1. 靴下の臭いの原因と漂白剤の選び方
靴下の臭いの原因と漂白剤の選び方について解説する。今後の臭い対策のためにもしっかりとチェックしておこう。
足の臭いの原因
足の裏には汗腺が集中しているため汗をかきやすくなっており、1日にコップ1杯ほどの汗をかくとも言われている。その汗や皮脂、古い角質などが雑菌によって分解される時に、強烈な臭いを発生するのだ。さらに、蒸れやすい環境の靴下の中にもこの臭い菌が移って繁殖してしまうのである。洗濯しても臭いが残ってしまうのは、そのもととなる汚れや雑菌が落とせなかったからなのである。
臭いを取り除く漂白剤の選び方
靴下の臭いの原因である雑菌は、除菌・消臭・漂白効果のある漂白剤につけ置きをすることで取り除くことができる。酸素系漂白剤は色柄物にも安心して使えるので、靴下の色落ちを心配することもない。液体と粉末タイプの2種類があり、それぞれの成分の違いによって洗える素材や漂白力が異なってくるので、上手に活用しよう。
- 液体タイプ
ウール・シルクなどのデリケート素材や色柄物にも使うことができる。 - 粉末タイプ
液体に比べて漂白力が強めである。また、弱アルカリ性であるため汗や皮脂汚れを分解することができ、つけ置きをすることでさらに効果を発揮する。
今回は、靴下の臭いの原因である雑菌と汚れを取り除くため、粉末タイプの酸素系漂白剤を使用する。
2. 靴下の臭いを取り除く洗い方
お湯を使う
酸素系漂白剤で靴下の臭いを取り除く洗い方をご紹介しよう。酸素系漂白剤は、水よりもぬるま湯(40~50℃程度)で使用した方が効果を発揮しやすい。ただし、取扱い表示に記載してある温度を守らないとトラブルのもとになる可能性があるため、事前に確認しておこう。
洗い方の手順
- 洗面器やバケツにぬるま湯を入れ、粉末タイプの酸素系漂白剤を溶かす。
- 靴下を裏返しにして入れる。足の裏の汗や角質などの汚れは、靴下の内側に付着しているため、裏返しにすることで成分が雑菌や汚れに直接浸透して臭い解消の効果が期待できる。
- 約30分程度つけ置きをする。長時間のつけ置きは、生地の傷みや色落ちの原因になってしまうため、慎重に行う。
- 洗浄液ごと洗濯機に入れる。洗濯洗剤や柔軟剤も一緒に投入して、いつも通りの洗い方をする。
- 風通しのよい場所で口ゴム部分を上にして干し、しっかりと乾燥させる。
3. 靴下の臭い防止対策
靴下の素材や形状に配慮する
通気性や吸湿性の高い天然素材の靴下を履くと臭い防止になる。また、5本指の形状は足指の汗をしっかりキャッチしてくれるので、足汗をかきやすい男性におすすめである。
除菌・消臭スプレーを使う
靴の中に潜む雑菌も靴下の臭いの原因になる可能性が大である。市販の靴下や靴用の除菌・消臭スプレーを使用してこまめに臭い防止の対策をしよう。この場合、靴の中と靴下の両方にスプレーすることで、さらに消臭効果が期待できるだろう。
熱効果を利用
雑菌は熱に弱いので、乾いた靴下にスチームアイロンをかけたりすると殺菌効果が期待できる
消臭靴下を履く
殺菌、消臭効果のある靴下や、急速分解消臭機能を持った靴下が数多く普及している。それぞれ履きやすい素材であるうえに洗濯しても殺菌・消臭効果が衰えにくく、長期間安心して使用できる。
毎日同じ靴を履かない
1日中履いた靴は蒸れて湿気が溜まっており、雑菌などの温床とも言える状態になっている。できれば、1~2日程度干して十分に乾燥させて、雑菌の繁殖を抑えよう。
結論
靴下の臭いは足の裏の汗や角質をエサにする雑菌によって発生する。洗濯で取れない頑固な臭いには、粉末タイプ酸素系漂白剤によるつけ置きが効果的である。さらに、臭い防止対策にはスプレーや殺菌・消臭効果の高い靴下を使用する方法もおすすめである。もちろん足や靴を清潔に保つことも重要なポイントのひとつであることは言うまでもない。自分に合った対策を見つけて、靴下の臭いが気にならない足元の爽やかな生活を送ろう。