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酸素系漂白剤とは?液体と粉末のそれぞれの使い方や注意点を解説

酸素系漂白剤とは?液体と粉末のそれぞれの使い方や注意点を解説

投稿者:ライター 西村七海 (にしむらななみ)

鉛筆アイコン 2021年10月29日

通常の洗濯ではなかなか落ちない衣類の黄ばみや食べこぼしのシミ。そこで活躍してくれるのが、酸素系漂白剤だ。漂白剤ときくと白物衣類にしか使えないイメージがあるかもしれないが、正しく使い分ければ色柄物にも使用できる。今回は、酸素系漂白剤とはどのような漂白剤か、また液体と粉末の違いなどについても徹底解説する。

  

1. 漂白剤の種類

漂白剤
漂白剤には大きく分けて2種類ある。「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」だ。それぞれに特徴があり、使い方を誤ると衣類にダメージを与えてしまう。特徴や違いを理解してから使用するのが望ましい。

塩素系の漂白剤

塩素系の漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とするアルカリ性の漂白剤。漂白力が強く、キッチンや浴室の黒ずみ除去などの用途で使用されることが多い。衣類用の塩素系漂白剤も販売されているが、白物衣類にのみ使用できる。

酸素系の漂白剤

酸素系漂白剤とは酸素の力を利用して漂白する薬剤のことだ。酸素系の漂白剤には液体と粉末の2種類があり、それぞれに主成分や性質が異なる。塩素系漂白剤よりも漂白力は劣るが、衣類へのダメージが少なく、色柄物のシミや汚れ落としにも使用可能だ。

2. 液体の酸素系漂白剤とは

漂白剤
上記のとおり、酸素系漂白剤には液体と粉末がある。液体の酸素系漂白剤とはどのような漂白剤なのだろうか。特徴や使えないものなどを見ていこう。

液体の酸素系漂白剤は「過酸化水素」が主成分

液体の酸素系漂白剤とは、過酸化水素を主成分とする漂白剤である。

液体の酸素系漂白剤の特徴

液体の酸素系漂白剤は、消毒液に使われるオキシドールと同様の成分だ。単体で使用するのではなく、基本的には通常の洗濯の際に一般的な洗剤と併用する。

液体の酸素系漂白剤の効果

液体の酸素系漂白剤は弱酸性。漂白力は塩素系漂白剤や粉末の酸素系漂白剤よりも弱いが、除菌や殺菌力は同程度だ。

液体の酸素系漂白剤が使えるもの、使えないもの

液体の酸素系漂白剤は水洗いできる白物、色柄物繊維に使用できる。水洗いができないもの、金属製のボタンやファスナーには使用できない。

3. 粉末の酸素系漂白剤とは

シミ抜き
続いて、粉末の酸素系漂白剤とはどのような漂白剤なのか、特徴や使えないものなどを見ていこう。

粉末の酸素系漂白剤は「過炭酸ナトリウム」が主成分

粉末の酸素系漂白剤とは、過炭酸ナトリウムを主成分とする漂白剤である。

粉末の酸素系漂白剤の特徴

粉末の酸素系漂白剤は、衣類などの浸け置き洗いに適している。

粉末の酸素系漂白剤の効果

粉末の酸素系漂白剤は弱アルカリ性。漂白力は、塩素系漂白剤よりは弱く、液体の酸素系漂白剤よりも強い。

粉末の酸素系漂白剤が使えるもの、使えないもの

粉末の酸素系漂白剤は水洗いできる白物、色柄物繊維に使用できる。水洗いができないもの、毛、絹、金属製のボタンやファスナーには使用できない。

4. 酸素系漂白剤には具体的にどんな商品がある?

酸素系漂白剤
酸素系漂白剤とはどのような製品なのか、具体的な商品を紹介しよう。

グラフィコ「オキシクリーン」

オキシ漬けで有名なグラフィコの「オキシクリーン」。お湯に溶かすと発泡し、泡の力で汚れを落とす。衣類のシミや汚れから、食器、キッチン、浴室、トイレなど、家中の掃除に活躍する酸素系漂白剤だ。

花王「ワイドハイターEXパワー」

花王の「ワイドハイターEX」は、液体の酸素系漂白剤。いつもの洗濯にプラスすることで、漂白や洗浄、消臭、抗菌などの効果が期待できる。さらに浸け置きで除菌も可能だ。

ライオン「ブライトSTRONG 漂白&抗菌ジェル」

ライオンの「ブライトSTRONG 漂白&抗菌ジェル」は、衣類の黄ばみや黒ずみの漂白・予防ができる液体の酸素系漂白剤。漂白、消臭に加え、99%除菌と抗菌効果が特徴だ。再汚染防止剤が、着用中の汚れも防いでくれる。

シャボン玉石けん「酸素系漂白剤」

毎日の洗濯や浸け置き、キッチン周りや排水口の除菌に使えるシャボン玉石けんの「酸素系漂白剤」。酸素の発泡パワーによって汚れを落とす。粉末を溶かしてからいつもの洗濯にプラスすれば、さらに効果がアップする。

5. 液体の酸素系漂白剤の使い方

漂白剤とタオル
酸素系漂白剤とはどのような使い方をするものなのか、ポイントを解説しよう。まずは液体の酸素系漂白剤の使い方だ。

いつもの洗濯用洗剤と一緒に使う

液体の酸素系漂白剤は、いつもの洗濯用洗剤と併用するのがポイントだ。

頑固なシミなどには直接かけて使う

頑固なシミや汚れには、気になる部分に直接かけて洗濯しよう。

6. 粉末の酸素系漂白剤の使い方

洗濯機
続いて、粉末の酸素系漂白剤の使い方を解説していこう。

シンクやトイレのタンクの掃除に使う

シンクにお湯をためて粉末の酸素系漂白剤を入れれば、黒ずみや雑菌がキレイに落とせる。茶渋などが気になる食器類を浸け置きすれば、時短になるだろう。トイレタンクの掃除にも酸素系漂白剤が便利だ。タンクに酸素系漂白剤を入れてから時間をおき、仕上げにブラシなどでこすり洗いしてみよう。

洗濯槽の掃除に使う

洗濯に使用できる酸素系漂白剤だが、実は洗濯槽の掃除にも使える。洗濯槽にお湯を入れて粉末の酸素系漂白剤を溶いておくと、汚れが浮き出てくるはずだ。ネットなどですくって、最後に通常どおり洗濯機を回しておこう。

もちろん普段の洗濯や浸け置きにも使える

もちろん、普段の洗濯や浸け置きにも粉末の酸素系漂白剤が使える。いつもの洗濯洗剤と併用したり、ぬるま湯に溶かして衣類を浸け置きしたりするのがおすすめだ。

7. 酸素系漂白剤を使うにあたっての注意点

ゴム手袋
酸素系漂白剤は幅広い用途で使える便利なアイテムだが、使用上の注意点がある。使う前にしっかりと把握しておこう。

ゴム手袋を着用する

酸素系漂白剤に直接触れると、手肌が荒れるおそれがある。ゴム手袋を着用しよう。

粉末は40~50℃程度のお湯で溶かす

粉末の酸素系漂白剤を溶かすときは、40~50℃のぬるま湯を使おう。温度が高すぎると、漂白が急激に進むことで効果が得られないことがある。衣類などの繊維を傷めることもあるため、温度には気をつけよう。

長時間の浸け置きは避ける

長時間の浸け置きは避けてほしい。酸素系漂白剤を使った浸け置きは、時間が長いほど効果が出るようなイメージがあるかもしれないが、実際はそうではないため注意してほしい。

液体と粉末では液性が異なる

すでに解説したとおりだが、同じ酸素系漂白剤でも液体と粉末では液性が異なる。液体は弱酸性、粉末は弱アルカリ性だ。液体は毛や絹にも使用できるが、粉末は使用できない。液性の違いによって、使用できる繊維にも違いがあるため注意しよう。

8. 粉末の酸素系漂白剤は用途が広い!液体とうまく使い分けよう

粉末の酸素系漂白剤
酸素系漂白剤の中でも、粉末タイプは用途が幅広い。いつもの洗濯から浸け置き、掃除など、さまざまなシーンで活躍する。液体の酸素系漂白剤とうまく使い分けよう。酸素系漂白剤の使い方や注意点については、当記事が役に立つはずだ。

結論

酸素系漂白剤とは、汚れやシミなどを酸素の力によって白くする薬剤のことだ。塩素系と比べると漂白力が劣るぶん、効果がゆるやかで幅広い用途に使用できる。粉末と液体でも性質や特徴が異なるため、用途に合わせて使い分けるのがポイントだ。酸素系漂白剤について詳しく知りたいときは、ぜひ当記事を参考にしてほしい。
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  • 更新日:

    2021年10月29日

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