目次
1. 洗濯機で洗える毛布かどうかの確認方法

毛布を洗濯機やコインランドリーで洗濯するときは、まず洗えるかどうかを確認する。洗濯表示や洗濯機の容量について解説しよう。
洗濯表示を確認する
毛布についている洗濯表示を確認してみよう。「洗い桶」「手洗い」「洗濯機」のマークがついていれば、自宅でも洗濯することができる。しかし「×」マークがついていた場合には、洗濯機では洗うことができない。その場合には、クリーニング店に持ち込むようにしよう。
「タンブル乾燥処理」「自然乾燥処理」のマークもチェックしておくと安心だ。洗濯表示には「新」と「旧」があるので、詳しくは消費者庁のホームページで確認してほしい(※1・※2)。
「タンブル乾燥処理」「自然乾燥処理」のマークもチェックしておくと安心だ。洗濯表示には「新」と「旧」があるので、詳しくは消費者庁のホームページで確認してほしい(※1・※2)。
洗濯表示がなければ素材などで判断する
古い毛布などは洗濯表示がないケースがある。そんなときは毛布の素材で洗濯できるかを判断してほしい。綿やポリエステルの毛布は基本的に洗濯が可能だ。一方でウールやシルク素材だと洗えないケースが多い。アクリルなど洗濯できるか判断が難しいケースもあるので、素材がわからないならクリーニング店に持ち込むのがおすすめだ。
洗濯機の容量を確認する
自宅で使っている洗濯機の容量がわからない場合は、もう一度取扱説明書を読み返してみるか、ネットで調べてみよう。毛布のような大物は、容量が少ないと洗濯機に負担がかかって故障の原因となる。どうにか洗濯できても、汚れが落ちにくいことがあるので避けたほうがよい。洗濯機の容量の半分を目安にするといいだろう。
毛布が何キロあるのか確認する方法は?
毛布の重さはシングルが3キロ、ダブルなら6キロが目安だ。ただし、毛布の素材などによっても違うので、何キロあるのかは体重計でチェックしてほしい。まず毛布をかかえた状態で体重を量り、その後毛布を置いて量ろう。最初の数値から体重を引けば毛布の重量がわかる。
2. 毛布を洗濯機で洗う前に

毛布を洗濯機で洗う前に準備を整えておこう。前処理したりキレイに折りたたんだりすることで、汚れがしっかりと落ちる。
表面のホコリやゴミを落としておく
毛布にはホコリやゴミ、髪の毛が付着している。一見キレイに見える毛布でも、ホコリが蓄積されているケースがあるので注意が必要だ。大きなゴミや髪の毛は手で取り除き、ホコリはベランダなどで軽く叩いて落とそう。
気になる汚れがあれば前処理をしておく
首回りが触れる毛布の部分などは皮脂汚れ、汗染みなどの汚れが目立つことがある。そのようなときには、中性洗剤であるオシャレ着用洗剤の原液をつけておく。頑固な汚れはブラシなどで軽くこすると落ちやすい。
汚れが落ちやすいように折りたたむ
毛布を自宅の洗濯機で洗うときには、洗濯ネットを使うと安心だ。汚れが落ちやすいたたみ方としては、洗濯槽にすっぽり入るくらいの高さになるように調整しながらジャバラ状に折る。さらにそれをロール状にしてから洗濯ネットに入れよう。
3. 毛布を洗濯機で洗う方法

洗濯機を使った毛布の洗濯方法を紹介する。用意するものと、洗い方の手順を解説しよう。
用意するもの
自宅の洗濯機で毛布を洗う場合は、粉洗剤よりも液体洗剤の方がおすすめだ。粉洗剤は、どうしても溶けにくい。また、洗浄力が強いため毛布を傷めてしまう心配がある。できるだけ中性洗剤のオシャレ着用洗剤を使うようにしよう。
また、洗濯機に毛布をそのまま入れると、摩擦で傷みやすくなる。毛玉が発生することがあるので、大きめの洗濯ネットに入れてから洗濯しよう。毛布がすっぽり入る専用の洗濯ネットが使いやすい。ふわふわに仕上げたいなら、柔軟剤を使用してもよいだろう。
また、洗濯機に毛布をそのまま入れると、摩擦で傷みやすくなる。毛玉が発生することがあるので、大きめの洗濯ネットに入れてから洗濯しよう。毛布がすっぽり入る専用の洗濯ネットが使いやすい。ふわふわに仕上げたいなら、柔軟剤を使用してもよいだろう。
洗い方
- 毛布をたたんで洗濯ネットに入れる
- 毛布を洗濯機に入れたらコースを選択する
- 表示された分量のオシャレ着用洗剤を投入口する
- コースを選択してスタートボタンを押す
全自動洗濯機の場合、取扱説明書を読んで毛布用のコースを選ぶ。洗濯機の機種によって「毛布コース」「大物洗いコース」などと表示されているので選択しよう。
また、毛布は普通の洗濯物と違って浮きやすい。そのため、毛布の上部が洗濯液に浸からないまま洗濯が終わってしまうこともある。水がたまったところで一度ストップさせて、毛布を押し沈めて再開させよう。
また、毛布は普通の洗濯物と違って浮きやすい。そのため、毛布の上部が洗濯液に浸からないまま洗濯が終わってしまうこともある。水がたまったところで一度ストップさせて、毛布を押し沈めて再開させよう。
4. 洗濯機に入らない毛布は「踏み洗い」がおすすめ

容量や毛布の重さによっては、洗濯機に入らないことがあるだろう。そんなときは「踏み洗い」がおすすめだ。
毛布を浴槽などで踏み洗いする方法
- 浴槽に毛布がつかるくらいの水をためる
- オシャレ着用洗剤を水に入れて溶かす
- 屏風たたみにした毛布を浴槽に入れる
- 縦や横の方向に踏みながらまんべんなく洗う
- 浴槽の栓を抜いて洗剤液を排出する
- シャワーを当てながら踏み洗いをして洗浄液を流す
- もう一度毛布がつかるくらいの水(ぬるま湯)をためて踏み洗いをしながらすすぐ
- 浴槽の栓を抜いたらまた水をためてすすぎを繰り返す
- 洗剤液が落ちたのを確認したら毛布を浴槽のフチにかける
- 1時間ほど放置して水をきる
踏み洗いするときは、転倒しないように壁や手すりで体を支えよう。踏み洗いは大変な作業なので、難しいようならコインランドリーの利用も検討してほしい。
5. 洗濯した毛布の干し方

厚みがある毛布は乾きにくく、生乾きのままだとにおいが発生することがある。洗濯機で洗った後、効率よく乾燥させる干し方を確認しておこう。
風通しのよい場所で「M字干し」が基本
洗濯機で洗った毛布を効率よく乾かすには、風通しをよくすることが大切だ。そのためには、物干し竿を2本用意して、横から見てM字型になるように干す。物干し竿の間が広ければ広いほど風の通りはよくなる。
直射日光を避けたほうがよい毛布もある
早く乾かそうと直射日光に当ててしまうと、生地を傷めたり色が褪せたりする危険性がある。とくに陰干しマークがついている毛布の場合は、洗濯機で洗ったあと直射日光を避けたところで干すことが重要だ。
6. コインランドリーの洗濯機で毛布を洗うのもおすすめ

ご自宅にある洗濯機に入らない毛布は、コインランドリーに持ち込もう。メリットとデメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
コインランドリーで毛布を洗うメリット
コインランドリーには大型の洗濯機や乾燥機が揃っている。ダブルなどサイズが大きい毛布まで洗濯できるのがメリットだ。複数の洗濯機を同時に使えば、家族分の毛布を一度に洗うこともできる。
さらにコインランドリーでは大型の乾燥機を使用することが可能だ。すぐ乾燥するので時短になり、生乾きのにおいが発生する心配がない。雑菌やダニ対策にもなり、さらにふんわりと柔らかく仕上がるだろう。
さらにコインランドリーでは大型の乾燥機を使用することが可能だ。すぐ乾燥するので時短になり、生乾きのにおいが発生する心配がない。雑菌やダニ対策にもなり、さらにふんわりと柔らかく仕上がるだろう。
ただしコインランドリーにはデメリットもある
コインランドリーに持ち運ぶ手間がかかるのがデメリットだ。毛布をそのまま持ち運ぶのは難しく、車なども必要になるだろう。洗濯や乾燥が終わるまで待たなければならず、洗濯機と乾燥機の入れ替えが必要なケースもある。
また、コインランドリーを利用するなら料金がかかる。一般的なシングルサイズなら洗濯と乾燥で1,000円ほどだが、枚数が増えると料金がかさむ。かかる時間と料金はコインランドリーごとに異なるので確認しておこう。
また、コインランドリーを利用するなら料金がかかる。一般的なシングルサイズなら洗濯と乾燥で1,000円ほどだが、枚数が増えると料金がかさむ。かかる時間と料金はコインランドリーごとに異なるので確認しておこう。
7. コインランドリーの洗濯機で毛布を洗う前の確認事項

コインランドリーで毛布を洗う前に、確認しておきたいことをまとめた。トラブルを避けるためにあらかじめチェックしておこう。
水洗いできる毛布かどうかを確認する
自宅の洗濯機で洗うときと同様に水洗いができるか確認する。洗濯表示や素材をチェックして、洗濯できるか確かめよう。水洗いができない毛布はクリーニングに持ち込んでほしい。
乾燥機を使う際は「タンブル乾燥」がOKかどうかも確認する
コインランドリーで乾燥機を使用するなら、「タンブル乾燥」がOKかをチェック。洗濯表示の「タンブル乾燥記号」で確認する。四角の中に丸が入っているマークに「×」がついていると乾燥機は使えない。
中の点が2個(・・)なら排気温度の上限が80度、1個(・)なら60度だ。これを超えると毛布が傷む可能性があるので、設定温度には注意しよう。なお、旧洗濯表示では乾燥機に関する記号がないため付記の文字で確認する。
中の点が2個(・・)なら排気温度の上限が80度、1個(・)なら60度だ。これを超えると毛布が傷む可能性があるので、設定温度には注意しよう。なお、旧洗濯表示では乾燥機に関する記号がないため付記の文字で確認する。
8. 失敗しない!コインランドリーの洗濯機で毛布を洗う方法

コインランドリーの洗濯機で毛布を洗う方法を紹介しよう。店舗によって異なることもあるが、基本的な流れは以下の通りだ。
コインランドリーで毛布を洗う流れ
- .ジャバラ状にたたんだ毛布を洗濯機に入れる
- 料金を入れてスタートする
- 洗濯が終わったら乾燥機に移す
- 乾燥が終わったら毛布を取り出す
毛布を傷めたくないなら、大型の洗濯ネットを用意して入れよう。洗剤は自動で投入されるため自分で入れる必要はない。かかる時間は洗濯と乾燥で80分くらいが目安になる。
9. 毛布を洗濯機で洗う頻度は?

シーズン前後とシーズン中の3回がおすすめ
毛布を洗濯機で洗う頻度は、それぞれの家庭の事情で違ってくるだろう。毛布を洗う頻度は「毛布を使用するシーズン前」「毛布を片付けるシーズン後」の2回が目安だ。
毛布は晩秋から春先まで半年ほど使用するのが一般的。毎日使用する毛布なら、シーズン半ばにさらにもう1回洗濯機で洗っておくと清潔を保つことができる。
毛布は晩秋から春先まで半年ほど使用するのが一般的。毎日使用する毛布なら、シーズン半ばにさらにもう1回洗濯機で洗っておくと清潔を保つことができる。
ただし汚れやにおいが気になればその都度洗濯しよう
毛布の汚れ方はご家庭によって差が出る。汗っかきだったり小さなお子さんが使用したりするなら1ヶ月に1回、お客様用ならシーズン後の1回など、ケースバイケースで判断してほしい。
汚れやにおいが気になるなら、その都度洗濯するのがおすすめだ。また、布用の除菌スプレーを使ったり、天日干しをしたりすれば清潔に保ちやすい。
汚れやにおいが気になるなら、その都度洗濯するのがおすすめだ。また、布用の除菌スプレーを使ったり、天日干しをしたりすれば清潔に保ちやすい。
10. 毛布は洗濯機で洗える!定期的にお手入れをして清潔に保とう

自宅の洗濯機で洗える毛布は多い。まずは洗濯表示と素材をチェックして、洗えるかどうかを確認する。洗濯機の容量と毛布の重さを一緒に調べておくことが重要だ。容量が不足していると洗濯できないので注意しよう。
洗濯機の容量が足りないならコインランドリーがおすすめだ。乾燥機を使用すれば干す必要がなく、時短につながるだろう。自宅の洗濯機やコインランドリーで毛布を定期的に洗濯して、清潔に保ってほしい。
洗濯機の容量が足りないならコインランドリーがおすすめだ。乾燥機を使用すれば干す必要がなく、時短につながるだろう。自宅の洗濯機やコインランドリーで毛布を定期的に洗濯して、清潔に保ってほしい。
結論
自宅やコインランドリーの洗濯機で毛布を洗えば清潔に保てる。まずは洗濯表示と洗濯機の容量、毛布の重さをチェック。洗えるか、洗濯機の容量は足りているかを確認しよう。毛布がすっぽりと入る洗濯ネットを用意しておけば、毛布を傷めにくい。また、洗濯の頻度はシーズン前後とシーズン中の3回が目安だ。ただし、汚れやにおいが気になったときは、すぐに洗濯してほしい。
(参考文献)
1:消費者庁「洗濯表示(平成28年11月30日まで)」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash.html
2:消費者庁「洗濯表示(平成28年12月1日以降)」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html