目次
1. スマホは意外に汚れている

スマホの汚れは、操作する指から付いた「皮脂汚れ」「手垢汚れ」などがある。あらゆるところに持ち運んで身近に置いておくため、食事中の食べ物や飲み物が飛び散って付着しているかもしれない。カバンの中に入れておけば、ほかのものと混じって汚れが付着する。
液晶パネルはもちろんのこと、イヤホン端子やUSB接続端子、ケースとスマホの間など、ありとあらゆるところに汚れや雑菌が付いているものと考えるべきだろう。このように考えると、今手にしているスマホを一刻でも早く掃除したくなる。しかし、その掃除の仕方は本当に正しいのだろうか。
2. スマホの間違った掃除方法

スマホの掃除で、ついやってしまいがちな間違った方法を紹介しよう。
画面をティッシュで拭く
ディスプレイの指紋や汚れを掃除するのに、やってしまいがちなのがティッシュで拭く方法だ。手軽で一見キレイになっているような気がする。しかし、実際は雑菌や汚れは落ちていない。とくに油汚れの場合、かえって汚れを広げてしまっている可能性がある。また、保護シートを使っていないスマホをティッシュでゴシゴシ擦ってしまうと、目に見えない細かな傷が付いてしまう。
アルコール含有ウェットティッシュで拭く
雑菌を消毒できるから、アルコール含有ウェットティッシュの方が効果があると思いがちだ。確かに除菌はできるかもしれないが、スマホによっては本体のコーティングがアルコールによって溶けてしまったり、変色してしまったりすることがある。アルコール除菌シートなどに対応している機種の場合も、メーカーのホームページなどを見て、使用可能なアルコール濃度や種類を確認しておこう。
水洗いする
たとえ防水機能付きのスマホでも、水洗いするのは故障の原因となる。あくまでも防水機能は、水に落としてしまってもセーフという程度の防水だ。完全防水ではないので水洗いはおすすめしない。
接続端子をほじくる
接続端子の穴をのぞくと、ホコリが詰まっていて気になることがある。だからといって、ブラシや爪楊枝などでほじくり出してはいけない。接続端子は、非常にデリケートな部分だ。端子を傷付けてしまい接触不良を起こす危険がある。
接続端子にエアダスターや息をかける
では、エアダスターなら、パソコンにも使っているから大丈夫ではないか、と考える方もいるだろう。しかし、エアダスターも接続端子に使うのはNGだ。エアダスターは、空気だけでなく少量の液体ガスも一緒に噴射するものがある。この液体ガスが端子に付着すると、腐食の原因となる。
また、息を吹きかけると唾も一緒に吹きかけてしまう可能性もあり、こちらも水濡れなどから故障の原因になる。
3. スマホの正しい掃除方法

故障やトラブルのない、スマホの掃除方法を紹介しよう。
クリーニングクロスで拭く
スマホの掃除にはクリーニングクロスを使おう。マイクロファイバーなど細い繊維でできており、皮脂汚れを取り除くことができる。また、液晶を傷付けることもない。最近では殺菌効果のあるクリーニングクロスもあるので、雑菌が気になるという方におすすめだ。
アルコールを含まないウェットティッシュで拭く
アルコールを含まない、スマホや液晶画面専用のウェットティッシュなら、どんなスマホの掃除にも安心して使える。クリーニングクロスでも落ちきれない汚れは、ウェットティッシュで拭くといいだろう。
接続端子には綿棒を使う
接続端子を掃除するときには、綿棒を利用しよう。綿棒の先を細く加工すれば、入れやすくなる。ただし、奥まで入れてしまうと接続端子を傷付けてしまう危険性があるので、慎重に扱うようにしよう。
4. スマホの内側の掃除方法

スマホの外側だけでなく、内側の掃除もやっておくと無駄なデータで容量を使わずに済む。容量に余裕ができれば、スマホの動作も軽くなるだろう。
写真や動画などのデータを整理する
写真を撮ったままにしておくと、どんどんデータが増え、動作が重くなっていく。要らない写真、ダブっている写真、ミスした写真など不要な写真は全部消去してしまおう。写真や画像をクラウド上に保存しておけば、スマホの空き容量の心配はしなくてもいい。
不要なアプリを整理する
スマホのアプリはいつの間にか増えているものだ。行かなくなってしまったショップの会員アプリ、興味のなくなったゲームアプリなど、アンインストールしてすっきりさせよう。
キャッシュを削除する
キャッシュとは、アプリを動かすために一時的に作成し、次回に表示するときに素早く表示できる機能だ。キャッシュがたまっていくと、スマホの動作が重くなってしまうので、こまめに削除しておこう。
結論
スマホは思っている以上に汚れている。スマホを掃除するときに使ってはいけないのが、ティッシュやブラシ、爪楊枝などだ。接続端子をほじくるのも故障の原因となる。スマホを掃除するときには、クリーニングクロス、専用のウェットティッシュ、綿棒などを使おう。外側だけでなく、スマホ内部のメンテナンスも定期的に行えば、動作もスムーズになる。