1. シールを剥がした後にベタベタする理由
シールは、裏側に粘着剤が塗られている。この粘着剤は、貼ってすぐのときに引っ張ればベタベタを残さずに剥がすことができる。しかし、時間がたつと熱や紫外線の影響を受けて変質してしまう。粘性や弾力性がなくなって流動化し、ベタベタになってしまうのだ。
ここで無理に剥がそうとすると、粘着剤だけが残ってしまう。さらに、時間がたつと固形化してしまうので、剥がすのに苦労することになる。
2. シール後のベタベタを取る方法
シールを剥がした後に、ベタベタを残さずキレイに取る方法を紹介しよう。
ガムテープを使って取る方法
ガムテープの粘着力を利用したシールのベタベタを取る方法だ。ヘラやカードなどで、ベタベタをできるだけ落としておく。リング状にしたガムテープをシールのベタベタに押し付けて取り除いていく。粘着力が高い布テープがおすすめだ。
ハンドクリームを使って取る方法
油分はシールのベタベタをゆるめてくれる。そこでハンドクリームを使って取る方法がおすすめだ。油分の多いハンドクリームを使おう。
ハンドクリームをシールのベタベタした部分にたっぷりと塗る。10分ほど放置して、ハンドクリームの油分が浸透したところでゆっくりと剥がす。
エタノールを使って取る方法
消毒用のエタノールを使う。エタノールは粘着剤を溶かす働きがあるので、ベタベタを取る方法として使える。キッチンペーパーや古布などにエタノールを含ませて、ベタベタしているところに貼り付ける。数分間放置して、エタノールをなじませてキレイに拭き取ったら完了だ。
お酢を使って取る方法
どこの家庭にもあるお酢を使ってシールのベタベタを取る方法だ。使い方は、エタノールと同じように、キッチンペーパーや古布にお酢を含ませてシールのベタベタになじませる。後は、拭き取ってキレイにする。
除光液を使って取る方法
マニュキュアを落とすときに使う除光液も粘着剤を落とせる。やはり、エタノールやお酢のときのように、しっかりとシールのベタベタに浸透させてから拭き取るようにしよう。
消しゴムを使って取る方法
溶剤などを使わず、消しゴムで取る方法もある。ベタベタの範囲が小さいときなどに使うといいだろう。ただし、あまり力を入れ過ぎてしまうと、素材が変形してしまう危険性がある。力を入れずに、丁寧に根気よく擦ることだ。
重曹を使って取る方法
重曹は研磨作用がある。キズ付きやすい素材は避けた方がいいが、金属など硬いものなら取る方法として使える。粉末状の重曹をベタベタしている部分に振りかけ、水で湿らせた古布で拭き取る。
ぬるま湯を使って取る方法
ぬれても大丈夫な素材であれば、ぬるま湯に浸して取る方法もある。お湯でベタベタをゆるめてからヘラなどで擦り落とすだけだ。
3. シール後のベタベタを取る際の注意点
シールを剥がした後のベタベタの取り方はいろいろある。しかし、どの方法を選ぶかは慎重でなければならない。なぜなら、取り方によっては素材にダメージを与えてしまうからだ。
たとえば、プラスチックに付いたシールのベタベタを除光液で落とそうとすると、プラスチックまで溶けて変色してしまうこともある。ヘラやサンドペーパーを使って取る方法では、素材にキズを付けてしまう可能性もある。
シールのベタベタを取る場合には、最初に水か熱を使ってタオルで拭き取る方法にしよう。それでも取れなかった場合に、溶剤やヘラなどを使うようにしよう。
4. ベタベタを残さずシールを取る方法
残ったベタベタを後から取るよりも、最初からシールがキレイに取れた方が手間がかからなくていい。シールをキレイに取る方法を紹介しよう。
ドライヤーの熱を利用して取る
ドライヤーの熱を使って、シールの粘着力を弱める方法だ。
シールとドライヤーの間隔を10cmほど離して、温風を当てる。シールが温まってきたら、シールの端をつまんで、角度が30度くらいになるようにして、少しずつ引っ張る。
水を利用して取る
シール内部にまでしっかりと水分を含ませて、粘着力を弱めて取る方法だ。
まず、カッターでシールの表面に細かなキズを付ける。このとき、下の素材を傷付けないように、刃先を45度以下に寝かせてキズを入れていくのがコツだ。シールの上にぬれた雑巾でたっぷりと水を含ませる。乾燥しないようにラップをシールの上に貼る。10~15分ほどしたら、シールの端をつまんでゆっくりと剥がしていく。
結論
シールを剥がした後にベタベタするのは、時間がたってシールの粘着剤が変質するからだ。シールのベタベタを取る方法は、ガムテープ、消しゴム、除光液などいろいろある。素材にダメージを与えない方法を選ぼう。素材によっては、変色や変形することもあるので注意が必要だ。シールは時間がたてばたつほど取りにくくなり、ベタベタが残ってしまう。気が付いたら早めに取ることが大切だ。