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洗濯機

『洗濯機の掃除に重曹を使う』のは絶対NG!?意外と知らない重曹を使うリスクと効果的な掃除方法とは

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2022年10月14日

エコ洗剤として活躍する重曹だが、洗濯機の掃除に使う際には注意が必要だ。洗濯槽に使用した場合、トラブルの原因になる。この記事では、洗濯機の掃除に重曹をおすすめしない理由と、専用クリーナーを使った効果的な掃除方法を紹介する。重曹が使える部分の掃除方法も紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. 洗濯機(洗濯槽)の掃除に重曹はおすすめしない

重曹
多くのメーカーでは、洗濯機の掃除に重曹の使用を推奨していない。なぜ洗濯機の掃除に重曹をおすすめしないのか、詳しい理由を解説する。

大量に必要になるためコスパが悪い

洗濯槽の掃除をする場合は大量の重曹が必要になる。費用が高くなるので、専用クリーナーと比較するとコスパが悪くなってしまう。

その割に洗浄力が弱くカビを落とす力はない

重曹は洗浄力が弱いためカビや頑固な汚れは落とせない。洗濯機の中で残ったカビが繁殖したり、においが残ったりする可能性がある。手間とコストがかかる割に効果はほとんど実感できない。

水に溶けにくく詰まりや故障を招くリスクもある

重曹は溶けにくく、さらに硬水よりの地域だと固まってしまう。洗濯槽の穴や排水経路に詰まってしまい、洗濯機の不具合や故障の原因になるので注意が必要だ。

ドラム式洗濯機にはそもそも不向き

重曹で洗濯機の洗濯槽を掃除する場合、浮いてきた汚れを取り除く作業がある。ドラム式洗濯機だと途中でドアを開けてすくい取ることができないため、重曹での掃除にはそもそも向いていないのだ。センサーが故障する原因にもなるので使わないようにしよう。

重曹と酢やクエン酸を混ぜても同じこと

重曹と酢やクエン酸を混ぜて使用するのもNGだ。大量に使用する必要があるためコスパが悪く、発泡するが洗浄力も弱い。さらにクエン酸や酢は酸性なので、洗濯槽内の金属パーツが酸化してサビになる恐れがある。

2. 洗濯機(洗濯槽)の掃除は重曹ではなく専用クリーナーで

洗濯層
洗濯機の洗濯槽は、重曹ではなく専用クリーナーで掃除してほしい。塩素系クリーナーと酸素系クリーナーを使った掃除方法を紹介しよう。

カビが気になる場合は塩素系の洗濯槽クリーナーがおすすめ

塩素系の洗濯槽クリーナーには強い殺菌力があり、カビに高い効果を発揮する。つけ置き不要で使えるタイプが多く、短時間で掃除を終わらせられるだろう。一方で強いにおいがあり刺激も強いため、使い方には注意が必要だ。
【塩素系クリーナーを使った洗濯槽掃除のやり方】
洗濯機の電源を入れて、洗濯槽に塩素系クリーナーを全量投入しよう。あとは最高位まで注水して、1サイクル回すだけでよい。ただし、塩素系クリーナーや洗濯機によって詳しい使い方が異なることもあるので、説明書やパッケージで確認しておこう。

定期的なお手入れには酸素系の洗濯槽クリーナーがおすすめ

発泡の力で汚れやカビを剥がして落とすのが酸素系クリーナーだ。塩素系クリーナーと違ってにおいがなく、肌への刺激が少ないのが魅力といえる。一方でつけ置きが必要なため時間がかかり、ゴミをすくい取るなどの手間もかかる。
【酸素系クリーナーを使った洗濯槽掃除のやり方】
洗濯機の電源を入れたあと、40~50度のお湯を最高位まで給水しよう。酸素系クリーナーを適量入れて5~6分回してから、2~3時間放置する。ネットでゴミを取り除いたら排水して、それから1サイクル回せば掃除は完了だ。分量や使い方は酸素系クリーナーや洗濯機で異なるため、事前にチェックしておいてほしい。

ドラム式洗濯機には使用できないものもあるため注意

洗濯機の種類によって対応する洗濯槽クリーナーは違うため、確認が必要だ。酸素系クリーナーはドラム式洗濯機に使えないものが多い。ご家庭の洗濯機に対応した洗濯槽クリーナーを選ぼう。

3. 重曹で洗濯機を掃除するなら排水口やホース程度にしておく

ホース
重曹は洗濯槽の掃除には向かないが、排水口やホースには使用できる。重曹を使うメリットと、それぞれの掃除方法をまとめたので見ていこう。

重曹の効果とメリット

エコ洗剤として活用される重曹は人や環境に優しく、手や衣服についても安心なのが魅力だ。さらに重曹は弱アルカリ性なので、皮脂や食べカスなど酸性の汚れを中和して落としやすくできる。酸性の嫌なにおいにも効果を発揮し、消臭にもなるのもメリットだ。

重曹で洗濯機の給排水ホースを掃除する方法

洗濯機の排水ホースを取り外したらラップと輪ゴムで片側をふさぎ、ぬるま湯と重曹を入れる。しばらく放置したら中に溜めた重曹とぬるま湯を捨てよう。あとは重曹が残らないように、繰り返しすすげば掃除は完了だ。

重曹で洗濯機の排水口を掃除する方法

フタと排水トラップを取り外したら、重曹をたっぷりと振りかけよう。その上にぬるま湯で溶かしたクエン酸をかけると発泡する。10~30分ほど放置したあと古い歯ブラシで擦り、それから流水でしっかりとすすいでほしい。最後にフタと排水トラップを取り付けて終了だ。

結論

洗濯機(洗濯槽)の掃除に重曹を使うのはNGだ。洗浄力が弱いためカビが残ってしまい、そのうえ故障の原因になる。洗濯槽は、専用の洗濯槽クリーナーを使って掃除をしよう。塩素系と酸素系のクリーナーに分かれるので、それぞれの特徴や使い方を確認してから選んでほしい。ただし、排水ホースや排水口の掃除には重曹が使用できる。それぞれのやり方を紹介したので、あわせてチェックしておこう。
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  • 更新日:

    2022年10月14日

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