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汚れた服

泥汚れの落とし方とは?時間が経って落ちない場合の対処法も解説

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2022年1月10日

泥汚れは、洗濯機で洗ってもなかなか落ちないと諦めている方も多いだろう。泥汚れをキレイにするには、泥汚れの性質を知っておかなくてはならない。ここでは、泥汚れの基本的な落とし方やアイテム別の泥汚れに適した落とし方を紹介しよう。

  

1. 泥汚れが簡単に落ちない理由とは?

石鹸
汚れには、油性か水性かによって適切な落とし方がある。ところが泥汚れには、これらの落とし方が通用しない。
なぜなら、泥は不溶性の汚れだからだ。泥の細かな粒子は、水にも油にも溶けず、繊維の奥に入り込んでしまうため落としにくくなる。通常の洗濯で使用する液体洗剤や粉末洗剤、漂白剤は、繊維に浸み込んだ油汚れであれば落としてくれる。しかし、繊維の間に入り込んだ泥汚れは、物理的に泥をかき出さなければならない。

泥汚れにおすすめの洗剤

通常の洗濯で使用する洗剤に泥汚れを落とす効果が期待できないとなると、どのような洗剤を使えばいいのだろう。
それは「洗濯用固形石鹸」だ。有名な洗濯用固形石鹸といえば「ウタマロ」だろう。ホームセンターなどで手に入り、しかも安価なので、泥汚れの落とし方ではおすすめの洗剤といえる。
泡立ちがよく、油や水に溶けやすい固形石鹸は、繊維の隙間に入り込んで泥の粒子を包み込むためかき出しやすくなる。

泥汚れの落とし方の注意点

泥汚れの落とし方で注意しなければならないのが、いきなり水洗いをしないということ。泥汚れを水で落とすと、一見水が真っ黒になるので、汚れが落ちていると勘違いしてしまう。しかし、実際は溶けた泥の粒子がより細かくなって、繊維の奥まで入り込んでしまうのだ。さらに、泥の粒子には水分を含むと粘着力が出るという性質がある。水洗いすると繊維に密着してしまうことで、かえって落としにくくなる。
泥汚れを落とす方法で必ず守ることは、乾いている状態で軽くたたいて、できるだけ泥汚れを落とすということだ。

2. 服に付いた泥汚れの落とし方

汚れたシャツ
子ども服や体操着・ユニフォームなどに付いた泥汚れは、実際にどのような手順で洗濯すればいいのだろう。具体的に泥汚れの落とし方を紹介しよう。

泥汚れが一部分の場合の落とし方

泥汚れが一部の場合、用意するものは「洗濯用固形石鹸」「歯ブラシ」だ。
  • 服は洗濯前に必ず乾いた状態ではたき、歯ブラシで泥をできるだけ落とす
  • 30℃~40℃くらいのお湯を桶に張り、服を浸す
  • 泥で汚れた部分に洗濯用固形石鹸を塗る
  • 塗った部分を優しく揉み洗いする
  • よくすすいで泥を落としてから通常の洗濯をする

泥汚れが広範囲の場合の落とし方

泥汚れが広範囲の場合、用意するものは「酸素系漂白剤」だ。洗浄力が強い粉末がおすすめだ。
  • 洗濯用固形洗剤でできるだけ泥汚れを落としておく
  • 再び桶に30℃~40℃くらいのお湯を張り、酸素系漂白剤を溶かす
  • 浸け置きする※時間は表示指示に従う
  • 十分にすすぎ終わったら、通常の洗濯をする

なかなか落ちない泥汚れの落とし方

なかなか落ちない泥汚れの場合、用意するものは「重曹」「液体洗剤」、そして「ワイドハイター」などの酸素系漂白剤だ。
  • 洗濯用固形洗剤でできるだけ泥汚れを落としておく
  • 再び桶に30℃~40℃くらいのお湯を張り、1回分程度の洗剤と重曹を同量入れてよくかき混ぜる
  • さらに効果をアップさせるため、酸素系漂白剤も適量入れる
  • 1時間程度を目安に浸け置きする
  • そのまま洗濯する

3. 服以外に付いた泥汚れの落とし方

汚れた靴
泥汚れは服だけとは限らない。ここではとくに「靴」と「バッグ」の泥汚れの落とし方を紹介しよう。

靴の泥汚れの落とし方

靴の中でもキャンバス地で作られているスニーカーの泥汚れは、通常の洗濯ではなかなかキレイに落とすことが難しい。靴の泥汚れの落とし方で用意するものは「洗濯用固形石鹸」「重曹」「歯ブラシ」「靴洗い用ブラシ」だ。
  • 泥汚れは十分乾かしてから落とす※靴の泥汚れをはたき落とした後、さらに細かな部分に入り込んだ泥を歯ブラシでかき出しておく
  • 水で濡らした歯ブラシに洗濯用固形石鹸を塗って、その泡を泥汚れの上にのせる
  • 泡の上に重曹を振りかける
  • 泥汚れがゆるんだところで、靴洗い用ブラシで泥汚れを擦る
  • 泥汚れが落ちたら、水で洗いながら靴用ブラシで擦ってよくすすぐ

バッグの泥汚れの落とし方

洗濯機で気軽に洗濯できないバッグに泥が付いてしまった場合、泥汚れの落とし方はどうしたらいいのだろう。そのようなときには、染み抜きの要領で「たたき拭き」がおすすめだ。
バッグの泥汚れの落とし方で用意するものは「おしゃれ着用洗剤」と「タオル」だ。
  • おしゃれ着用洗剤をやや濃い目に水で薄める
  • 泥汚れが付いてしまった部分に、指で洗剤を塗ってなじませる
  • 同じ液に浸したタオルを固く絞り、泥汚れの部分をトントンとたたく※輪ジミにならないように汚れの周りから中心に向かってたたくことがポイント
  • 汚れが取れたところで、水に浸したタオルで洗剤と泥汚れを拭き取る
  • 乾いたタオルで濡れた部分の水分を吸い取り、自然乾燥させる

結論

泥汚れは、水洗いをしてしまうとかえって汚れが取れにくくなってしまう。また、通常の洗剤では汚れを落とすことができない。泥汚れの落とし方で重要なのは、乾燥した状態でできるだけ泥を落とすこと。洗濯用固形石鹸を使って、歯ブラシで泥汚れをかき出すことだ。靴やバッグも落とし方をマスターしてしまえば、泥汚れが断然落としやすくなるだろう。ぜひチャレンジしてほしい。
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  • 更新日:

    2022年1月10日

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