目次
1. 収納する前に洋服を断捨離しよう

いくら収納を工夫しても、狭いクローゼットの限られたスペースに全てを収納することはできない。クローゼットの広さに応じた服の量に絞ることが大切だ。そこでおすすめなのがまず断捨離をすることだ。
断捨離の目安は「サイズが合わなくなった服」「流行遅れの服やバッグ」「1年以上袖を通していない服」。この3つのポイントを押さえると断捨離しやすくなる。
不要になった洋服の処分方法
不要になった洋服は、燃えるごみとして捨てることになる。しかし、ほかにもっと有効な活用方法があるので、捨てるのは最後の手段にとっておこう。
まだ1、2度しか袖を通していない洋服や高価なバックなどの小物は、親しい友人に譲るか、リサイクルショップに持って行って売るという手もある。あるいはオークションサイトやメルカリに出品してみるのもいい。
思い出の洋服などは、手放しがたいものがあるかもしれない。写真を撮っておいて思い出だけを残すようにすれば、手放す心構えもできるだろう。
2. 狭いクローゼットの収納アイデア

狭いクローゼットでは、限られたスペースをいかに有効活用できるかが重要なポイントとなる。
収納できる適正量を知る
シーズンごとに新しい洋服を買い足すのでは、収納スペースがいくらあっても足りない。自分で管理できる量やクローゼットの収納スペースに見合った洋服の量を知ることから始めよう。
洋服の適正量の基準は、クローゼットの7~8割だ。収納が適正量になっていると、狭いクローゼットでもわかりやすく、ハンガーも動かしやすいので探している服がすぐ見つかる。
畳む方法と掛ける方法を使い分ける
洋服によってはクローゼットのハンガーに掛けるよりも畳んで収納した方がいいケースもある。たとえば、分厚くて畳んで収納するとかさばるセーターなどはハンガーへ。生地が薄くてハンガーの分だけ幅を取ってしまうという場合は畳んで収納する。狭いクローゼットの場合には、とくに洋服のタイプによって「畳む」と「掛ける」を上手に使い分けることが必要になる。
デッドスペースを活用する
意外とクローゼットにはデッドスペースがある。クローゼットでデッドスペースになりやすい場所は、折れ戸の端、衣装ケースと壁の隙間などだ。適切な収納場所を考えながらレイアウトしていくことで、デッドスペースを減らせる。デッドスペースを見逃すことなく活用をしよう。
同じハンガーを使う
ハンガーのタイプがバラバラだと高さや並び方が不ぞろいになって、探すのもひと苦労。クローゼットで使うハンガーを同じ種類で統一することで、狭いクローゼットでもスッキリとして整理整頓もラクになる。
3. 狭いクローゼットに便利な収納アイテム

クローゼットの収納アイテムは、ハンガーだけではない。アイデア次第で狭いクローゼットの収納力が倍増する便利なアイテムを紹介しよう。
吊り下げ収納ボックス
狭いクローゼットにハンガーのように吊るすだけで、洋服を収納できる棚を作れるのが吊り下げ収納ボックスだ。引き出しに入れるよりもシワになりにくいので、Yシャツ収納にピッタリ。耐荷重量がある程度限定されているが、洋服を入れるなら十分だろう。
PP収納ケース
豊富なサイズ展開で人気の無印良品のPP収納ケース。クローゼットの空いているスペースに合わせてサイズを選べば、デッドスペースを上手に活用することができる。
小さいサイズと大きなサイズを組み合わせることで、縦空間を有効に活用することも可能だ。
バンカーズボックス
軽くて丈夫なのが特徴の紙製のバンカーズボックス。クローゼットの上段の高さのないスペースは少々使いにくいが、このバンカーズボックスを使えば、狭いスペースも有効利用でき、さらにスッキリと見せることができる。手袋などのシーズンアイテムを収納するときに便利だ。
カラーボックス
カラーボックスはお手軽価格で、その活用範囲は無限大だ。狭いクローゼットの収納アイテムとしても優秀で、カゴやボックスなどほかの収納アイテムと組み合わせることで、さらに便利に使うことができる。
メタルラック
奥行きのあまりないクローゼットは、衣装ケースが入れられないこともある。そのような場合には、メタルラックを活用しよう。
メタルラックは強度に優れており耐荷重もあるので、S字フックで小物を吊り下げることや、分類した衣類を畳んで収納することもできる。
4. 狭いクローゼットを有効活用する収納DIY術

狭いクローゼットにジャストフィットの収納アイテムがない場合は、DIYがおすすめだ。クローゼットを有効活用できるピッタリの収納アイテムを作ってしまおう。
キャスター付きすのこケース
クローゼットの奥行きや幅に合わせたすのこを使い、出し入れしやすい収納ケースを作ろう。
作り方は簡単。すのこの裏に2枚の板を貼り付けて補強し、4カ所にキャスターをネジ留めするだけ。すのこの上に、サイズの合う収納ケースを載せる。
注意したいのは、キャスターの位置だ。バランスを考えながら、すのこの横板の下になるように取り付けると耐久性もアップする。
ワイヤーネットラック
100均でもおなじみのワイヤーネットを使った収納アイテムだ。材料は正方形のワイヤーネット4枚と長方形のワイヤーネット2枚、それと結束バンドだけだ。
側面に長方形、底辺と背面に正方形のワイヤーネットを使用し、結束バンドでそれぞれ2カ所留める。はみ出た結束バンド部分はハサミでカットしておこう。残りの正方形2枚を使って、好みの高さに棚を取り付ければ完成だ。
突っ張り棒で簡易棚
クローゼットに引き出しケースを置くと、どうしても上部にデッドスペースが生まれてしまう。そこで、ここに突っ張り棒を2本取り付けて上に収納ケースを載せれば、収納棚になる。
さらに突っ張り棒にワイヤーネットを結束バンドで留めればより安定した棚になり、小さな収納ケースも置くことができる。
結論
狭いクローゼットを有効利用するためには、まずクローゼットのスペースに見合った適正量を知ることだ。適正量よりオーバーしてしまった場合は、断捨離を実行してみてはいかがだろう。またデッドスペースをできるだけなくして使いやすくするためには、市販やDIYによる収納アイテムを活用しよう。