- 1. 漂白剤の種類
- 2. 液体の酸素系漂白剤とは
- 3. 粉末の酸素系漂白剤とは
- 4. 酸素系漂白剤には具体的にどんな商品がある?
- 5. 液体の酸素系漂白剤の使い方
- 6. 粉末の酸素系漂白剤の使い方
- 7. 酸素系漂白剤を使うにあたっての注意点
- 8. 粉末の酸素系漂白剤は用途が広い!液体とうまく使い分けよう
1. 漂白剤の種類
漂白剤には大きく分けて2種類ある。「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」だ。それぞれに特徴があり、使い方を誤ると衣類にダメージを与えてしまう。特徴や違いを理解してから使用するのが望ましい。
塩素系の漂白剤
塩素系の漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とするアルカリ性の漂白剤。漂白力が強く、キッチンや浴室の黒ずみ除去などの用途で使用されることが多い。衣類用の塩素系漂白剤も販売されているが、白物衣類にのみ使用できる。
酸素系の漂白剤
酸素系漂白剤とは酸素の力を利用して漂白する薬剤のことだ。酸素系の漂白剤には液体と粉末の2種類があり、それぞれに主成分や性質が異なる。塩素系漂白剤よりも漂白力は劣るが、衣類へのダメージが少なく、色柄物のシミや汚れ落としにも使用可能だ。
2. 液体の酸素系漂白剤とは
上記のとおり、酸素系漂白剤には液体と粉末がある。液体の酸素系漂白剤とはどのような漂白剤なのだろうか。特徴や使えないものなどを見ていこう。
液体の酸素系漂白剤は「過酸化水素」が主成分
液体の酸素系漂白剤とは、過酸化水素を主成分とする漂白剤である。
液体の酸素系漂白剤の特徴
液体の酸素系漂白剤は、消毒液に使われるオキシドールと同様の成分だ。単体で使用するのではなく、基本的には通常の洗濯の際に一般的な洗剤と併用する。
液体の酸素系漂白剤の効果
液体の酸素系漂白剤は弱酸性。漂白力は塩素系漂白剤や粉末の酸素系漂白剤よりも弱いが、除菌や殺菌力は同程度だ。
液体の酸素系漂白剤が使えるもの、使えないもの
液体の酸素系漂白剤は水洗いできる白物、色柄物繊維に使用できる。水洗いができないもの、金属製のボタンやファスナーには使用できない。
3. 粉末の酸素系漂白剤とは
続いて、粉末の酸素系漂白剤とはどのような漂白剤なのか、特徴や使えないものなどを見ていこう。
粉末の酸素系漂白剤は「過炭酸ナトリウム」が主成分
粉末の酸素系漂白剤とは、過炭酸ナトリウムを主成分とする漂白剤である。
粉末の酸素系漂白剤の特徴
粉末の酸素系漂白剤は、衣類などの浸け置き洗いに適している。
粉末の酸素系漂白剤の効果
粉末の酸素系漂白剤は弱アルカリ性。漂白力は、塩素系漂白剤よりは弱く、液体の酸素系漂白剤よりも強い。
粉末の酸素系漂白剤が使えるもの、使えないもの
粉末の酸素系漂白剤は水洗いできる白物、色柄物繊維に使用できる。水洗いができないもの、毛、絹、金属製のボタンやファスナーには使用できない。
4. 酸素系漂白剤には具体的にどんな商品がある?
酸素系漂白剤とはどのような製品なのか、具体的な商品を紹介しよう。
グラフィコ「オキシクリーン」
オキシ漬けで有名なグラフィコの「オキシクリーン」。お湯に溶かすと発泡し、泡の力で汚れを落とす。衣類のシミや汚れから、食器、キッチン、浴室、トイレなど、家中の掃除に活躍する酸素系漂白剤だ。
花王「ワイドハイターEXパワー」
花王の「ワイドハイターEX」は、液体の酸素系漂白剤。いつもの洗濯にプラスすることで、漂白や洗浄、消臭、抗菌などの効果が期待できる。さらに浸け置きで除菌も可能だ。
ライオン「ブライトSTRONG 漂白&抗菌ジェル」
ライオンの「ブライトSTRONG 漂白&抗菌ジェル」は、衣類の黄ばみや黒ずみの漂白・予防ができる液体の酸素系漂白剤。漂白、消臭に加え、99%除菌と抗菌効果が特徴だ。再汚染防止剤が、着用中の汚れも防いでくれる。
シャボン玉石けん「酸素系漂白剤」
毎日の洗濯や浸け置き、キッチン周りや排水口の除菌に使えるシャボン玉石けんの「酸素系漂白剤」。酸素の発泡パワーによって汚れを落とす。粉末を溶かしてからいつもの洗濯にプラスすれば、さらに効果がアップする。
5. 液体の酸素系漂白剤の使い方
酸素系漂白剤とはどのような使い方をするものなのか、ポイントを解説しよう。まずは液体の酸素系漂白剤の使い方だ。
いつもの洗濯用洗剤と一緒に使う
液体の酸素系漂白剤は、いつもの洗濯用洗剤と併用するのがポイントだ。
頑固なシミなどには直接かけて使う
頑固なシミや汚れには、気になる部分に直接かけて洗濯しよう。
6. 粉末の酸素系漂白剤の使い方
続いて、粉末の酸素系漂白剤の使い方を解説していこう。
シンクやトイレのタンクの掃除に使う
シンクにお湯をためて粉末の酸素系漂白剤を入れれば、黒ずみや雑菌がキレイに落とせる。茶渋などが気になる食器類を浸け置きすれば、時短になるだろう。トイレタンクの掃除にも酸素系漂白剤が便利だ。タンクに酸素系漂白剤を入れてから時間をおき、仕上げにブラシなどでこすり洗いしてみよう。
洗濯槽の掃除に使う
洗濯に使用できる酸素系漂白剤だが、実は洗濯槽の掃除にも使える。洗濯槽にお湯を入れて粉末の酸素系漂白剤を溶いておくと、汚れが浮き出てくるはずだ。ネットなどですくって、最後に通常どおり洗濯機を回しておこう。
もちろん普段の洗濯や浸け置きにも使える
もちろん、普段の洗濯や浸け置きにも粉末の酸素系漂白剤が使える。いつもの洗濯洗剤と併用したり、ぬるま湯に溶かして衣類を浸け置きしたりするのがおすすめだ。
7. 酸素系漂白剤を使うにあたっての注意点
酸素系漂白剤は幅広い用途で使える便利なアイテムだが、使用上の注意点がある。使う前にしっかりと把握しておこう。
ゴム手袋を着用する
酸素系漂白剤に直接触れると、手肌が荒れるおそれがある。ゴム手袋を着用しよう。
粉末は40~50℃程度のお湯で溶かす
粉末の酸素系漂白剤を溶かすときは、40~50℃のぬるま湯を使おう。温度が高すぎると、漂白が急激に進むことで効果が得られないことがある。衣類などの繊維を傷めることもあるため、温度には気をつけよう。
長時間の浸け置きは避ける
長時間の浸け置きは避けてほしい。酸素系漂白剤を使った浸け置きは、時間が長いほど効果が出るようなイメージがあるかもしれないが、実際はそうではないため注意してほしい。
液体と粉末では液性が異なる
すでに解説したとおりだが、同じ酸素系漂白剤でも液体と粉末では液性が異なる。液体は弱酸性、粉末は弱アルカリ性だ。液体は毛や絹にも使用できるが、粉末は使用できない。液性の違いによって、使用できる繊維にも違いがあるため注意しよう。
8. 粉末の酸素系漂白剤は用途が広い!液体とうまく使い分けよう
酸素系漂白剤の中でも、粉末タイプは用途が幅広い。いつもの洗濯から浸け置き、掃除など、さまざまなシーンで活躍する。液体の酸素系漂白剤とうまく使い分けよう。酸素系漂白剤の使い方や注意点については、当記事が役に立つはずだ。
結論
酸素系漂白剤とは、汚れやシミなどを酸素の力によって白くする薬剤のことだ。塩素系と比べると漂白力が劣るぶん、効果がゆるやかで幅広い用途に使用できる。粉末と液体でも性質や特徴が異なるため、用途に合わせて使い分けるのがポイントだ。酸素系漂白剤について詳しく知りたいときは、ぜひ当記事を参考にしてほしい。