- ホコリが溜まっている場合は掃除機で吸い取る
- フロアワイパーや掃除シートで拭き掃除をする
- クエン酸水(水100mlにつき小さじ1/2)を汚れが気になる場所に吹きかける
- お掃除シートで拭き取る
- 便器と床のつなぎ目に多めのクエン酸水を吹きかけて掃除シートで拭き取る
1. トイレの床は雑菌だらけ
トイレの便器や便座と比較すると、床の汚れは目立ちにくい。しかし、放置するとさまざまなリスクが発生するので注意が必要だ。
はねた尿やホコリ、足裏の皮脂や垢などが付着している
男性やお子さんがトイレを使用すると、尿が飛び散ることがある。便器から出ないようにしても、細かい飛沫が床や壁に飛び散っているケースは多い。座って用を足すときは、便座と便器の隙間から漏れることもあるのだ。
さらにズボンや下着の上げ下げをしたり、トイレットペーパーを使用したりするトイレはホコリが溜まりやすい。そのうえ素足で歩くと皮脂が付着する。ベタベタした皮脂にホコリが吸着すれば、頑固な黒ずみになるので注意が必要だ。
こういった汚れが蓄積されると雑菌が繁殖する。トイレを衛生的に使用できないのはもちろん、嫌なにおいの原因にもなるだろう。頑固な汚れや雑菌の温床になるのを防ぐために、小まめに床掃除をして清潔に保ちたい。
2. トイレの床掃除に使用するアイテム
トイレの床掃除におすすめのアイテムをまとめた。特徴と基本的な使い方を解説しよう。
フロアワイパー(またはお掃除シート)
フロアワイパーがあれば立ったままトイレの床掃除ができる。トイレ用のコンパクトなフロアワイパーなら、狭いスペースでも邪魔にならず便器の裏側も掃除がしやすい。シートは、水拭きができる使い捨てのウェットシートがおすすめだ。雑菌やにおい対策をしたいなら除菌効果があるシートを選ぼう。
床と便器の境目など細かい場所を掃除したいなら、トイレ用の掃除シートを活用してほしい。便器や便座の掃除にも使用できるのがメリットだ。なお、トイレに流せるタイプの掃除シートは片付けが楽だが、髪の毛やゴミが付着した場合はゴミ箱に捨てよう。
掃除機
ホコリや髪の毛の掃除には掃除機を活用しよう。狭いトイレでも扱いやすい、ハンディタイプの掃除機があると便利だ。便器の裏側や配管周りに溜まったホコリやゴミも簡単に吸い込める。掃除機をトイレの床掃除に使用するのに抵抗があるなら、除菌効果があるウェットシートで吸込口をキレイに拭き取ろう。
クエン酸スプレー
酸性のクエン酸はアルカリ性の尿汚れに効果がある。除菌や消臭効果もあるため、においや黄ばみの除去におすすめだ。市販のクエン酸スプレーを使用するか、クエン酸と水を混ぜてスプレーボトルに入れてほしい。ただし、クエン酸スプレーは、フローリングや天然大理石には使用できない。傷めたり変色したりする可能性があるので注意が必要だ。
メラミンスポンジ
落ちにくい黄ばみや黒ずみには、100均でも購入できるメラミンスポンジを活用しよう。擦るだけで頑固な汚れがスッキリと落ちるのが魅力だ。一方でメラミンスポンジで強く擦ると床が傷つくことがある。フローリングや塩ビ製の床には使用を避けよう。
住居用中性洗剤
家中のいろいろなところで使用できる住居用中性洗剤は、トイレの床掃除にも便利だ。中性洗剤は刺激が少ないため、いろいろな材質に使用できる。ただし住居用洗剤には酸性やアルカリ性タイプもあるので、確認してから選ぼう。また、台所用の中性洗剤を使用してもOKだ。水に混ぜて溶かしたあと布に含ませて拭き、最後は洗剤が残らないように水拭きしてほしい。
3. トイレの床掃除のやり方
ここでは、トイレの床掃除のやり方を4つ紹介する。簡単な床掃除の方法や、尿こぼれや黒ずみの落とし方をまとめたので参考にしてほしい。
日々の簡単な掃除方法
フロアワイパーやお掃除シートを使った床掃除なら簡単だ。ウェットタイプのシートを使用して、手前から奥に向かって拭き掃除をしよう。便器と床のつなぎ目は汚れが溜まりやすいので、床掃除の最後に念入りに拭き取るとよい。家族の人数や使用頻度によって異なるが、最低でも1週間に1回は簡単な床掃除をしてほしい。
尿こぼれやにおいが気になるときの掃除方法
クエン酸水が残らないようにキレイに拭き取るのがポイントだ。また、頑固な黄ばみはトイレットペーパーを敷いてクエン酸水を吹きかけるとよい。ラップでおおって、5~10分ほど放置してから拭き取ろう。
黒ずみが気になるときの掃除方法
黒ずみは、メラミンスポンジで擦って落すのがおすすめだ。使いやすい大きさにカットしてから、水を含ませてゴシゴシと擦ろう。最後に発生したカスを掃除機や拭き掃除で除去すればOKだ。また、メラミンスポンジが使用できない床には住居用中性洗剤を吹きかけてから擦るとよい。最後に洗剤が残らないように水拭きしよう。
それでも黒ずみが落ちない場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダを使用する。水100mlに対して小さじ1を混ぜて床に吹きかけよう。サッと拭き取ったあと、仕上げに水拭きと乾拭きをすればOKだ。ただし、フローリングはアルカリ性に弱いため、時間をかけずに素早く掃除してほしい。
クッションフロアやタイルなど床の素材ごとにコツがある
クッションフロアは水濡れに強く、フロアワイパーやお掃除シート、掃除機での床掃除がおすすめだ。クエン酸スプレーや住宅用中性洗剤も使用できるが、メラミンスポンジは傷がつくため避けたほうがよい。
フローリングは湿気に弱く変色しやすいので注意。クエン酸スプレーや重曹スプレー、メラミンスポンジは避けて、フロアワイパーや掃除シート、掃除機、住居用中性洗剤を使おう。
丈夫で水に強いタイル素材は、カビキラーなど塩素系漂白剤の使用が可能だ。毒ガスが発生する酸性の洗剤と混ぜないように注意しつつ、カビ取りに活用しよう。一方で尿石汚れに効果的な酸性洗剤を使うと目地が劣化することがある。水で薄めるといった対策をしよう。
4. トイレの床掃除の負担を少しでも軽くするには?
トイレの床掃除の手間はちょっとしたコツで軽減が可能だ。2つの方法を紹介するので、ぜひ実践してほしい。
男性は「座って」用を足すことを習慣にする
立って用を足すと尿が飛び散って汚れやすくなる。1日で目に見えない飛沫が200mlほど飛ぶとされており、床や壁が黄ばむ原因になるので注意が必要だ。ただし座ってトイレを使用すればある程度防止できるため、床掃除の手間も大幅に軽減できるだろう。どうしても立って用を足したい場合は、使用後に拭き取る習慣をつけてほしい。
トイレマットを敷かない、スリッパは使わない
トイレマットやスリッパがあると床掃除のたびに外す必要がある。床掃除の手間が増え、さらに汚れが付着することで雑菌の温床になりやすい。トイレマットやスリッパを使わなければトイレの床掃除がサッとでき、さらに洗濯などの手間も不要になる。どうしてもトイレマットやスリッパを使用したいなら、最低でも1週間に1回は洗濯や除菌をしよう。
結論
トイレの床掃除を怠ると雑菌だらけになる。フロアワイパーやお掃除シートを使って、こまめに掃除することが大事だ。尿汚れにはクエン酸スプレー、黒ずみにはメラミンスポンジや住宅用洗剤というように、適した方法でキレイにしよう。床掃除の負担を軽減するコツも紹介したので、あわせて実践してほしい。