- フィルターなどの各パーツが入る大きめのバケツに40℃以下のぬるま湯を入れる
- 水2Lに対して大さじ1杯のクエン酸を混ぜる
- 各パーツを入れ、30分程浸け置きする
- タンクに2と同様のぬるま湯を注ぎ、よく振ってから水道水ですすぐ
- 各パーツを水道水ですすぐ
1. 加湿器の掃除にクエン酸がおすすめ
水を大量に使う加湿器の掃除を怠ると、水垢汚れが付いたりカビが発生したりして不衛生だ。そこで紹介するのは、クエン酸を使った加湿器の掃除方法。クエン酸はドラッグストアやホームセンターで購入できるほか、100均でも入手できる身近な存在だ。ここでは、クエン酸の性質を活かした掃除方法を見ていこう。
クエン酸で掃除できる理由
クエン酸は、そこに「酸」と付くように酸性だ。柑橘類や梅干しに含まれる酸味成分で、疲労回復や血流改善といった働きを持っている。また酸性であることから、水垢や手垢、洋服の黄ばみなど、アルカリ性の汚れに効果を発揮する。
加湿器の汚れは、水道水に含まれるナトリウムやカルシウム、マグネシウムやカリウムといったミネラルが原因の水垢であることが多い。これらはアルカリ性の汚れであり、酸性のクリーナーを使えば除去することができる。クエン酸は食品に含まれる成分でもあるため、子どもがいる家庭の加湿器掃除などにはとくに適しているナチュラルクリーナーなのだ。
クエン酸を使った掃除方法
クエン酸を用いた加湿器の掃除は以下の手順で行おう。
各パーツの浸け置きについては、必ず40℃以下のぬるま湯を使用すること。高温または熱湯を使用するとフィルターなどが破損する恐れがある。また、汚れがひどい場合は、様子を見ながら2時間程度浸け置きするとよい。
2. クエン酸がないときの代用品
クエン酸は、調味料や健康維持に有用であるほか、アルカリ性の汚れに効果的なクリーナーであることがわかった。比較的入手しやすい存在ではあるが、使いたいときに手元になかったりストックを切らしてしまったりする場合もあるだろう。そんなときは代用品を使うという手もある。ここでは、酸性の特徴を活用できるクエン酸の代用品を紹介しよう。
食用のクエン酸
クエン酸には、食用のものと掃除用のものがある。食用のクエン酸は掃除に代用することも可能だ。逆に、掃除用のクエン酸は経口摂取した場合の安全性が保障されていないため、食用として使うことはできない。
使い方や掃除方法
食用のクエン酸は水に溶かし、スプレーボトルへ入れて使うのがおすすめ。キッチンなどの水回りには切っても切れない水垢汚れに最適だ。食品成分から成るナチュラルクリーナーのクエン酸なら、口にするものが近くにある場所の掃除にも安心して使える。
お酢
酸性の酢もクエン酸の代用品になる。ただし、合成酢は掃除に向かないため、砂糖が配合されていない酢を使用するよう注意してほしい。クエン酸は揮発性がなく無臭である一方、酢は独特のにおいがある。においが気になる方は、別の代用品を探してみよう。
使い方や掃除方法
クエン酸の代用に酢を選ぶなら、窓拭きに使ってみてほしい。酢と水を1:1の割合で混ぜ、スプレーボトルに入れて窓に吹きかける。水洗いまたは水拭きすれば、水垢で曇った窓もキレイになる。
レモン・ポッカレモン
クエン酸を含むレモンやポッカレモンを使えば、クエン酸と同様の掃除や消臭効果が期待できる。
使い方や掃除方法
レモンまたはポッカレモンを代用すれば、電気ポット・ケトルをすっきりキレイにすることが可能だ。まずは最大容量まで水を注ぎ、カットレモンまたはレモン汁を入れて沸騰させる。1時間程放置したら水を入れ換え、再沸騰させれば完了だ。
ミョウバン
ミョウバンとは硫酸アルミニウムカリウムのことで、水に溶かすと酸性になる。水と焼きミョウバンで作るミョウバン水(原液)をストックしておけば、冷蔵庫で保管しながらさまざまな掃除に使用できる。
使い方や掃除方法
アンモニアに対する消臭効果が大きいミョウバン水は、トイレの掃除と消臭におすすめだ。空きペットボトルに水500mlと焼きミョウバン15gを混ぜ合わせ、透明になるまで1日以上放置すればミョウバン水(原液)の完成。使用する際は10倍希釈してスプレーボトルに入れよう。トイレの汚れやにおいが気になる部分に吹きかけて少々放置し、拭き取れば掃除完了だ。
3. 重曹やセスキはクエン酸の代用になる?
代用品が多く存在するクエン酸。見た目やナチュラルクリーナーという点で共通する「重曹」や「セスキ」は代用品として成立するのだろうか?結論からいうと、両者ともクエン酸の代用にはならない。クエン酸が酸性である反面、重曹とセスキはアルカリ性だ。そもそも性質が異なるため、汚れに対する洗浄効果も異なる。アルカリ性の重曹・セスキは、油汚れや焦げなど酸性の汚れに効果的だ。
結論
クエン酸を使った掃除方法と代用品について紹介した。掃除の際は、汚れの性質に合わせたクリーナーを選ぶことが重要だ。クエン酸は、水垢や石鹸かすなどのアルカリ性の汚れに効果がある。自然由来のクリーナーは、子どもやペットがいる家庭の掃除におすすめだ。