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洗濯機

洗濯機の排水トラップとは?ない場合の設置方法や掃除の仕方を解説

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2021年12月21日

洗濯機の周りから嫌な臭いがしたり、洗濯をしたはずなのに衣類に臭いが残っていたりする場合、その原因は、洗濯機の排水トラップにあるのかもしれない。洗濯機の排水トラップは、目に見えない場所に設置されているため見逃しがちだ。ここでは、洗濯機の排水トラップの役割や設置方法、掃除のやり方などを紹介しよう。

  

1. 洗濯機の排水トラップとは?

排水トラップ
洗濯機の排水口に付いている排水トラップとは、どのような形状をしていて、何の目的で設置されているものなのだろうか。

排水トラップの構造

洗濯機の排水トラップは、排水ホースと床下の排水管をつなぐ部分に設置されている装置だ。形状としては筒状でL字型のパイプが付いている。
内部は水をためておく構造になっており、外部と室内をシャットアウトする働きがある。排水トラップが設置されていても、内部に水がたまっていない状態では本来の目的は果たせない。

排水トラップの役割

では、なぜ洗濯機の排水口にわざわざ排水トラップを設置するのだろう。それには主に2つの目的がある。
・悪臭をシャットアウトする
洗濯機のホースと排水菅の間に排水トラップを設置することで、下水からの悪臭をシャットアウトすることができる。
・害虫をシャットアウトする
下水は、ネズミや害虫の棲家となっている可能性がある。排水トラップを使えば、洗濯機の排水口を伝ってこうした害虫や害獣が家屋に浸入することを防ぐことができる。

2. 洗濯機の排水トラップがないときの設置方法

工具
洗濯機の排水トラップは、必ず設置されているとは限らない。とくに賃貸物件の場合、排水の流れをよくするために、あえて排水トラップを設置していない物件もある。
しかし、「洗濯機の周辺の悪臭が気になる」「ゴキブリなどの害虫が増えた気がする」などの異変を感じたら、排水トラップを設置することをおすすめする。ただし、賃貸にお住まいの場合は、事前に管理会社や大家さんに問い合わせた方がよいだろう。

排水トラップの選び方

排水トラップは、ホームセンターで手軽に購入することができる。選ぶときに注意しなくてはならないポイントがいくつかある。
  • 排水口パイプのサイズ
  • 排水口の中心から壁までの長さ
  • 排水口の深さ
排水口パイプは、パイプの厚みによって外径と内径が違ってくるので、正確に測ることが大切だ。また、ツバがあるタイプの排水トラップは、排水口の中心から壁までの長さが取り付ける際に重要になってくる。さらに、排水口の深さによっても、適した排水トラップの種類が違ってくる。

排水トラップの設置方法

洗濯機の排水口に設置する排水トラップが決まったら、いよいよ設置だ。とくに難しいことはなく、接着剤で簡単に取り付けることができる。
用意するものは「塩ビパイプ用接着剤」と「シリコンコーキング剤」だ。
  • 排水トラップの枠の外側と排水口の内側に塩ビパイプ用接着剤を塗る
  • 排水トラップのツバの裏側に水漏れを防止するためのシリコンコーキング剤を塗る
  • 排水トラップを排水口に押し込んで付属のネジで固定する
  • 付属のカバーなどのパーツを設置する
  • 洗濯機の排水ホースを接続すれば完了だ

3. 排水トラップは掃除が必要?

洗濯機
洗濯機の排水トラップをこれまで見たことのない方や、あることさえ知らなかったという方も多いだろう。ましてや掃除をしている方は珍しいかもしれない。しかし、洗濯機の排水トラップを掃除しないままでいると、いずれとんでもないことになりかねないので注意が必要だ。

掃除せずに放置するとどうなる?

洗濯機の排水トラップを掃除せずにそのまま放置しておくと、排水口が詰まって水が流れなくなってしまう危険性がある。
洗濯機には、ゴミ受けネットが付けられているものも多い。しかし、ネットをすり抜けた細かなゴミが排水トラップにたまってしまう。洗濯機から排出された水が排水トラップの下に流れずに溢れることとなり、洗濯機の周りを水浸しにする危険性がある。

掃除の頻度は?

排水トラップの掃除頻度はどれくらいが適切なのだろう。
理想的な掃除頻度は、月に1回程度だ。とくにドラム式洗濯機の場合には使う水の量が少ないため、汚れを下水に流し込む勢いが弱い。そのため、汚れが排水トラップにたまりやすくなる。
2カ月以上の間隔が開いてしまうと、汚れ自体がこびりついて掃除しにくくなってしまうので、早めの対処が大切だ。

4. 洗濯機の排水トラップの掃除方法

歯ブラシ
洗濯機の排水トラップの掃除は大変なのではないかと思う方も多いだろう。しかし、コツさえつかんでしまえば、簡単に掃除ができる。

排水トラップの外し方

もっともハードルが高いと感じるのが排水トラップの外し方かもしれない。しかし、手順に沿って外せば簡単だ。
  • 洗濯機の排水トラップを外す前に電源とアースを抜く
  • 洗濯機の蛇口を締める
  • 洗濯機の排水ホースを外す。ホースの中に水がたまっているので、バケツなどを用意して水受けにする
  • 格子状のフタを外し、筒状のパーツ(防臭パイプ)を外す
  • 中のトラップを外す

排水トラップの掃除方法

排水トラップが外れたら、今度は掃除をしよう。バケツなどに水を張って、浸け置きすると汚れがゆるんで掃除がしやすくなる。
排水トラップの汚れがゆるんだところで、スポンジや使い古した歯ブラシで細かな汚れを擦り落としていく。ガンコな汚れの場合は、メラミンスポンジを使うといい。
汚れを落としたら、よくすすぎ、乾かして取り付ければ完了だ。

5. 洗濯機の排水トラップを清潔に保つコツ

洗濯機
せっかくキレイにした洗濯機の排水トラップだ。できるだけ清潔に保っておきたい。それには、いくつかのポイントがある。

風呂の残り湯を洗濯に使わない

節約のため、洗濯は風呂の残り湯で行っているという方も多いだろう。しかし、排水トラップを清潔に保つなら、風呂の残り湯はできるだけ使わない方が賢明だ。
風呂の残り湯は、雑菌だけでなく皮脂成分、石けん成分などがたくさん含まれている。これらが、排水口トラップにたまると詰まりの原因となる。

こまめに洗濯槽を洗浄する

洗濯機の洗濯槽をこまめに洗浄することも、排水トラップをキレイな状態に保っておくためには必要だ。洗濯槽にたまった汚れが排水口トラップに流れ込むことを防ぐことができる。

洗剤の量を適切にする

洗剤を使い過ぎないことも大切だ。洗剤は、多めに入れれば洗浄力がアップすると考えがちだが、それは間違いだ。多めに入れることで溶け残った洗剤が洗濯機の洗濯槽や排水口トラップにこびりついて、雑菌のエサとなり悪臭の原因となってしまう。

結論

洗濯機の排水トラップとは、洗濯機の排水ホースと下水の間にあって、下水からの悪臭や害虫の侵入を防ぐ働きを持つ。もし、賃貸物件で排水口トラップが設置されていなかったら、ホームセンターで購入し、自分で簡単に取り付けることができる。排水トラップは取り付けるだけでなく、掃除も必要だ。月に1度を目安に掃除するように心がけよう。
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  • 更新日:

    2021年12月21日

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