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加湿器

加湿器の掃除方法をタイプ別に解説!クエン酸や重曹で簡単にできる!

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2022年1月 1日

加湿器を清潔に保つには定期的な掃除が必要だ。放置すると水垢やカビが発生しやすくなるので、正しい掃除方法を確認しておこう。この記事では、加湿器のタイプ別に簡単な掃除方法を紹介する。汚れに効果的な洗剤や、汚れを防ぐ対策とあわせてまとめた。

  

1. 加湿器を掃除したほうがよい理由

加湿器
まずは、加湿器の掃除が必要な理由を解説する。汚れたまま放置するとどうなるのか、あらかじめ確認しておこう。

水垢やカビなどが発生することがある

水タンク内などに発生する白い汚れは水垢だ。水道水に含まれるミネラルが原因なので、完全に防ぐことはできない。水垢はフィルターが詰まる原因になり、放置すると加湿能力が低下してしまう。また、嫌なにおいが発生することもある。
さらに水気を好むカビは、加湿器で繁殖しやすい。そのまま加湿器を使用すると、カビ菌を部屋中に撒き散らすことになるだろう。水蒸気と一緒に吸い込んでしまえば、アレルギーや気管支炎、咳や喉の痛みなどの原因になる。

レジオネラ属菌の繁殖を招くことも

レジオネラ属菌は自然界に存在する菌の一種だ。水や加湿器が不衛生だと繁殖しやすく、多量に吸い込むと肺炎のような重篤な症状(レジオネラ症)を引き起こすリスクがある。とくに小さなお子さんや高齢者は、感染しやすいので注意が必要だ。
60℃以上のお湯で殺菌されるので、加熱するタイプの加湿器だと発生するリスクは少ない。一方でそのまま水を放出するタイプなら十分な対策が必要だ。加湿器を小まめに掃除して、清潔に保つことが家族の健康を守ることにつながる(※1)。

2. 加湿器の掃除に使用する洗剤

掃除道具
次に、加湿器の掃除に役立つ洗剤を紹介しよう。「クエン酸」「重曹」「酸素系漂白剤」の効果と、基本の使い方を解説する。

水垢やカルキ汚れにはクエン酸

アルカリ性の水垢やカルキ汚れには、酸性のクエン酸が有効だ。掃除の基本は中和であり、反対の性質をもつ成分で落としやすくなる。水やぬるま湯(1L)にクエン酸(大さじ1)を溶かしたら、スポンジや歯ブラシで擦ってほしい。ただし、超音波式やパイブリット式など一部の加湿器には使用できないことがあるので、説明書で確認しておくと安心だ。

皮脂汚れなどには重曹

酸性の皮脂汚れにはアルカリ性の重曹が効果的だ。手で触る部分についたベタベタとした汚れは、重曹を使って掃除する。フィルターのにおいが取れないときにもおすすめだ。水やぬるま湯(1L)に重曹(50g)を溶かし、スポンジや歯ブラシでこすろう。

オキシクリーンなどの酸素系漂白剤も有効

酸素系漂白剤には「漂白」「消臭」「除菌」といった効果がある。重曹やクエン酸で落ちないような、頑固な汚れにおすすめだ。
まずはぬるま湯に酸素系漂白剤(分量は商品説明で確認)を溶かす。洗えるパーツを一晩ほどつけ置きしてから、擦り洗いすればOKだ。なお、塩素系漂白剤は加湿器に使えないので、間違えないように注意してほしい。加湿器に黒カビが発生した場合、取り除くのは困難なため、買い替えを検討しよう。

3. 加湿器のタイプ別に掃除の仕方を解説

加湿器
加湿器は4つのタイプに分かれる。気化式やスチーム式、超音波式、ハイブリッド式に分けて、掃除方法を紹介しよう。なお、メーカーや機種によって詳しい掃除方法は異なるので、説明書で確認しておくと安心だ。

気化式

水を交換するときに、キレイな水を入れて振り洗いして捨てる。1ヶ月に1回はフィルターを外して、水ですすぎ洗いをしよう。加湿気化フィルターも押し洗いをして、においが気になるようならクエン酸水を使って掃除する。トレーは水で洗い、フロート周りは綿棒で擦って落とす。吸気口や吸気口カバーは、外してから掃除機を使って汚れを吸い取ろう。

スチーム式

水を交換するタイミングで、少量の水を入れて振り洗いしよう。加湿器本体に残っている水を捨てたら、柔らかい布で全体を拭き取る。汚れが酷いときは歯ブラシを使って擦るとよい。また、タンクの汚れが取れないときは、クエン酸水を入れて1時間ほど運転する。あとはクエン酸水を捨てて、水でしっかりと洗えばOKだ。

超音波式

タンクの水を交換するときに振り洗いをし、加湿器本体に残った水を捨てたら柔らかい布で拭く。フィルターやトレーなど外せるパーツがあれば、取り外して水洗いしよう。超音波振動子や水位センサーの掃除には、綿棒や柔らかいブラシを使ってほしい。

ハイブリッド式

タンクに少量の水を入れてから振り洗いですすぐ。吸気口カバーは、週に1回ほど外して水洗いしたあと、完全に乾かしてから戻してほしい。フロート周りは、綿棒を使って汚れを落とす。加湿気化フィルターやトレーなどのパーツも、取り外してから水洗いしよう。

4. 加湿器の汚れを防ぐには?

加湿器
加湿器の汚れを防ぐためには、日頃から対策することが重要だ。掃除の手間を軽減するためにも、3つの方法を実践してほしい。

水は毎日交換する

タンクの水を入れっぱなしにすると、内部で雑菌やカビが繁殖する。水が残っていても、捨てて毎日新しい水に交換してほしい。中には水の交換頻度が少なくていい加湿器もあるので、説明書で確認しておこう。使用しない期間が長くなる場合は、水を捨ててしっかりと乾燥させておくことが大事だ。

定期的にフィルターやタンクを掃除する

タンクは毎日水を交換するときに振り洗いしよう。また、フィルターなど他のパーツも、定期的に掃除することで清潔に保てる。気化式やスチーム式は1ヶ月に1回、超音波式とハイブリット式は1週間に1回が目安だ。シーズン後は、しっかりと掃除をして完全に乾燥させてから収納しよう。

水道水のみを使う

ミネラルウォーターや浄水器の水、アルカリイオン水を使うと雑菌やカビが繁殖しやすい。必ず塩素処理で消毒された水道水を使おう。また、熱湯や洗剤を入れた水を使うのもNGだ。一部ではアロマオイルを使用できる加湿器があるが、それ以外だとトラブルの原因になるので注意してほしい。

市販の洗浄剤もおすすめ

カビや雑菌対策には、市販の加湿器用洗浄剤もおすすめだ。タンク内に入れるだけで除菌できるので、清潔な状態を長く保てる。小さなお子さんやお年寄りがいる部屋で、加湿器を使いたいときにも安心だ。ただし、一部の加湿器に対応していない商品もあるので、あらかじめ確認しておこう。

5. 加湿器を定期的に掃除をして清潔に保とう

加湿器
加湿器を汚れたまま使用すると、水垢やカビが発生する可能性がある。肺炎の原因になるレジオネラ属菌も繁殖しやすいので、小まめに掃除することが重要だ。水垢やカルキ汚れにはクエン酸、皮脂汚れには重曹を上手に活用しよう。頑固な汚れは、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤を使ったつけ置きがおすすめだ。定期的に掃除をして、清潔な加湿器を使用してほしい。

結論

加湿器の掃除を怠るとカビや雑菌が発生する。クエン酸や重曹など洗剤を使用して、キレイに保とう。加湿器のタイプ別に掃除方法を紹介したので、ぜひチェックしてほしい。また、毎日水を交換する、水道水を使うなど日頃の対策で汚れは防げる。掃除の手間を軽減するために、こちらもあわせて実践しよう。
(参考文献)
※1出典:厚生労働省「レジオネラ症」
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  • 更新日:

    2022年1月 1日

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