目次
- 1. 食洗機の汚れの原因
- 2. 食洗機の掃除にクエン酸や重曹は使える?
- 3. 食洗機の掃除の仕方
- 4. 食洗機の掃除にクエン酸を使う際の注意点
- 5. 食洗機の掃除を楽にするコツ
- 6. 【参考】食洗機各メーカー推奨の掃除方法を確認
- 食洗機の残さいフィルターのゴミを取り除く
- クエン酸大さじ3~4杯を洗剤投入口に入れる
- 「標準コース」または「お手入れコース」で空洗いする
- 食洗機の残さいフィルターのゴミを取り除く
- オキシクリーン大さじ1杯を洗剤投入口に入れる
- 「標準コース」で空洗いする
- 塩素系漂白剤をカビの部分にかける
- 5分ほどおく
- 残さいフィルターを水洗いして元の場所にセットする
- 「スピードコース」で空洗いする
1. 食洗機の汚れの原因

食洗機の汚れは、水に含まれるミネラル分や食器に付着した残さい、適正量ではない洗剤などが原因だ。ミネラル分は水垢となり、残さいや適正量ではない洗剤は、においやカビの原因になる。
食洗機の掃除の頻度は?
掃除の頻度は、食洗機のタイプによって異なる。食洗機がビルトインタイプであれば、月に1回程度を目安にしよう。卓上に置くタイプであれば、月2、3回を目安に掃除する。
2. 食洗機の掃除にクエン酸や重曹は使える?

クエン酸や重曹は、自然由来の成分でできたナチュラルクリーニングに欠かせないアイテム。掃除に使用している方も多いかもしれない。そこで、食洗機の掃除にクエン酸や重曹は使えるのかを解説しよう。
クエン酸での掃除がおすすめ
食洗機の水垢は、アルカリ性の汚れ。酸性の性質を持つクエン酸を使った掃除がおすすめだ。さらにクエン酸にはカルキ成分を取り除く働きがあり、雑菌の繁殖やにおいも抑えてくれる。
重曹はおすすめできない
重曹は食洗機の掃除にはおすすめできない。油汚れに効果を発揮する重曹だが、効果は比較的おだやかだ。食洗機に残った油を分解するためにはある程度の量が必要となるが、重曹には水に溶けにくいという性質もある。水に溶けずにペースト状になってしまい、詰まりなどの故障の原因になるおそれがあるため使用は避けてほしい。
パナソニック社はどちらも非推奨
さまざまな家電を取り扱うパナソニック社によると、重曹だけでなくクエン酸の使用も推奨していない。メーカーによって異なるため、ご使用の食洗機の取り扱い説明書を確認しよう。
3. 食洗機の掃除の仕方

続いて、食洗機の掃除の仕方を解説する。クエン酸やオキシクリーン使った掃除方法やカビの落とし方などを順番に見ていこう。
クエン酸を使った掃除方法
油汚れはオキシクリーンやセスキで掃除
セスキを使用する場合は、小さじ2杯を目安に上記と同様の手順で掃除しよう。
食洗機のカビの落とし方
食洗機のカビを塩素系漂白剤で掃除する際に注意したいのが、食器用の洗剤を入れないことだ。食器用の洗剤が酸性だった場合、塩素系漂白剤と反応して有害なガスが発生するおそれがある。
4. 食洗機の掃除にクエン酸を使う際の注意点

食洗機の掃除にクエン酸を使用する場合、注意したい点が2つある。クエン酸を使用する前に必ず確認しておこう。
他の洗剤と混ぜない
食洗機のカビの落とし方でも解説したが、塩素系漂白剤と酸素系のものが混ざると有毒なガスが発生する。クエン酸は酸性のため、塩素系漂白剤と非常に相性が悪い。さまざまな洗剤と混ぜるのは危険なため注意しよう。
使用後はよく洗い流す
クエン酸の洗い残しは、食洗機を傷める原因になる。使用後はしっかりと洗い流すようにしよう。
5. 食洗機の掃除を楽にするコツ

洗い物を楽にしてくれる食洗機。できれば食洗機の掃除も楽に済ませたいところだろう。実は、少しの手間で食洗機の掃除を楽にすることができる。
食洗機に入れる前に下洗いする
食洗機に付着する汚れを抑えるため、油分の多いソースなどが付いている食器は下洗いをしよう。キッチンペーパーで汚れを拭き取ってもよい。食べ残しも食洗機に入れる前に取り除くことで、残さいフィルターのゴミの量を減らせる。
使用後に残さいフィルターのゴミを取る
残さいフィルターにたまったゴミは、使用後に毎回取り除こう。次に洗う食器にゴミが付着するのを防ぐためだ。また、フィルターにゴミを残しておくとカビやぬめりの原因にもなる。
最後に乾燥させる
カビは湿度や温度が高い環境を好む。そのため、食洗機は使用後に乾燥させよう。庫内の水分をしっかりと拭き取るか、乾燥機能を使うとよい。

食洗機を取り扱っている各メーカーが推奨している掃除方法についても解説しよう。
パナソニック(※1)
やわらかいブラシなどを使用して残さいフィルターを掃除しよう。庫内のお手入れには食洗機専用の洗剤を約10g入れて「お手入れコース」で空洗いする。また、ドアのふちや隙間、パッキン部分などは布や綿棒などで掃除するとよい。かごは取り外して掃除しよう。食洗機の庫内が水垢で汚れた場合には、食洗機の専用庫内クリーナーを使って落とせる。
リンナイ(※2)
残さいフィルターの汚れを取り除き、クエン酸を使って空洗いをする。洗剤投入口にクエン酸大さじ4杯を入れ、標準コースで空洗いしよう。かごやノズルなどの取り外し可能な部品は、シンクなどでクエン酸スプレーを吹きかけ、歯ブラシでこすり洗いする。庫内の四隅などに汚れが残っている場合も、クエン酸スプレーをかけて歯ブラシでこすり落とす。側面にはスポンジを使おう。水分を拭き取ってから部品を戻せば掃除完了だ。
三菱電気(※3)
洗浄槽やかご、操作部はよく絞った布で拭き掃除をする。回転タワーノズルは取り外してから水洗いしよう。湯わかしヒーターの格納部は、上下のかごや回転タワーノズル、残さいフィルターを外してから、ブラシでこすりい洗いをする。
結論
食洗機は毎日の洗い物を楽にしてくれる便利な家電。長く使うために、掃除は欠かせない。正しい掃除方法で、いつも清潔な食洗機を使おう。また、食器の下洗いなどの少しの手間で掃除を楽にすることもできる。食洗機の掃除方法やコツについて知りたいときは、ぜひ当記事を参考にしてほしい。
(参考文献)
※1出典:パナソニック株式会社 「食器洗い乾燥機のお手入れ方法」
※2出典:リンナイ株式会社「食洗機のお掃除、ポイントは残菜フィルターとクエン酸!」
※3出典:三菱電機株式会社「三菱食器洗い乾燥機 取扱説明書」