1. エアコン掃除スプレーは逆効果?
エアコン掃除スプレーを使う前に、基本的な知識をチェックしておこう。知っておきたいリスクについて詳しく説明する。
メーカーは推奨していない
エアコンのメーカーでは、エアコン掃除スプレーの使用を推奨していない。エアコンの内部を洗浄するには専門的な知識が必要なので、自分で掃除をする場合は注意が必要だ。内部に洗浄液が残れば故障や火災にもつながる。こういったリスクを避けたいなら、購入したメーカーやクリーニング業者に掃除を依頼してほしい。
自己責任で正しい方法を守って使用する
どうしてもエアコン掃除スプレー使用したい場合は、正しい方法を守って掃除をしよう。商品の説明を読んでおき、間違った部分にかけないよう慎重に作業する。ただし、フィン(熱交換器)に特殊なコーティングを施している機種の場合、エアコン掃除スプレーをかけるとコーティングが落ちるので使用は避けたほうがよい。
フィルター洗浄スプレーは使える?
内部を掃除するエアコン掃除スプレーのほかには、フィルター用の洗浄スプレーがある。フィルターは自分でも掃除できる部分なので、使用しても問題ない。外したフィルターに吹きかけて水洗いすれば、カビや頑固な汚れがスッキリと落ちる。除菌効果がある商品はカビやにおい対策におすすめだ。
2. エアコン掃除スプレーの正しい使い方
エアコン掃除スプレーは、フィン(熱交換器)用とファン(クロスフローファン)用に分かれる。それぞれの使い方を詳しく解説しよう。
フィン用エアコン掃除スプレーの使い方
エアコン掃除スプレーはフィンを掃除するタイプが多い。空気を温かくしたり冷たくしたりする役割があるフィンは、フィルターの裏側にある。フィルターを外してから吹きかけよう。
- エアコンの電源を切ってコンセントを抜く
- 換気をしたらエアコン掃除スプレーの爪を折る
- フィルターを外してフィンを露出させる
- スプレー缶をしっかりと振る
- フィンから5cmほど離した位置からフィンの向きに沿ってスプレーする
- エアコン掃除スプレーを使い切ったら10分間ほど放置する
汚れを落とした洗浄液は排水管から排出される。故障の原因になるので、フィン以外の部分にかからないよう注意しよう。商品によって詳しい使い方は異なるため、必ず説明書を読んでから使ってほしい。
ファン用エアコン掃除スプレーの使い方
ファンは風をおこす役割がある筒のような形をした部品だ。吹出口の奥にあるので、ルーバーを開いてから吹きかけよう。ムースタイプの商品が多いため、洗浄剤とすすぎ剤の2本セットで使用するのが一般的だ。
- エアコンの電源を切ってコンセントを抜いたら換気する
- 洗浄液が付着しないようエアコンの周りを養生シートで保護する
- 付属している袋を吹出口に取り付ける
- エアコンのルーバーを開ける
- エアコン掃除スプレー(洗浄剤)にノズルを取り付ける
- 吹出口にノズルを差し込んで吹きかける
- ノズルの先や割り箸でファンを回して洗浄剤を行き渡らせる
- すすぎ剤(リンス)をファン全体に吹きかける
- 洗浄液が落ちるのを待ってルーバーとプラグを戻す
- 送風口にタオルを当てたら10~30秒ほど送風運転をして残った洗浄液を除去する
あとは付属の袋や養生シートを外せば終わりだ。センサー受光部が吹出口の近くにある場合は、アルミホイルなどで保護する。こちらも商品によって使い方が違うので、説明書をしっかり読んでおこう。
3. エアコン掃除スプレーを使う適切な頻度
1年に1~2回ほどエアコン掃除スプレーで内部を掃除すれば、清潔に保ちやすい。秋や春など、エアコンのシーズンが終わったあとに掃除をすることで、たまった汚れやカビをしっかり除去できる。
ただし、エアコン掃除スプレーで掃除できるのは表面だけだ。奥に汚れやカビが発生しているケースもあるので注意しよう。エアコン掃除スプレーを定期的に使用していても、長く使用しているエアコンならクリーニング業者への依頼を検討してほしい。
また、内部とは別にフィルター掃除をすることも大事だ。フィルターを汚れたまま放置すると、内部にもカビが発生しやすくなる。自動お掃除機能がついていない機種なら、2週間に1回のフィルター掃除を目安にしよう。
ただし、エアコン掃除スプレーで掃除できるのは表面だけだ。奥に汚れやカビが発生しているケースもあるので注意しよう。エアコン掃除スプレーを定期的に使用していても、長く使用しているエアコンならクリーニング業者への依頼を検討してほしい。
また、内部とは別にフィルター掃除をすることも大事だ。フィルターを汚れたまま放置すると、内部にもカビが発生しやすくなる。自動お掃除機能がついていない機種なら、2週間に1回のフィルター掃除を目安にしよう。
4. エアコン掃除スプレーのおすすめ4選
エアコン掃除スプレーのおすすめを4つに厳選した。フィン用とファン用を2点ずつ、詳しい特徴とともに紹介する。
アース製薬「らくハピエアコン洗浄スプレー」
吹きかけやすい横長ワイドヘッドによってフィンの奥まで洗浄できる。さらに「緑茶ポリフェノール」と「除菌剤」を配合。高い消臭効果と除菌効果を実感できる。
コパ・コーポレーション「エアコンクリーナーAg消臭プラス」
電解アルカリ水が主原料のエアコン掃除スプレーだ。界面活性剤や石油系、酸が入っていないため、エアコンや人に優しい。フィンの頑固な汚れも落とすことができ、消臭や抗菌といった効果があるのがメリットだ。
ショーワ「くうきれいエアコン送風ファン洗浄剤」
業務用洗浄剤メーカーが開発したエアコン掃除スプレーなので、高い効果が期待できる。泡がファンに密着してこびりついた汚れをスッキリ落とす。カビや油汚れ、においまでスッキリと除去できる。
コパ・コーポレーション「カビッシュトレール」
垂れにくい特殊な泡がファンの奥まで届く。強力噴射のすすぎ剤によって、汚れや洗浄剤を残さずキレイにすすげるのが特徴だ。使い方も簡単なので初心者の方でも掃除しやすい。
結論
エアコンの掃除スプレーは、使い方によっては逆効果になる可能性もある。洗浄剤が残ったり他の部品にかかったりすると、故障の原因になるので注意が必要だ。どうしても自分で内部を掃除したい場合は、説明書を読んでから正しい方法で使用する。フィン用とファン用の掃除スプレーがあるため、それぞれの掃除できる部分と使い方をチェックしておこう。おすすめ商品も併せて紹介したので、選ぶときの参考にしてほしい。