う
換気扇のパーツであるフィルターに、外付けするタイプのフィルター(カバー)を取り付けるのがおすすめだ。外付けしたフィルターが油汚れを防ぎ、汚れたときは交換するだけで済むため、換気扇のフィルター掃除を楽にしてくれる。
コーティング剤を使う
換気扇の掃除後に、フィルターにコーティング剤を塗るのもよい。コーティング剤が、汚れの付着を防いでくれる。いつもの掃除に一手間加えることで、次の掃除を楽にしてくれるだろう。
結論
つい避けてしまいがちな、換気扇のフィルター掃除。しかしフィルターが汚れると、換気扇の機能が落ちてしまう。デメリットが多いため、定期的に掃除をしておこう。おすすめは、アルカリ性洗剤だ。さらに、次の掃除を楽にするために、外付けフィルターやコーティング剤を取り入れてみよう。