目次
- 1. キーボードの掃除が必要な理由
- 2. キーボードを分解する掃除方法
- 3. キーボードを分解して掃除するときの注意点
- 4. ノートパソコンのキーボードは取り外せる?
- 5. キーボードを分解しない掃除の仕方
- 6. 掃除後のキーボードを清潔に保つコツ
- キートップ引き抜き工具
- エアダスター(エアスプレー)
- 無水エタノール
- ウェットティッシュ(アルコール入り)
- 綿棒
- メラミンスポンジ
- 外したキーの表面をメラミンスポンジで擦る
- エアダスターをキーの裏側に吹きかける
- キーを外したキーボードをアルコールウェットティッシュで拭く
- 綿棒に無水エタノールをつけて細かい汚れを落とす
- 掃除が終わったら外したキーを一つずつはめ込む
1. キーボードの掃除が必要な理由

まずはキーボードの掃除がなぜ必要なのか解説する。汚れの種類や放置するリスクをまとめた。
キーボードの汚れの種類
キーボードにはさまざまなタイプの汚れが付着する。たとえば食べ物のカスや手垢、ホコリ、髪の毛などがあげられるだろう。こういった汚れが原因で雑菌が繁殖すれば、不衛生な状態になる。
さらにキーボードの隙間には、ホコリやゴミが入り込みやすいので注意。蓄積されることで、キーの反応が悪くなることがある。キーボードの故障を防ぐためには、定期的な掃除で清潔に保つことが重要だ。
2. キーボードを分解する掃除方法

隙間に入り込んだ汚れを掃除したいなら、キーボードを分解しよう。必要な道具とキーの外し方、汚れの落とし方を解説する。
必要な道具
キーを無理やり引っ張って外すと壊れる可能性があるので、専用の工具を用意しよう。エアダスターとは空気の噴射でホコリやゴミを吹き飛ばすアイテムだ。無水エタノールは高い除菌効果があり、水も含まれないためキーボードにも安心して使用できる。
キーの外し方
キーボードの隙間にキートップ引き抜き工具を差し込んで、引っかけよう。あとは上に引っ張るだけでキーは外れる。商品によって外し方が違うケースがあるので、あらかじめ説明書で確認しておこう。
また、「Enter」や「Space」など大きなキーは外しにくい。対応しているキートップ引き抜き工具を選んで、慎重に作業しよう。一部のメカニカルキーボードの大きなキーにはスタビライザーが採用されており、針金を抜く工程が必要になる。
汚れの落とし方
汚れが酷いなら外したキーを丸洗いする方法もある。洗濯ネットにキーをまとめて入れたら、中性洗剤を溶かした洗濯液でもみ洗いしよう。丁寧に水ですすいだあと1日ほど乾燥させてから元に戻してほしい。
3. キーボードを分解して掃除するときの注意点

キーボードを分解して掃除する場合、元に戻せなくなったり壊れたりするリスクがある。注意点をまとめたので、あらかじめチェックしておこう。
キータイプを確認する
キーボードのタイプは主に「メカニカル」「メンブレン」「パンタグラフ」の3つの形式がある。分解できるのはメカニカルとメンブレンの2つ。しかし、この2種類であっても、メーカーが分解を推奨していないケースは多い。無理に外すと痛むことがあるので、あらかじめ説明書で確認しておこう。
外す前に写真を撮っておく
キーボードの配列をすべて記憶しておくのは難しい。はめ込むとき元に戻せなくならないように、あらかじめ写真を撮影しておくのがおすすめだ。
丁寧に扱う
パソコンのキーボードは精密機械だ。乱暴に扱うとキーの反応が悪くなったり、故障したりする可能性がある。傷つけないよう丁寧に掃除しよう。「水洗い可」の記載がない限り、水濡れは厳禁なので水拭きもNGだ。なお、分解掃除による故障は保証対象外なので、自信がないなら業者に頼むことも検討しよう。
4. ノートパソコンのキーボードは取り外せる?

ノートパソコンやmacbookに使われているのは、パンタグラフ式のキーボードだ。下にパンタグラフというひし形のスプリングがあるが、キーの外し方を間違えると破損する可能性がある。もし外せたとしても、元通りにはめ込むのは難しい。
壊れる可能性が高いため、キーを取り外すのは避けたほうがよいだろう。壊れてもメーカーの保証が受けられない可能性があるので注意。ノートパソコンのキーボードは、取り外さないまま掃除するのが基本だ。
5. キーボードを分解しない掃除の仕方

キーボードは分解しなくても掃除ができる。3つの方法を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
エアダスターで吹き飛ばす
エアダスターを使って細かいゴミや汚れを吹き飛ばそう。キーボードの隙間に吹きかければ、内部に入り込んだゴミを少しは出すことができる。
アルコールで汚れを拭く
キーボードの雑菌はエアダスターでは除菌できない。ウェットティッシュ(アルコール入り)でキレイに拭き取ることが重要だ。キーの隙間など細かい部分には、無水エタノールを含ませた綿棒を使おう。
スライムで汚れを吸着する
スライムタイプのクリーナーを使って掃除する方法だ。表面をコロコロと転がして使用すれば、凸凹したキーボードの汚れをしっかり吸着できる。ただし、強く押し付け過ぎるとスライムがキーの隙間に残ってしまうので、力の入れすぎには注意が必要だ。
6. 掃除後のキーボードを清潔に保つコツ

掃除をした後のキーボードはできるだけ清潔に保ちたい。汚れを防ぐ2つのコツを確認しておこう。
キーボードカバーを付ける
パソコンにキーボードカバーを付ければ汚れを防ぐことができ、キーの隙間にホコリやゴミが入らない。防水タイプなら、万が一飲み物をこぼしてしまったときもある程度は防げるだろう。ピッタリと合うアイテムを選ぶのが汚れを防ぐポイント。サイズやキーの配列は機種によって違うので、所有しているパソコンに対応したキーボードカバーを選んでほしい。
パソコンの前で食事しない
パソコンの前で食事をすると、食べカスがキーボードの上に落ちる。スナック菓子などを触った手のままで触れば、雑菌が繁殖する原因になるだろう。パソコンをする場所と食べ物を食べる場所を、完全に分けてしまうことが対策として有効だ。食べ物で汚れた手をしっかりと洗ってからキーボードを触ろう。
結論
キーボードはパソコンの中でも特に汚れやすい部分だ。汚れを放置すると雑菌が繁殖したりキーが反応が悪くなっりするので、定期的に掃除しよう。キートップ引き抜き工具を使ってキーを外して、エアダスターや無水エタノールで汚れや雑菌を除去する。ノートパソコンはキーが外せないので、ウェットティッシュやスライムタイプのクリーナーを活用してほしい。キーボードカバーを使うなど、汚さないための対策と併せて実践しよう。