目次
1. マイクロファイバークロスとは?

マイクロファイバークロスは、化学繊維が原料となっている。マイクロファイバークロスとほかの繊維との大きな違いは、繊維の太さが髪の毛に約100分の1といわれるほど細いということだ。また、繊維の形状もエッジの効いた三角形となっている。
繊維が極細で形状が独特であることにより、マイクロファイバークロスには天然繊維のクロスにはない吸水力と汚れを落としやすいという特徴が生まれる。
繊維が極細で形状が独特であることにより、マイクロファイバークロスには天然繊維のクロスにはない吸水力と汚れを落としやすいという特徴が生まれる。
2. マイクロファイバークロスの特徴

マイクロファイバークロスにはさまざまな特徴があり、使い勝手がよいことで、掃除の効率もアップする。
吸水性が高い
極細の繊維で織られているマイクロファイバークロスは、繊維と繊維の隙間にたくさんの水をため込むことができる。さらに乾くのも速く、綿布に比べて約2~6倍の速さで乾くとされている。この吸水性の高さと速乾性が、掃除をするときに使いやすいとされる特徴になっている。
汚れを落としやすい
マイクロファイバークロスの繊維の断面は、三角形になっており、全体としてギザギザしている。このギザギザで細かのホコリ、油膜などを絡め取ることができるため、洗剤がなくてもキレイに掃除することができる。
素材を傷つけない
マイクロファイバークロスは、繊維が極細のうえに柔らかいため、ガラスなど傷ついては困る素材でも安心して拭くことができる。
雑菌の繁殖や臭いを予防
雑菌は天然素材をエサとして繁殖するが、マイクロファイバークロスは、化学繊維のため繁殖しにくい。また、速乾性に優れているため雑菌が繁殖しにくい環境を作ることができる。
3. マイクロファイバークロスの使い方

いろいろな特徴を持つマイクロファイバークロスだが、実際にはどのように使うのか。シーン別に使い方を紹介しよう。
フローリングや床の掃除
フローリングは掃除機だけでは取り切れない汚れが残る。そこで雑巾がけをすることになるがマイクロファイバークロスなら、小さなゴミやホコリをしっかりキャッチしてくれる。フローリングワイパーに取り付けるタイプのマイクロファイバークロスもあり、これなら立ったままで拭き掃除ができて楽だ。
窓や鏡の掃除
窓や鏡などのツルツルした面にもマイクロファイバークロスは使いやすい。繊維が細かいため目に見えないような汚れを取り除き、磨き上げる効果もある。繊維のほつれがほとんどないため、拭き跡も残らない。吸水力があるので、窓の水分を拭き取るときにも便利だ。
家電や家具の掃除
家電や家具は手で触れることも多く、手垢による黒ずみも目だってしまう。マイクロファイバークロスなら、洗剤ナシで水拭きだけで黒ずみを落とすことができる。また、家電は故障や感電の危険があるため水分を嫌う。マイクロファイバークロスなら、乾拭きするだけで汚れが落とせる。
シンクや蛇口の掃除
シンクや蛇口には水垢が付きやすい。マイクロファイバークロスなら、乾いたままで軽く磨くだけでピカピカになる。また、洗剤を使わなくても水拭きだけでシンクの汚れを落とすことができる。
コンロ周りの掃除
コンロの周りは、油はねで汚れやすい。マイクロファイバークロスは油汚れもしっかりキャッチする。
メガネのレンズ掃除
ホコリや手垢がついたメガネのレンズ掃除は、マイクロファイバークロスが便利だ。普通のハンカチなどで拭くと、繊維が付いてしまう。マイクロファイバークロスなら、繊維や拭き跡も残らずメガネのレンズをきれいにしてくれる。
洗車時の水気を吸収
洗車をしたあと仕上げに水気をしっかりと拭き取らないと、水垢がボディに残ってしまう。マイクロファイバークロスは、吸水力に優れており、短時間でボディの水分を拭き取ることができる。
4. マイクロファイバークロスを使うときの注意点

いろいろな面で使い勝手のよいマイクロファイバークロスだが、使い方や取扱いにはいくつか注意する点がある。
熱への耐性がない
化学繊維でできているマイクロファイバークロスは、熱に弱い。乾燥機にはかけないように洗濯が終わったら取り出すようにする。うっかり鍋つかみの代わりに使うと、溶けてしまう危険性があるので注意しよう。
柔らかい素材だと傷がつく
マイクロファイバークロスは、漆器など柔らかい素材・材質のものは傷つけてしまう可能性がある。また人の肌も傷つけてしまうので、ボディタオルの代わりとして使うのは肌トラブルの原因となる。
手が荒れることがある
マイクロファイバークロスは、使っているうちに繊維が尖ってしまう。素手で作業すると手が荒れることがあるので、肌の弱い方はできるだけゴム手袋を着用するようにしよう。
5. マイクロファイバークロスの洗濯方法

マイクロファイバークロスは、繰り返し使えるので経済的だ。適切な洗濯を行うことで、長く使い続けることができる。
手洗いでの洗い方
マイクロファイバークロスを手洗いするときは、水洗いするだけでキレイになる。油汚れが気になるときには、台所用中性洗剤を1~2滴垂らして揉み洗いしよう。乾かすときには、直射日光を避けて陰干しにする。
洗濯機での洗い方
洗濯機での洗い方で注意するのは、柔軟剤を使わないことだ。柔軟剤に含まれている成分によって、吸水力が損なわれてしまう。また、マイクロファイバークロスは熱に弱いため乾燥機は使わないことだ。
結論
マイクロファイバークロスは、吸水力・速乾性に優れ、さらに汚れを落としやすい。素材を傷つけず、雑菌の繁殖もしにくい。これらの特徴からフローリング、シンク、窓、洗車など幅広い掃除に使うことができる。マイクロファイバークロスで毎日の掃除を効率的にしよう。