目次
1. 埃の特徴とは?

埃とは繊維や花粉、土砂、ダニの死骸などが集まったものだ。まずは基礎知識として、埃の特徴をチェックしておこう。
軽くて空気中に舞いやすい
埃は軽いため、ふわふわと空気中をただよいやすい。しかし多少は重さがあるため、やがてゆっくりと下に落ちる。棚など高いところに埃がたまるのは、こういった理由からだ。
静電気に引っ張られる
埃は静電気を帯びたものに引き寄せられる。テレビやパソコンなどの家電はとくに静電気が発生しやすい。風が吹いた摩擦により壁に静電気が発生して、埃が引っ張られることもある。
布製品に付きやすい
埃はザラザラとした質感があるものに付着しやすい。布製品は表面がザラザラしているものが多いため、埃がたまりやすいわけだ。
風通しの悪い場所にたまりやすい
埃は風にのって移動する。風通しが悪い場所だと埃が動かないのでたまりやすい。ベッドの下や部屋の隅、家具の間などはとくに埃が蓄積しやすいため、念入りな掃除が必要になる。
2. たまった埃が引き起こす被害

たまった埃はさまざまな被害を引き起こす。埃がたまりやすい家に住むリスクをまとめた。
アレルギーや呼吸器疾患
埃にはダニのフンや死骸、カビの胞子といったハウスダストが含まれる。さらに細菌やウィルスなど、病原体の住処になるので注意が必要だ。吸い込んでしまうとアレルギーや呼吸疾患になる恐れがある。カビやダニが埃をエサに増殖するケースもあるので気をつけよう。このように埃がたまりやすい家に住んでいると、健康面で大きなリスクがあることを知っておいてほしい。
トラッキングによる火災
トラッキングとは、コンセントとプラグの隙間にたまった埃から発火する現象のことだ。埃が空気中の湿気を吸い込み、漏電することで発生する。火災の原因になることもあるので非常に危険だ。タコ足配線でコンセントが密集してたり、キッチンや洗面所など湿気が多かったりする場所で発生しやすい。
シミや頑固な汚れ
たまったばかりの埃はすぐに除去できるが、放置すると頑固なシミや汚れに変化する。埃が水分や油分を含むことでこびりつき、落ちにくくなるのだ。材質の表面に染み込めばシミになるので注意しよう。人の動きが少ない場所や、家具の裏や隙間にたまった埃は放置せずに、定期的に掃除をする必要がある。
3. 埃がたまりやすい家の特徴

埃がたまりやすい家の特徴を紹介しよう。埃対策の基礎知識としてチェックしてほしい。
掃除しにくい隙間が多い
家具同士の間など、掃除道具が入りにくい隙間がある家は埃がたまりやすくなる。ベッドやテレビ台、ソファーの下にも注意が必要だ。掃除機やフロアワイパーが入らないスペースがないか確認してみよう。
背の高い家具が多い
空気中をただよう埃は、背の高い家具や家電の上にたまりやすい。タンスや本棚、冷蔵庫、カーテンレールの上は見えにくいため、汚れていても気づきにくくなる。
布製品が多い
家に発生する埃のほとんどが繊維による埃だ。布製のラグやソファー、洋服が多いと埃がたまりやすい。布団がある寝室や、洋服を収納するクローゼットの中、服を脱いだり着たりする脱衣所は小まめな掃除が必要だ。
4. 埃がたまりにくい家にするには?

埃がたまりにくい家にするポイントを紹介する。6つの方法を実践して、清潔に保ちやすい家にしよう。
家具の形状や配置に気を配る
埃がたまらない部屋にするためには、家具の数はなるべく減らしたい。掃除がしやすい背が低い家具に変えるのもよいだろう。家具同士に隙間ができないようにする、角ができないよう直線に揃えて配置するといった方法も効果的だ。掃除がしやすいように、ソファやベッドの下には何も置かないようにしよう。
布製品を減らす
埃が発生する原因となる布製品はなるべく減らしてほしい。ソファやクッションは布以外の材質に変えるとよいだろう。ラグは敷くのをやめるか、毛足の短いタイプにするのがおすすめだ。
定期的にカーテンを洗濯する
埃がたまりやすいカーテンは、定期的に洗濯しよう。シーズンごとに洗濯して繊維クズを落とすことで、埃の発生を抑えられる。その他の布製品も定期的に洗濯すれば、清潔に保てるだろう。
こまめに換気する
窓を開けて、空気中にただよう埃を屋外に排出しよう。対角線上にある2つの窓を開ければ、空気の通り道ができて効率よく換気できる。部屋に窓が1つしかない場合は、扇風機を窓に向けて回すとよいだろう。換気扇や空気清浄機も埃の除去に効果的なので、上手に活用してほしい。
本棚や飾り棚は扉付きにする
オープンラックなどの見せる収納は埃がたまりやすくなる。扉付きの本棚や飾り棚を選ぶことで、収納したものに埃が付着するのを防げるだろう。買い替えるのが難しい場合は、置くものを最小限にするとよい。テレビ台や棚などの上にも、なるべく物を置かないようにしよう。
家に入る前に汚れを落とす
埃の中には花粉や土砂が含まれているため、家に入る前に落とすことが大事だ。コートやマフラー、帽子はドアを開ける前に軽く叩いて埃を払おう。衣服用の粘着クリーナーで取り除くのもおすすめだ。
5. 家にたまりやすい埃の掃除方法

たまりやすい埃は小まめに掃除をして除去したい。家を清潔に保つための掃除方法をまとめたので実践してみてほしい。
上から下のイメージで掃除する
埃は下に落ちるので上から下の順番で掃除するとよい。水拭きすると埃が残ってしまうため、まずは濡らさず掃除をすることが大事だ。ハンディモップで、照明のカサや棚の上から掃除していこう。プラグの掃除には軍手、家電の掃除にはフロアワイパー用のドライシートが活躍する。
最初にフロアワイパーを使う
掃除機を使うと埃が散ってしまうので、まずフロアワイパーで床を掃除してほしい。家具の隙間やベッドの下も、忘れずにしっかりと掃除しよう。
掃除機の後に水拭きする
掃除機で残った埃やゴミを吸い込んだあとは、上から下の順番で水拭きすれば完了だ。掃除機をかけると埃が舞い上がるので、落ちてきた15分後ごろに換気するとよい。なお、1週間に1回の頻度で掃除すれば家をキレイに保てる。タイミングは床に埃がたまりやすい朝がおすすめだ。
結論
掃除しにくい隙間や布製品が多い家は埃がたまりやすい。快適に過ごすためにも、埃がたまりにくく掃除がしやすい家にすることが重要になる。布製品を減らしたり小まめに換気をしたりするのがポイントだ。上から下に掃除をする、フロアワイパーをかけてから掃除機を使うなど、掃除のコツもチェックしておこう。