目次
1. 押し入れ収納のポイント

まずは押入れ収納を使いこなすためのポイントを紹介しよう。収納アイデアとあわせて、6つのコツをチェックしてほしい。
上段と下段を使い分ける
押入れは上段のほうが出し入れしやすい。収納したいものを使用頻度で分類して、よく使うものや出し入れが面倒なものを上段に収納するとよい。
一方の下段にはあまり使わないものや、出し入れが簡単なものを収納しよう。なお、キャスター付き収納は、落ちる心配がなく手軽に出し入れできる下段に向いている。
奥と手前を使い分ける
押入れは奥行きがあるので、奥にものを入れると出し入れがしにくくなる。手前と奥のスペースで、収納するものを分けるのが基本だ。使用頻度が高いものを手前に、あまり使わないものは奥に収納しよう。
押入れの奥行きに対応した引き出し式のケースなら、スペースを上手に活用できる。移動が簡単なキャスター付きの収納や荷台を手前に置くと、奥のものが取り出しやすい。
左右を使い分ける
ふすまで開け閉めする押入れは左右の使い分けが重要だ。両方を同時に開けられないので、中間にものがあると出し入れが難しい。右側は布団、左側は衣服というように分類すれば、使いやすい押入れ収納になる。
天袋を有効に利用する
押入れの上部にある天袋は出し入れに手間がかかるため、ほとんど使わないものを置くといい。重い物が落ちると危険なので、軽いものを収納するのがおすすめだ。
天袋は奥行きがありいろいろな物を収納できるが、下からだと見えにくいので工夫が必要。収納アイテムを使ってわかりやすく整理しよう。
収納アイテムに統一感を出す
収納アイテムを使用する場合、カラーやテイスト、サイズを揃えるとよい。バラバラだと雑多な印象になるので、似たアイテムで統一しよう。
布団は収納袋に、洋服は収納ケースというように、カラフルなものは収納アイテムに入れて隠す。半透明タイプの収納ケースは、内側に厚紙を入れると中身が見えなくなる。
デッドスペースを有効活用する
押入れの上部はデッドスペースになりやすい。重ねる収納だと下の物が出し入れしにくいので、アイテムを上手に活用しよう。押入れ用の収納ラックを使えば、スペースを上下に分けられる。
また、横幅や縦幅が変えられる押入れ用収納ラックなら、収納したいものにあわせて調整することが可能だ。2段タイプもあるので、収納したいものにあったアイテムを選ぼう。
2. 押入れ収納に便利な基本アイテム

使いやすい押入れ収納にするためには、アイテムを上手に取り入れることが重要だ。便利な基本アイテムを使ったアイデアを紹介する。
収納ケース
収納ケースは、衣服やおもちゃの収納におすすめだ。フタ式と引き出し式があるので、上手に使い分けたい。シーズン以外の衣服にはフタ式、よく着用する衣服の収納には引き出し式が向いている。
引き出し式収納ケースは、出し入れしやすい上段に置けば使いやすい収納になるだろう。収納ケースのサイズはさまざまなので、押入れの奥行きや高さを有効に活用できるアイテムを選んでほしい。
ハンガーラック
押入れをクローゼットのように使いたいなら、ハンガーラックを活用しよう。衣服をたたまず収納できるのでシワになりにくい。さらにS字フックと組み合わせれば、バッグなどの小物収納になる。
たくさん収納したいなら2段式がおすすめだが、奥にかけた衣服が取り出しにくいので注意しよう。使用頻度で分類して、あまり着用しない衣服は奥にかけるといった工夫が必要だ。
収納袋
布団をコンパクトに収納したいなら収納袋を活用しよう。狭いスペースに入れられるようになり、立てて収納することもできる。圧縮袋と比較して布団を傷めにくいのがメリットだ。
また、収納袋に入れた布団は湿度がたまりにくい上段に置くといい。下段に収納したい場合は、除湿シートやすのこなどの除湿グッズとあわせて使おう。
圧縮袋
収納スペースが足りないなら圧縮袋がおすすめ。布団や衣服を圧縮してコンパクトに収納できるのが特徴だ。ダニやカビ予防のために、脱酸素剤を一緒に入れておくといい。
ただし、布団が傷むことがあり、羽毛布団など種類によっては使用が難しいケースもある。使用する期間を短くする、羽毛専用の圧縮袋を使うなどの工夫が必要だ。
3. 押入れの収納アイデア実例 | 100均編

100均アイテムを使った押入れの収納アイデアを解説する。どれも簡単な方法なので、ぜひチェックしてほしい。
プレンティボックスA4を使った収納アイデア
組み立て式のペーパーボックス「プレンティボックス」のA4サイズを、押入れ用の収納ラックに並べるアイデアだ。耐久力があり、ボックスごとに本や小物などを分類して収納できる。文字が書けるダンボール素材なので、中に入っているものを記入しておくことが可能だ。
ジョイントラックを使った収納アイデア
組み立てて使えるジョイントラックを、押入れ収納に活用する。パーツを購入して組み合わせることで、カスタマイズできるのが魅力だ。段数を増やせば、上のスペースを有効に活用できる。
スタンドロースターを使った収納アイデア
スタンドロースターは脚がついたタイプの焼き網だ。積み重ねてラックのように使用してみよう。書類や説明書、封筒など、押入れに紙類を収納したい方におすすめのアイデアだ。
突っ張り棒を使った収納アイデア
突っ張り棒を設置して、100均で購入できるフック付きのかごを引っ掛ければ、散らかりやすい小物が収納できる。上部のスペースを上手に活用できるアイデアだ。なお、100均の突っ張り棒では耐荷重が不足する可能性があるので、必ず適したアイテムを用意してほしい。
4. 押入れの収納アイデア実例 | ニトリ編

ニトリでは、押入れ収納に便利なアイテムが揃っている。上手に活用する7つのアイデアを紹介しよう。
押入れ収納キャリーを使った収納アイデア
キャスターが付いており、押入れの下段に入れれば出し入れが簡単だ。耐荷重は10kgあるので、重い家電を乗せても手軽に移動できるだろう。
ふとん収納バッグLを使った収納アイデア
ふとん収納バッグLを押入れに立てて収納するアイデアだ。押入れの奥行きと高さを上手に活用することで、スッキリとコンパクトに収納できる。
ハンガーラックを使った収納アイデア
種類が豊富なニトリのハンガーラックを、押入れ収納に活用しよう。突っ張り棒タイプや伸縮タイプなど、いろいろなタイプが揃う。スッキリと収まる、押入れ用のアイテムがおすすめだ。
押入れ整理棚を使った収納アイデア
ニトリの整理棚(たて横伸縮押入れ整理ラック)で、スペースを上下に分けるアイデア。シングルサイズの布団なら2組の収納が可能だ。高さが48~76cm、横幅は74~108cmの間で伸縮できるので、収納したいものにあわせて調整しよう。
Nインボックスを使った収納アイデア
ニトリのカラーボックスとNインボックスを組み合わせて、引き出し付きのラックのように使用する。サイズが豊富で自由にカスタマイズできるのが、このアイデアの魅力。棚板の位置やNインボックスのサイズを、入れるものにあわせると使いやすい。
ブックスタンドを使った収納アイデア
押入れの天板や収納ケース上のスペースを、バッグ収納として活用するアイデアだ。ブックスタンドを使うことで、バッグを立てて収納できる。デッドスペースを有効に活用でき、出し入れがしやすいのがメリットだ。
整理ラックを使った収納アイデア
ニトリの「横伸縮押入れ整理ラック」の横幅は、74~108cmまで伸びる。高さは30cmと35cmで調整でき、積み重ねることも可能だ。重ねて2段にすることで、上部のスペースを上手に活用できる。
結論
使いやすい収納にしたいなら、収納方法を工夫する必要がある。奥と手前を使い分ける、デッドスペースを有効活用するといったコツをチェック。収納ケースやハンガーラックなど、基本のアイテムを上手に活用してほしい。100均やニトリのアイテムを使ったアイデアも参考にして、使いやすい押入れ収納にしよう。