1. 窓ガラスの汚れの原因
窓ガラスの汚れの原因はさまざまだ。まずは窓ガラスが汚れる理由を、ガラスの内側と外側に分けて見ていこう。
窓ガラス外側の汚れの原因
窓ガラスの外側が汚れるのは、雨や花粉、黄砂などが原因だ。窓は雨に混ざった土や砂、雨で濡れて乾いたときの水垢などで汚れやすい。また、交通量の多い道路に面している家は、車の排気ガスや砂ボコリなどで汚れることが多くなる。
窓ガラス内側の汚れの原因
窓ガラスの内側はホコリやゴミ、皮脂などで汚れる。とくに、窓を開閉する際によく触る部分には皮脂や手垢が付着しやすい。これらの汚れは窓が結露したときにできる水分などと結合し、窓ガラスにくっついて取れにくくなるので要注意だ。
2. 窓ガラス掃除の適切な頻度
簡単な窓ガラス掃除の頻度は、月1回ほどを目安にするとよい。日頃の掃除として窓ガラスを軽く拭き、パッキンの汚れを取り除いておきたい。
本格的に掃除するのは年2回ほどが望ましい。年末に1回、6~7月に1回掃除すれば、冬に発生しやすい結露や、春から初夏にかけて付着する花粉や黄砂を落とせるのがポイントだ。
3. 窓ガラスの簡単な掃除方法
ここからは日頃の掃除として行いたい、窓ガラスの簡単な掃除方法を解説する。ご家庭にある道具や汚れの度合いに応じて、以下の方法からチョイスしてみよう。
水拭きする
雑巾などの布を水で濡らして固く絞り、窓ガラスを水拭きしよう。拭きムラが出ないよう、上の端からコの字型に拭いていくのが理想だ。最後は乾拭きで仕上げるとよい。
新聞紙で拭く
意外かもしれないが、窓ガラスは新聞紙で掃除するとピカピカになる。新聞紙は繊維が細かいので汚れを吸着しやすく、インクが表面にツヤを与えてくれる。2枚ほどの新聞紙を丸め、水で濡らして窓ガラスを拭いてみよう。
ストッキングで拭く
ストッキングは目が細かいため、窓ガラスの汚れをしっかり拾いやすい。古くなったストッキングがあれば、拭きやすいサイズにカットして窓ガラスを拭くとよい。静電気が発生することでホコリを吸着しやすいのもメリットだ。
メラミンスポンジで擦る
頑固な汚れはメラミンスポンジでこすり落とそう。メラミンスポンジにたっぷりの水を含ませ、軽い力で窓を拭いていく。消しゴムのようにポロポロとカスが出てくるので、最後は掃除機などでカスを掃除したい。
4. 窓ガラスの念入りな掃除方法
年に2回の本格的な窓ガラス掃除の際は、洗剤を使って念入りに汚れを落としたい。窓ガラス専用の洗剤のほか、重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸やエタノールも使えるので、以下から好きな方法を選んで実践しよう。
重曹・セスキ・クエン酸を使う
窓ガラスの汚れには、ナチュラル洗剤として知られる重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸を使うのがおすすめだ。重曹やセスキ炭酸ソーダは皮脂などの汚れに、クエン酸は水垢などに効果がある。それぞれスプレーボトルを用意し、200mlの水に小さじ1~2杯を目安に溶かそう。濡らしてしっかり絞った雑巾にスプレーし、窓ガラス全体を拭くとよい。最後は乾いた雑巾で拭いて仕上げよう。
窓ガラス専用の洗剤を使う
もちろん窓ガラス専用の洗剤を使う方法もOKだ。濡らして固く絞った雑巾に洗剤を付け、窓ガラスを拭いていこう。窓ガラスに洗剤が残らないよう、仕上げには乾拭きしたい。
スクイジーを使う
窓ガラスを楽に掃除したい方は、スクイジーを使ってみてはいかがだろうか。スクイジーは水分を楽に取り除けるT字型のワイパーで、水拭きしたあとの窓ガラスに使うと便利だ。上から下にスッと下ろすだけで水がキレイに切れるので、拭きムラをつけたくないときに向いている。
エタノールを使う
窓ガラスに鳥の排泄物などが付いている場合は、エタノールで消毒するとよい。水分をかけて汚れを柔らかくしてから、使い捨ての布などで拭き取り、仕上げにエタノールをかけよう。鳥の排泄物には病原菌が含まれているおそれがあるので、消毒することが大切だ。
5. 窓ガラス周辺の掃除方法
窓ガラスの掃除以外に、窓枠のゴムやサッシ、網戸などもあわせてキレイにしておきたい。ここでは窓ガラス周辺の掃除方法をまとめたので、窓ガラスと一緒に掃除しよう。
窓枠のゴムの掃除方法
窓枠のゴムは、いらない歯ブラシとクリームクレンザーで掃除する。最後に濡らして固く絞った雑巾で拭き掃除し、乾拭きで仕上げよう。
サッシの掃除方法
サッシは砂ぼこりなどが付着して黒ずみやすい。ブラシや刷毛で汚れをかき出し、掃除機で除去しよう。細かい汚れにはつまようじを使うとよい。固く絞った雑巾で拭き取り、乾拭きすれば完了だ。
網戸の掃除方法
網戸も基本的に窓ガラスと同じ方法で掃除できる。重曹スプレーを網戸全体に吹きかけ、メラミンスポンジや雑巾でこすってキレイにする。ただし、網戸がたわまないように優しい力で拭くことが大切だ。
6. 窓ガラスを掃除する際の注意点
窓ガラスをキレイに仕上げるために、掃除の際は以下の2つのポイントに注意したい。
洗剤はタオルに付ける
窓ガラスを掃除するときは洗剤をガラス面に直接スプレーしてしまいがちだが、雑巾に吹きかけるようにしよう。洗剤を窓ガラスにスプレーすると垂れて跡が残るうえ、拭きムラが出やすくなるためだ。
掃除は短時間で済ませる
窓ガラスの掃除には時間をかけず、できるだけ短時間で済ませるのがよい。掃除中の窓ガラスに砂などの汚れが付くと、乾いた際にガラスにこびり付いて落ちにくくなってしまう。短時間で掃除するよう意識し、濡れた窓ガラスに汚れが付着しないようにしよう。
結論
窓ガラスは月1回ほどを目安に軽く掃除し、本格的な掃除は年2回行いたい。普段は水拭きや新聞紙・ストッキングなどを活用した掃除方法でキレイにし、大掃除の際などは洗剤やスクイジーを使って念入りに掃除しよう。窓枠のゴムやサッシ、網戸もしっかり掃除し、窓まわりを常に清潔に保ちたい。