目次
- 1. 洗濯機のドライとは?
- 2. 洗濯機のドライコースで洗うのはどんな衣類?
- 3. 洗濯機のドライコースの使い方
- 4. 洗濯機のドライコースを使う上での注意点
- 5. 洗濯機のドライ以外のコースも知っておこう
- 6. 洗濯機のドライコースを使いこなせるようになろう
- オシャレ着用の中性洗剤
- 洗濯ネット(衣服と同じ枚数)
- たたんだ衣服を洗濯ネットに入れる
- 洗濯機に入れたらドライコースに設定する
- オシャレ着用洗剤を洗剤投入口に入れる
- 脱水が終わったら風通しがよい日陰で乾燥させる
- 標準コース:普段の洗濯に適したコース
- 大物洗い(毛布)コース:毛布やカーテンなど大物洗いに適している
- スピード(時短)コース:洗いやすすぎ、脱水の回数や時間を減らして短時間で仕上げる
1. 洗濯機のドライとは?

洗濯機のドライとは、どのようなコースなのだろうか。標準コースやドライクリーニングとの違いを解説する。
素材に優しいドライコースのこと
ドライコースとは洗濯物を優しく洗えるコースのことだ。素材を傷めにくく型崩れがしにくいので、デリケートなオシャレ着に適している。「手洗い」「おうちクリーニング」「ソフト」「オシャレ着」など、メーカーによってコースの名称が異なるので事前に確認しておこう。
標準コースとの違い
標準コースは洗濯槽の回転で発生した水流で汚れを落とす。多めの水ですすいでしっかり脱水するのが特徴だ。一方でドライコースは水流や脱水が弱く設定されているため、型崩れしたり生地が傷んだりするリスクが軽減される。汚れをしっかりと落としたいなら標準コース、デリケートな衣類にはドライコースというように使い分けてほしい。
「ドライクリーニング」とは違う
ドライクリーニングとは水を使用しないクリーニングのことだ。有機溶剤で汚れを落とす方法なので、洗濯機のドライコースとは違う。皮脂やメイク汚れなど油汚れを落とすのに適しているが、汗などの水溶性の汚れにはあまり効果がない。自宅で落とせない油汚れには、専門店によるドライクリーニングの利用を検討しよう。
2. 洗濯機のドライコースで洗うのはどんな衣類?

洗濯機のドライコースを上手に使えば、衣類を傷めずに洗濯できる。洗濯表示(※1)(※2)で、どのような衣類に適しているかを確認してほしい。
オシャレ着などデリケートな衣類
オシャレ着や、シワや伸び縮みを防ぎたいデリケートな衣服は、優しく洗えるドライコースで洗濯しよう。また、洗濯表示の桶のマーク(洗濯処理記号)の下にある線は、弱い処理を表す付加記号だ。線が2本あると「非常に弱い洗濯処理ができる」という意味になるので、ドライコースで洗濯しよう。
装飾されている衣類
ボタンや刺繍などの装飾は、標準コースで洗うと外れる可能性がある。こういったトラブルを避けるためには、ドライコースで洗濯するのがおすすめだ。
手洗い指定の衣類もドライコースで洗える
洗濯処理記号に手がついていれば「手洗いによる洗濯処理ができる」という意味だ。しかし、手洗いマークがついている衣類でも、洗濯機のドライコースなら洗濯できる。
「ドライマーク」の衣類はドライコースで洗うべき?
洗濯表示のドライマーク(ドライクリーニング処理の記号)は、自宅での洗濯には関係ない。「ドライコースで洗濯できる」というように、利用できるクリーニングの種類を表している。ドライコースで洗わなくても問題はないので、あまり気にしないでいいだろう。
3. 洗濯機のドライコースの使い方

洗濯機のドライコースの使い方を解説する。標準コースと用意するものが違うので、事前にチェックしておこう。
用意するもの
洗濯機のドライコースを使う手順
洗濯ネットに入れるときは汚れた部分を外側にする。汚れが酷い場合は中性洗剤を塗布して前処理をしよう。ふんわりと仕上げたいなら、柔軟剤投入口に柔軟剤を入れてから洗濯してほしい。
4. 洗濯機のドライコースを使う上での注意点

洗濯機のドライコースを使用するときの注意点を紹介する。トラブルを避けるために、あらかじめ確認しておくと安心だ。
洗濯表示は必ず確認する
洗濯表示で正しい洗濯方法をチェックしておこう。桶のマーク(洗濯処理記号)にバツ印がついている場合、水洗いができない(※1)(※2)。自宅での洗濯は避けてクリーニングに出そう。
また、洗濯表示で干し方やアイロンのかけ方もわかるので、こちらも確認しておく。大事な衣服を洗うなら、文字で記載されている「付記用語」までしっかりとチェックしてほしい。
水温は30℃を上限とする
洗濯機のドライコースで使用する水温の上限は30℃とするのがおすすめだ。お湯を使うと縮んだり傷んだり可能性があるので、水を使用してほしい。また、同じように熱で縮む可能性があるため乾燥機の使用もNG。ドライコースでの洗濯が終わったら、すぐに取り出して自然乾燥させよう。
5. 洗濯機のドライ以外のコースも知っておこう

洗濯機にはドライ以外のコースもあるので、上手に使い分けてほしい。基本的なコースの特徴を紹介する。
大物(毛布)やお急ぎ(スピード)などいろいろなコースがある
6. 洗濯機のドライコースを使いこなせるようになろう

洗濯機のドライコースはオシャレ着の洗濯に適している。洗濯表示をチェックして、桶マークの下に2本の線があったり、手洗い指定があったりするならドライコースで洗濯しよう。ドライコースで洗濯するときは、洗濯ネットとオシャレ着洗剤を使用する。洗濯表示を確認すること、水温の上限は30℃など、注意点もあわせて確認しておきたい。洗濯機のドライコースの基礎知識を覚えて上手に使いこなそう。
結論
洗濯機のドライコースとは、衣服を優しく洗えるコースことだ。傷みや縮みが心配なデリケートな衣類は、ドライコースで洗濯しよう。標準コースや大物コース、スピードコースなどの特徴とあわせてチェックして、衣類の種類やシーンによって使い分けてほしい。
(参考文献)
1:消費者庁「洗濯表示(平成28年11月30日まで)」
2:消費者庁「洗濯表示(平成28年12月1日以降)」