1. クレンザーとは?
クレンザーとは研磨剤を配合した洗剤の総称だ。頑固な汚れを削って落とす効果があり、キッチンやお風呂場などで使用される。フライパンの焦げ付きや浴槽の水垢など、一般的な洗剤では落ちにくい汚れにも効果的だ。
クレンザーには種類があるので上手に使い分けよう。研磨剤の配合量はクレンザーによって異なり、多いほど汚れを研磨する力が強くなる。さらに粉末と液体の2種類に分かれるので、それぞれの特徴をチェックしてほしい。
2. クレンザーの種類
粉末と液体のクレンザーについて、それぞれの特徴を紹介する。汚れへの効果や傷つきやすさを、あらかじめ確認しておこう。
粉末のクレンザー
粉末のクレンザーは研磨剤を80~90%ほど配合している。つまりほとんどが研磨剤であるため、削って落とす効果はとても高い。頑固な焦げ付きやサビもスッキリと落とせるだろう。
一方で強い研磨作用で素材が傷つくことがあるので注意が必要だ。傷つきやすいものへの使用は避ける、力の入れすぎに注意するなど、使い方には気をつけよう。
液状のクレンザー
液体のクレンザーの研磨剤は20~50%ほどなので、粉末と比較して汚れを落とす力は弱い。しかし、素材への負担が少ないため、いろいろな場所で使いやすいというメリットがある。
また、ほかにはペーストタイプがある。研磨剤の配合量は45%くらいとやや高く、粘り気があるので液垂れする心配がない。用途に合わせて使い分けよう。
3. クレンザーの使い方
粉末と液状に分けて、クレンザーの使い方を説明しよう。基本的な手順とおすすめの使い方をまとめた。
粉末クレンザーの使い方
汚れに適量をふりかけるか、布ややわらかいスポンジにつけてからこすり洗いする。汚れが落ちたら水で流すか水拭きをして、クレンザーをしっかりと落とそう。
研磨剤入りスポンジやタワシなど、硬い道具でこすると傷がつくので注意。シンクや換気扇、調理器具、食器、お風呂の浴槽(ホーローやタイル)、すのこ、タイル、洗面台などの掃除に活躍する。
液状クレンザーの使い方
まずはやわらかいスポンジを濡らして絞ろう。クリームクレンザーをつけたら、汚れを優しくこすって落とす。あとは水ですすぐか、水拭きで拭いて落とすだけだ。スポンジの代わりにラップを丸めて擦ってもいいだろう。
粉末タイプと同様に、研磨剤スポンジやスチールタワシなど硬い道具は使用できない。蛇口やガスレンジ、IH調理器具、お風呂の浴槽、洗面台、魚焼きグリルに。シンクの錆取りやスイッチプレートの手垢の掃除にもおすすめだ。
4. クレンザーを使うときの注意点
研磨剤を含んだクレンザーを使うと、素材によっては傷つくことがある。とくに研磨剤の配合量が多いタイプの商品は注意が必要だ。クレンザーによって使用できない素材が異なるので、あらかじめ確認しておこう。
たとえば、銅やアルミ、陶磁器、木、プラスチック、人工大理石はクレンザーが使えないケースが多い。フッ素加工やテフロン加工がしてある製品への使用も避ける。それ以外の素材でも、目立たない場所で試してから使うと安心だ。
5. クレンザーの代用になるものは?
クレンザーの代用として「重曹」を活用しよう。重曹には研磨作用があり汚れを削って落とす効果が期待できる。クレンザーより粒子が細かく素材を傷つけにくい。弱アルカリ性の性質があるため、油汚れなど酸性の汚れを中和して落としやすくできる。
水に溶かして使うこともできるが、クレンザーの代用にするならペースト状にする。重曹2に水1の割合で混ぜて、汚れに塗布しよう。あとは汚れごと拭き取ってから、水で流すか水拭きでキレイにする。ただし、アルミなど一部の素材には使えないので、あらかじめチェックしておこう。
結論
クレンザーには研磨剤が含まれているため、頑固な汚れを削って落とせる。研磨剤の配合量や種類で効果が違うので、確認してから購入しよう。研磨剤が多い粉末タイプは効果が高いが、素材を傷つけやすいので使うときは注意が必要だ。傷つけたくないなら、研磨剤の配合量が少ない液体タイプを選ぶ。使えない素材を併せて確認しておくと安心だ。重曹で代用できるので、こちらの使い方もチェックしておこう。