目次
1. フローリングとは?

実はひとくちにフローリングといっても、合板と無垢材の大きく2種類に分けられる。合板はフローリングの中でも主流のタイプで、木の板を何枚か貼り合わせて作る。温度や湿度の変化にも比較的強く、反りにくいのがメリットだ。そのため合板タイプのフローリングは、掃除などのお手入れも簡単といえる。
一方無垢材は、木からそのまま切り出した1枚の板で作ったものを指す。本物の木ならではのぬくもりや質感、見た目のよさが楽しめるが、温度や湿度の影響を受けることもあり、反りやすい。こちらのタイプは汚れがつきやすくて落ちにくいので、よりこまめに掃除するのが望ましい。
2. フローリングの掃除方法

ここからはフローリングの基本的な掃除方法を解説する。フローリングをキレイに仕上げるには正しい手順で掃除することが大切だ。そのため、以下の順番を守って掃除しよう。
ゴミやホコリを取り除く
まずはフロアワイパーにドライシートをつけ、フローリングのゴミやホコリを取り除く。大きなゴミやホコリがあると先に掃除機をかけたくなるが、そうすると排気によって細かいホコリなどが舞い上がってしまうためだ。最初にフローリングのゴミやホコリを除去してから次のステップに移ろう。
掃除機をかける
次にフロアワイパーで取り切れなかったゴミを掃除機で吸い取る。フローリングの隙間に残ったゴミやホコリなどを掃除機で取り除こう。
水拭きした後に乾拭きする
フローリングについた皮脂や食べこぼしなどを取り除くため、ウェットシートをつけたフロアワイパーや雑巾で水拭きする。軽い汚れにはフロアワイパー、しっかり力を入れて取りたい汚れには雑巾を使うのがおすすめだ。最後にドライシートや乾いた雑巾などで乾拭きすると、仕上がりがキレイになる。普段の掃除はここまでの手順でOKだ。
ワックスをかけ直す
フローリングを美しく保つためには、半年に1回ほどを目安にワックスをかけ直すとよい。フローリングにゴミが残っているとワックスがけを失敗する原因となるので、上で紹介した手順を終えてからかけよう。フローリング専用のワックスを使い、ムラができないように塗り広げるのがコツだ。
3. フローリングの汚れ別の掃除方法

フローリングにはベタつき・カビ・黒ずみなどの汚れがつくこともあるだろう。これらの汚れをスッキリ落とすにはちょっとしたコツがいる。ここではフローリングの汚れ別に掃除方法をまとめた。
ベタつき
フローリングのベタつきは足裏の皮脂や食べこぼしなどが原因だ。ベタつきを落とすには台所用の中性洗剤が役に立つ。中性洗剤を水で薄め、雑巾に含ませて拭き掃除しよう。最後に乾拭きして、洗剤が残らないように仕上げたい。
カビ
フローリングに湿気がたまるとカビが発生しやすい。とくにフローリングの上にカーペットを敷いている場合は要注意だ。カビは上で紹介した中性洗剤を使う方法で落とせることもある。しかしそれでも落ちないときは無水エタノールで掃除しよう。無水エタノールを水で70%ほどに希釈し、スプレーでカビに吹きかけて拭き取ればOKだ。ただし、無水エタノールを使うとフローリングを色落ちさせるおそれもある。目立たない場所に吹きかけて、変色がないことを確認してから使おう。
黒ずみ
フローリングの黒ずみは足裏の皮脂が酸化したことが原因だ。これは酸性の汚れなので、反対の性質をもつアルカリ性の洗剤で落とせる。ただしアルカリ性の洗剤はフローリングのワックスも落としてしまう場合がある。掃除後はワックスをかけ直すことも頭に入れておこう。
黒ずみやベタつきには重曹もおすすめ
黒ずみやベタつきを落とすには重曹を使うのもおすすめだ。重曹はアルカリ性のため、皮脂汚れが原因の黒ずみやベタつきを除去できる。以下の方法で重曹スプレーを作り、フローリングの汚れをキレイに落とそう。
重曹スプレーの作り方
重曹スプレーに必要なものは、小さじ1杯の重曹と100mlの水だ。スプレーボトルに水を入れ、重曹を加えてしっかり溶かそう。重曹は冷たい水に溶けにくいのでぬるま湯を使うのもよい。
重曹スプレーの使い方
まずはフロアワイパーや掃除機でフローリング表面のホコリやゴミを取る。次に気になる黒ずみやベタつきの上に、重曹スプレーを吹きかけて少しだけ時間をおこう。後は軽く拭き取ればOKだ。なお、重曹がしっかり溶けていないと、フローリングに白い拭き残しがつくことがある。その場合はクエン酸を溶かした水を使うと、拭き残しをキレイに除去できるので試してほしい。
4. 掃除後のフローリングを清潔に保つコツ

フローリングを掃除したら、その清潔さをできるだけ長くキープしたいものだ。掃除後のフローリングをキレイに保つコツを紹介するので、日常的に行い習慣化するとよい。
こまめに掃除用ワイパーを使う
フロアワイパーを使ってこまめに掃除することで、フローリングへの汚れの付着を軽減できる。普段はドライシートを使い、汚れが気になった場合はウェットシートを使おう。日頃からフロアワイパーで掃除すれば、水拭きの頻度が少なくて済む。
アロマオイルで臭い対策をする
フローリングの汚れは落とせても、嫌なニオイが残ってしまう場合もあるだろう。フローリングのニオイをスッキリさせる裏ワザとして、アロマオイルを使う方法がある。拭き掃除の際、水にアロマオイルを1~2滴垂らして使うと、よい香りが広がりニオイ対策になる。ただしアロマオイルは小さな子どもやペットには刺激が強いので、使用には注意が必要だ。
結論
フローリングをキレイに掃除するには、正しい手順を守ることがポイントとなる。フロアワイパーでゴミやホコリを取り除いてから掃除機をかけ、水拭きと乾拭きで仕上げよう。ベタつきや黒ずみには重曹、カビには無水エタノールを使うなど、汚れの種類に応じた掃除方法でフローリングをピカピカにしたい。