目次
- 40℃前後のぬるま湯を使って、洗濯洗剤で皮脂汚れを落とす※シャツの脇の黄ばみに直接洗濯洗剤をかけてもみ洗いをし、軽くすすいでおく
- 40℃前後のぬるま湯に酸素系漂白剤を投入し、よくかき混ぜてつけ置き液を作る
- シャツをつけ置き液に入れて、30~60分ほどつけ込んでおく
- 時間が来たらいつものように洗濯機で洗う
1. シャツの脇の黄ばみは何が原因?

Tシャツやワイシャツの脇は、なぜ黄ばんでしまうのだろう。
皮脂や汗が酸化したことによるもの
シャツの脇の黄ばみの原因は、皮脂や汗だ。脇は、体温調節のために比較的汗をかきやすい場所だ。脇に接している繊維に大量の皮脂や汗が入り込むと、洗濯しても完全に落としきることはできない。落とし残した皮脂や汗は、時間がたつにつれて酸化して黄ばみとなる。
黄ばみはワキガとも関係がある?
汗は汗腺から出るが、汗腺には2種類ある。ひとつはサラサラして臭いがほぼないエクリン汗腺。もうひとつは少し粘りがあり、色素も含まれるアポクリン汗腺だ。ワキガのある方は、アポクリン汗腺からの汗が多くなる。
アポクリン汗腺からの脇汗は、脂質やタンパク質、アンモニアなどが含まれているため、エクリン汗腺からの汗に比べると非常に酸化しやすい。また、アポクリン腺から分泌される「リポフスチン」という物質の色素は、赤褐色のため色の濃い黄ばみとなる。
2. シャツの脇の黄ばみを落とす方法

シャツの脇の黄ばみを落とすために、具体的な方法を紹介しよう。
「ワイドハイター」などの酸素系漂白剤を用意する
頑固なシャツの脇の黄ばみには、酸素系漂白剤が効果的だ。皮脂汚れは、汚れの上に油膜が張られている状態なので、そのまま漂白しても効果はあまり期待できない。漂白する前に洗濯洗剤で皮脂汚れを中和させてから、酸素系漂白剤を繊維に浸透させることが大切だ。
つけ置きをしてからいつものように洗濯する
手順は以下の通りだ。
黄ばみは「重曹」でも落とせる?
重曹は、弱アルカリ性で油汚れを落とす働きがある。黄ばみは皮脂汚れが原因となっているので、重曹の力で汚れを分解できる。
軽い黄ばみなら、お湯に重曹を溶かしてつけ置く方法もある。しかし、洗濯をしても落ちない脇の黄ばみには、重曹ペーストを使う方法をおすすめする。
重曹2に対して水1の割合で混ぜて重曹ペーストを作る。重曹ペーストを直接シャツの脇の黄ばみに塗り、繊維になじむようにもむ。30分ほど放置し、ペーストをすすいでから洗濯機で洗う。
3. シャツの脇が黄ばむのを予防する方法

脇汗パッドは、汗を吸収して衣類に付かないようにするためのアイテムだ。「使い捨てタイプ」「肌に直接貼り付けるタイプ」「洗濯して繰り返し使えるタイプ」などがある。ワキガの臭いが気になる場合は、消臭・殺菌効果のある脇汗パッドを使ってみよう。
脇汗パッドを使う
脇汗パッドは、汗を吸収して衣類に付かないようにするためのアイテムだ。「使い捨てタイプ」「肌に直接貼り付けるタイプ」「洗濯して繰り返し使える
汗をこまめに拭き取る
脇汗をこまめに拭き取ることで、衣類への汗の接触をできるだけ防ぐことができる。汗を拭き取るときには、乾いたタオルよりも市販のボディーシートがおすすめだ。デオドラント効果や殺菌効果も期待できる。
インナーシャツを着用する
脇汗パッドが使いにくいと感じた方は、インナーシャツを着用しよう。脇汗パッドと同じように黄ばみの原因となる脇汗を衣服に付着させないようにできる。消臭効果や放湿効果が期待できる機能性インナーシャツもあるので、試してみてもいいだろう。
その日のうちに洗濯する
シャツに汗が付着してしまっても、その日のうちに洗濯してしまえば酸化しないので、黄ばみを防ぐことができる。時間がたてばたつほど酸化が進んで黄ばみがひどくなるので、こまめな洗濯を心がけよう。
4. 脇の黄ばみを落として気持ちよくシャツを着よう

脇汗によるシャツの黄ばみは、酸化した皮脂汚れだ。酸化する前に汚れを落とし、蓄積させないことが大切だ。外から帰ったら、ぬるま湯で脇の部分を軽く洗うだけでも黄ばみ汚れを防止できる。脇の黄ばみをスッキリと落とせれば、シャツも気持ちよく着ることができるだろう。
結論
シャツの脇の黄ばみの原因は、皮脂や汗が酸化したためだ。黄ばみは酸素系漂白剤や重曹を使うと落としやすくなる。黄ばみを予防するためには、汗脇パッドやインナーシャツを着用したり、こまめに汗を拭き取ったりすることも大切だ。シャツの脇の黄ばみを気にすることなく、気持ちよくシャツを着て1日をスタートさせよう。