1. 台所の排水口が汚れる原因とは?
台所の排水口が汚れる原因は、油汚れ、雑菌、水垢の3つだ。なかでも雑菌は、カビの温床となり、排水口のヌメリの原因にもなる。3つの原因を解消することが排水口の掃除のポイントとなる。
汚れを放置する危険性
台所の排水口の掃除を怠って汚れを放置すると、雪だるま式に汚れがたまってしまう。排水口の汚れは、腐敗臭となって台所全体が臭くなってしまう。当然不衛生でもある。臭いに引き寄せられて、コバエやチョウバエが大量発生するだろう。
さらに、排水口の詰まりの原因になる。排水口が詰まると、シンク下からの水漏れを引き起こし、最終的には業者に修理を依頼することになる。
2. 台所の排水口の掃除方法
台所の排水口の汚れを放置すると、さまざまなトラブルの要因となる。こまめに掃除をすれば、掃除自体も簡単だ。
重曹とクエン酸を使った掃除方法
ヌメリの出た排水口は、手で触るのも気持ちが悪いものだ。排水口の掃除のハードルが上がってしまう原因でもある。そこで、手を汚さずに排水口を掃除する方法を紹介しよう。
用意するのは重曹とクエン酸だ。どちらも100均で手に入れることができる。
まず、40~60℃くらいのお湯にクエン酸大さじ1を溶かす。ゴミ受けを持ち上げたら、排水口全体に重曹をまぶしかける。ゴミ受けを元に戻したら、さらにその上に重曹をまぶしかけ、作っておいたクエン酸水を回しかける。
発泡が起こるので、そのまま5~30分程度放置する。泡によって汚れが緩んでくるので、そのまますすぎ洗いをして汚れを流す。
中性洗剤を使った掃除方法
どこの家庭でもある中性洗剤を使って、台所の排水口を掃除しよう。
排水口をできるだけ分解し、ひとつひとつ中性洗剤とスポンジで洗う。ゴミ受けは網になっているので、使い古した歯ブラシで細かい部分を洗う。排水トラップも取り外し、排水口の中も洗っていく。
塩素系漂白剤を使った掃除方法
排水口の各パーツをしっかり殺菌、漂白したい場合には、塩素系漂白剤で掃除しよう。
塩素系漂白剤は刺激が強いので、必ずゴム手袋をする。有毒ガスが発生するので酸性洗剤とは混ぜない、そして換気扇を回して作業することを厳守しよう。
排水口の各パーツを取り外したら、大まかな汚れを取り除いておく。泡タイプならそのまま吹き付けて10分程度放置する。液体タイプなら原液を水で希釈して30分程度浸け置きする。
3. 台所の排水口がが詰まったときの対処法
台所の排水口が詰まってしまったとき、専門業者を呼ぶ前に、自分でできる対処法を紹介しよう。
雑巾とお湯を使う
初期の台所の排水口の詰まりを解消するためには、雑巾とお湯を使う方法がある。排水口にある排水トラップを外し、排水管をむき出しにする。そこに雑巾をできるだけ隙間なく詰め込み、水が流れないようにする。シンクにお湯を6~8割程度溜め、雑巾を引っ張って排水管にお湯を勢いよく流し込む。
ペットボトルで圧力をかける
完全に詰まってしまった排水口には、ペットボトルを使う方法がある。排水トラップを外し、排水管に直接ペットボトルの口を合わせる。次にペットボトルを押して中の空気を排水管の中に送り込む。空気圧で排水管の内部の水圧を上げ、詰まりを解消する。
液体パイプクリーナーで溶かす
できるだけスピーディーに、そして簡単に排水口の詰まりを解消したいなら液体パイプクリーナーが便利だ。液体パイプクリーナーは、高い粘度で密着してガンコな汚れを分解し、排水口のつまりを解消する。
4. 掃除後の台所の排水口を清潔に保つコツ
台所の排水口は、汚れやすい場所だ。掃除した後も、いくつかの点に注意して清潔に保とう。
油やゴミを流さない
定期的な掃除を楽にするためにも、油やゴミは流さないように心がけよう。フライパンなどに付いた油はそのままシンクで洗わず、キッチンペーパーや布で油分を拭き取ってから洗うようにしよう。また、細かな食材カスが排水口に流れてしまわないように、ゴミ受けに目の細かなネットをセットしておくといいだろう。
使用後にお湯を排水口に流す
1日の終わりには、シンクまわりのゴミなどを取り除いて、雑菌、カビ、悪臭などが発生しないようにしよう。油分の付着、雑菌の繁殖を抑えるために、60℃以下のお湯を流す。熱湯を使っては、排水トラップや排水管を傷めてしまうので、必ず60℃以下のお湯にすることだ。
ゴミ受けにアルミホイルを入れる
台所のゴミ受けのヌメリが気になる場合には、アルミホイルを丸めてボールを作って入れる。金属イオンがヌメリの原因である雑菌の繁殖を抑えてくれるので掃除が楽になる。
結論
台所の排水口が汚れる原因は、油汚れ、雑菌、水垢だ。排水口の掃除を怠っていると、悪臭、害虫、排水管の詰まりなど、さまざまなトラブルとなる。排水口は、重曹・クエン酸、中性洗剤、塩素系漂白剤など身近なものを使って掃除をしよう。排水口を清潔に保つためには、こまめな掃除が大切だが、普段から油やゴミをできるだけ流さないようにしたい。