目次
- 1. ゴアテックスとは
- 2. ゴアテックスを洗濯せずに使い続けるとどうなる?
- 3. ゴアテックス製品の洗濯方法|アウターウェア
- 4. ゴアテックスの洗濯方法|手袋(グローブ)
- 5. 洗濯できないゴアテックスのフットウェアのお手入れ方法
- 6. ゴアテックス製品を長く愛用するために正しい洗濯方法を知っておこう
1. ゴアテックスとは

ゴアテックスの洗濯方法を解説する前に、まずはゴアテックスがどのような素材なのかおさらいしておきたい。
ゴアテックスの魅力
ゴアテックスとは、アウトドア用のアウターや手袋などによく使われる防水性の高い素材のことだ。アメリカのゴア社が製造した素材で、防水性のほか防風性・透湿性・耐久性に優れている。つまり、水は染み込まないが汗などの蒸れは逃がす性質があり、よく動くアウトドアの際にも快適に着やすいのが魅力といえる。
ご家庭で洗濯できる
ゴアテックスの素材を使ったウェアは、ご家庭の洗濯機で洗えるものが多い。洗濯の仕方も難しくないので、着用後は気軽に洗いやすいのがうれしいところだ。洗濯の方法やコツは後ほど詳しく解説しよう。
2. ゴアテックスを洗濯せずに使い続けるとどうなる?

ゴアテックスは洗濯方法が難しくないとはいえ、うまく洗濯できるか自信がない、ウェアが傷みそう、洗濯するのが面倒くさいなどと、お手入れせずに使い続けていないだろうか?しかしゴアテックスは洗濯しないと、防水透湿性や撥水性などの機能が低下しやすくなる。以下でその理由を詳細に見ていこう。
防水透湿性や撥水性などの機能が低下してしまう
ゴアテックスの生地の表面には細かい起毛がついており、この起毛が水を弾いている。しかしゴアテックスを使い続けると起毛がへたって撥水性が下がってしまうので、洗濯して起毛を起こす必要があるのだ。また汚れが溜まると、湿気を逃がしていた細かい網目が詰まってしまい、防水透湿性が落ちやすくなる。
3. ゴアテックス製品の洗濯方法|アウターウェア

ここからは、ゴアテックス素材を使ったアウターウェアの洗濯方法やコツ、注意点を紹介する。
洗濯表示を確認しファスナーやポケットを閉じる
まずはアウターウェアの洗濯表示を確認しよう。ウェアによっては乾燥機を使えないものもあるので、必ず洗濯表示の内容に従おう。また、洗濯機に入れる際はファスナーやポケットを閉じておいてほしい。
40℃以下の水またはぬるま湯で洗濯する
洗濯機に40℃以下の水またはぬるま湯を入れ、液体洗剤を入れる。液体洗剤の量は1回あたり30ml程度にするなど少なめを意識しよう。
すすぎはしっかり、脱水は短めにする
洗濯機のすすぎは2回以上に設定し、脱水は短時間で行うとよい。ゴアテックスに洗剤が残らないよう、しっかりすすぐことが肝心だ。
洗濯したアウターウェアの乾かし方
洗濯後、ゴアテックスのアウターウェアを日陰に吊り干しして乾かす。乾燥機を使用しても問題ないが、その場合は高温を避け、中温で乾燥させる。ウェアによっては乾燥機の使用がNGなものもあるので注意したい。
撥水性が低下したように感じるときの対処方法
撥水性を回復させるには、洗濯・乾燥後に熱処理を行うのをおすすめする。熱処理のやり方としては、乾燥機での乾燥後に20分間温風乾燥を行うか、低温設定であて布をしてアイロンをかける方法が有効だ。
アウターウェアの洗濯頻度
ゴアテックス製品のアウターウェアは頻繁に洗濯するのが望ましい。汗や汚れ、キャンプなどでついたにおいなどが不純物となって蓄積されないよう、こまめに洗って除去しよう。
アウターウェアを洗濯する際の注意点は?
ゴアテックス製品の洗濯に粉末洗剤を使うと洗剤成分が残るおそれがあるので、使用は避けたほうがよい。また柔軟剤・塩素系漂白剤・シミ抜き剤を使用するのもNGだ。シミ抜きを行いたい場合は、液体洗剤を溶かしたぬるま湯に汚れた部分を浸け置きし、すすいでから洗濯機に入れる。また、アイロンをかける際はあて布をし、スチームの使用は避けよう。
4. ゴアテックスの洗濯方法|手袋(グローブ)

ゴアテックスを使った手袋は、バイクでの走行時やスキーなどのウィンタースポーツ時にも役立つ。ここでは、ゴアテックス素材を使った手袋の洗濯方法を見ていこう。
手袋(グローブ)は手洗いが基本
ゴアテックスの手袋は、基本的に洗濯機の使用を避けて手洗いする。洗濯機では洗う力が強すぎる場合があり、手袋を洗うのには不向きなためだ。まずは手袋の外に付着している汚れや中に入り込んだ砂やゴミを取り除く。液体洗剤は少量のみ使用し、ぬるま湯で手洗いするのがポイントだ。アウターウェアと同様、柔軟剤や漂白剤の使用は避けよう。
手首側を下に向けて乾燥させる
洗濯し終えた手袋は、指から手首へと順に軽く絞って水気を切り、手首側を下に向けて乾燥させる。直射日光の当たる場所に干したり、ストーブなど暖房の上に置いて乾かしたりするのは避けよう。キレイに乾かすには、乾燥途中で手袋をはめて握るなどの動作を行い、手袋の形を整えておくとよい。
水を弾かなくなったときの対処方法
ゴアテックスの手袋が撥水しなくなったら、市販の撥水スプレーなどを使って撥水性を回復させるのがおすすめだ。レザーの手袋の場合は、水性のレザーケアアイテムを用意しよう。
レザー製品のお手入れやシミ抜きは?
レザーのゴアテックス製品は、濡れると色移りするおそれがあるため、濡れたものどうしをくっつけないようにしよう。シミ抜きを行う際はプレウォッシュタイプのシミ抜き剤を使用し、説明書をよくチェックして適切な方法で行うことが大切だ。シミ抜き後は、シミ抜き剤をしっかりすすいで落としてから洗濯しよう。
5. 洗濯できないゴアテックスのフットウェアのお手入れ方法

ゴアテックス製品にはフットウェア(靴)もある。ゴアテックスのフットウェアは洗濯機で洗えないが、お手入れ方法はそれほど難しくない。
フットウェアのお手入れに必要なもの
フットウェアのお手入れには、布やシューズブラシ、液体洗剤があればOKだ。もし必要であれば、ほかにブーツドライヤー・靴用のシミ抜き剤・撥水剤なども用意する。
フットウェアのお手入れ方法
まずは靴紐を外し、フットウェアの中の砂やゴミを除去する。できれば中敷きも外しておこう。次に布やシューズブラシでフットウェアをこすり、汚れを洗い流す。ぬるま湯に少量の液体洗剤を溶かした液で洗ったあと、すすぎ洗いしよう。
フットウェアの乾燥方法
フットウェアは自然乾燥させるのが望ましく、熱を直接加えるのは避けるべきだ。対流式ブーツドライヤーであれば使用できる。
撥水性が低下したときの対処方法
ゴアテックスのフットウェアが水を弾きにくくなったら、水性の撥水スプレーを使うなどして耐久撥水加工を行う。撥水ワックス・グリスは、フットウェアの透湿性が落ちる可能性があるため使用NGだ。
消臭方法やシミ抜きは?
フットウェアのにおいが気になる場合は、市販の消臭スプレーを使っても問題ない。また油や泥などのシミがついた場合でも、シミ抜き剤の使用は避けたほうがよいだろう。メーカーが定めているシミ抜き方法に従って対処しよう。
6. ゴアテックス製品を長く愛用するために正しい洗濯方法を知っておこう

防水透湿性が高くアウトドアや雨天時にも役立つゴアテックス製品だが、使い続けていくうちに起毛がへたる、網目に汚れが溜まるなどで機能が低下しやすい。ゴアテックス製品を長く愛用するには、正しい洗濯方法やお手入れのコツを知っておくことが大切だ。紹介した洗濯・お手入れ方法で、ゴアテックス製品を清潔に保とう。
結論
ゴアテックスを使ったアウターウェア・手袋・フットウェアの洗濯方法を紹介してきたが、思っていたよりも手軽にできそうだと感じた方も多いのではないだろうか。一見洗濯が難しそうなゴアテックスだが、その製品に合った方法でお手入れをして、お気に入りのゴアテックス製品を長く使っていってほしい。
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