目次
- 1. ニットの収納方法は2パターン
- 2. ニットをたたんで収納する方法
- 3. ニットを吊るして収納する方法
- 4. ニットを長期間収納する際のポイント
- 5. ニットの収納におすすめのアイテム
- 6. ニットをキレイに収納するコツを覚えておこう
- ニットを縦に半分に折り、身頃と袖がVの字になるようにする。
- Vの字の折り返し位置、ちょうど脇に当たる部分にハンガーのフックを置く。
- 左右が重なっている袖を、ハンガーのフックの部分で折り返す。
- 身頃も袖と同じ方向に折り返して完成。
1. ニットの収納方法は2パターン

ニットの収納には「たたんで収納」と「吊るして収納」の2パターンがある。それぞれの収納パターンをみていこう。
たたんで収納
ニット製品を収納するとき、引き出しや衣装ケースを使うという方は多いのではないだろうか。ニットをたたんで収納するときに注意したいのが、シワと型崩れだ。シワにならないようにたたみ方を工夫したり、型崩れを防ぐために重ねずに収納したりがポイントとなる。
吊るす収納
ニットをハンガーに吊るして収納するという方も多いだろう。しかし、長時間ニットをハンガーにかけて収納していると、ニットの自重で毛糸の網目が伸びたり、型崩れを起こしたりすることがある。ニットをハンガーに吊るすときには収納方法を工夫することで、伸びや型崩れを防ぐことができる。
2. ニットをたたんで収納する方法

では、実際にどのようなたたみ方をしたら、シワや型崩れすることなくニットが収納できるのか紹介していこう。
シワになりにくいニットのたたみ方
ニットは適当にたたんでしまうと、かさばるうえにシワになりやすい。できるだけ折り目を少なくするようにたたむことで、ニットへの負担は少なくできる。
ニットを裏返して、肩の半分あたりのラインで左右の身頃と袖を中心に向かって折るたたみかたがおすすめだ。収納するケースの高さに合わせて、裾部分を折り返そう。仕上がりもほぼ正方形になるため、衣装ケースや引き出しに収納しやすくなる。また、袖を中に入れ込んでから裾から上に向かってクルクルと巻き込んでいくというたたみ方もシワができにくい。収納スペースに合わせたたたみ方を選ぼう。
収納方法
たたんだニットを引き出しなどに収納する場合、平置きにして積み重ねてしまうのはNG。立てて収納することでシワになりにくく、さらに奥にあるニットも取り出しやすくなる。引き出しにギュウギュウ詰めに収納してしまうとニットとニットが擦れて毛玉ができやすくなるので、引き出しスペースの70%くらいを目安に収納しよう。
3. ニットを吊るして収納する方法

ニットを吊るして収納すると、肩の部分が伸びるなど型崩れの心配がある。ハンガーに吊り下げるときにニットのたたみ方をひと工夫すれば、型崩れを防ぐことができる。
ハンガーに吊るす
ニットをハンガーに吊るすときに型崩れしたり、伸びたりしないようにたたんで吊るすコツを紹介しよう。
吊り下げ収納を使う
ニットに負担をかけずに吊り下げて収納するために「吊り下げ収納」アイテムを活用しよう。ひとつひとつがボックスになっており、ニットを重ねずに吊り下げ収納することができる。ニットが擦れ合わないので毛玉にもなりにくい。
4. ニットを長期間収納する際のポイント

シーズンオフになってニットを長期間収納する場合、いくつか注意点がある。
クリーニングや洗濯をしてから収納する
衣替えでニットを収納するときには、必ず汚れが付いていないかチェックしよう。もし汚れが付いたままの状態で長期間収納すると、変色したり虫食いの原因になったりする。必ずクリーニングや洗濯をして汚れを落としてから収納しよう。
通気性のよい収納ケースに入れる
クリーニングから戻ってきたニットは、ビニール袋をかぶせたまま保管してはいけない。袋はホコリ除けのためで、そのままかぶせておくと通気性が悪くなり、虫やカビの原因になる。また、収納ケースは布製にするなど、通気性のよいものにしよう。
虫対策・カビ対策も忘れずに
お気に入りのニットを長期収納していて、いざ着ようと思ったら虫食いが。こんな経験を持つ方も多いのではないだろうか。ニットを長期間収納するときには、しっかりと虫対策・カビ対策を行おう。
虫が好むような食べこぼしなどの汚れを残さず、さらにカビ対策のためにしっかりと乾燥させてから収納することが大切だ。詰め込みすぎに注意して、防虫剤や湿気取りを入れるのも忘れずにしよう。
省スペースへの収納なら圧縮袋もおすすめ
ニットを収納するスペースが少ないという場合は、圧縮袋を活用しよう。空気を抜いてペチャンコにすることで収納スペースが生まれ、さらに立てて収納もできるのでデッドスペースを活用することができる。虫食いやカビの心配もない。
5. ニットの収納におすすめのアイテム

ニット収納に便利なアイテムを集めてみた。ぜひ参考にしてほしい。
MAWAハンガー「ボディーフォーム シリーズ」
ドイツで誕生したMAWAハンガーは、ニットを吊るしておくのにとても便利なハンガーだ。ゴムのような特殊プラスチックでできており、ノンスリップ加工が 施されている。しっかりとニットを固定して、滑り落ちることや伸びて型崩れすることも防いでくれる。
ボディーフォーム シリーズでは豊富なサイズが用意されているので、ニットの大きさに合わせたジャストサイズを選べるだろう。
ニトリ「吊り収納6段」
クローゼットのポールに取り付けて使う吊り収納だ。両端にフックが付いているので、ハンガーのようにポールにかければOK。かさばるロングニットなら1マスに1枚、普通のニットなら1マスに2枚のニットをたたんで収納することも可能だ。
「圧縮袋」は100均でも手に入る
100均で手に入る「圧縮袋」もニットを収納するのに便利だ。サイズは横40×縦50cmほどで、逆止弁が付いている。掃除機を使って圧縮もできるが、ニットのふんわり感を損なわないため、あえて軽く空気を抜く程度で収納することもできる。空気を抜く量を調節できるのがポイントだ。
6. ニットをキレイに収納するコツを覚えておこう

ニットは、デリケートな衣類なので収納するときにも大切に扱う必要がある。ニットをキレイに収納するために「たたみ方」や「吊るし方」を工夫して、シワや毛玉、型崩れを防ぐためのコツを覚えよう。
たたみ方のコツは折り目をできるだけ少なくして、重ねずに収納すること。吊るし方のコツは、ニットが伸びたり型崩れしたりしないように、一部分に負荷をかけないことだ。慣れてしまえば簡単にできる方法なので、ぜひ習慣にしてしまおう。
結論
ニットを収納する方法は「たたむ」と「吊るす」の2種類だ。それぞれ、シワや型崩れしにくくするためのたたみ方や吊り下げ方がある。また、長期収納するときは収納する前に汚れをチェックして、クリーニングや洗濯をしてからにしよう。お気に入りのセーターを来シーズンも気持ちよく着られるように、虫やカビ対策を徹底してほしい。