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熱湯を掃除に使うのはNG!カビや排水口などの正しい掃除方法を解説

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2022年11月16日

掃除に熱湯を使用する場合は注意が必要だ。使い方を間違えると、素材を傷める可能性がある。この記事では、熱湯を使った掃除の注意点と、正しい掃除方法を解説しよう。お風呂と排水口、トイレ、換気扇のフィルター、ザル・まな板に分けてまとめたので参考にしてほしい。

  

1. 熱湯でお風呂のカビを掃除するのはNG

シャワー
お風呂に生えたカビは落とすのが難しい。熱湯を使った掃除がNGな理由と、正しい掃除方法を解説しよう。

理由|素材を傷めるリスクがある

熱湯はカビを死滅させる効果があるが、お風呂の掃除に使用するのはNGだ。カビが生えやすいパッキンは熱に弱く、熱湯をかけると劣化する。その他の素材でも傷む可能性があるので、使用は避けてほしい。

対策|カビ退治には50℃のお湯を90秒間かけるのが効果的

カビに50℃以上のお湯を90秒以上かけると、カビのタンパク質が変質して死滅するといわれている。50℃のお湯なら、熱湯ではないので素材も傷みにくい。給湯器によっては50℃以上のお湯がでないことがあるので、まずは説明書を確認することが大事だ。
ただし、お湯でカビを退治しても黒カビなどの色素は残ってしまう。気になる場合は、漂白効果のあるカビ取り剤を使って掃除してほしい。なお、掃除後は50℃以上のお湯を1週間に1回ほどかければ、カビの予防になる。

2. 熱湯で排水口を掃除するのはNG

シンク
熱湯を排水口に流せば、汚れが落ちると考える方もいるだろう。排水口に熱湯を使用できない理由と、正しい掃除方法を解説する。

理由|塩化ビニール管の変形や破損を招くおそれがある

排水管に使われることが多い塩化ビニール管(塩ビ管)の耐熱温度は、60~70℃だ。そのため、排水口に熱湯を流すと軟化して傷む。劣化や変形、水漏れの原因になるので、掃除に熱湯は使用できない。

対策|お湯を使う場合は60℃程度がおすすめ

掃除にお湯を使用する場合は、50~60℃くらいまで冷ましてから使用してほしい。お湯を流すことで、内部の油汚れや臭いの原因である雑菌の除去に役立つだろう。しっかりと汚れを落としたい場合は、専用のパイプクリーナーを使った掃除がおすすめだ。

3. 熱湯でトイレを掃除するのはNG

トイレ掃除
トイレの掃除にも熱湯を使用してはいけない。NGな理由と、正しいトイレ掃除の方法を紹介しよう。

理由|陶器製の便器がひび割れを起こすおそれがある

陶器製の便器に熱湯をかけると、急激な温度変化でひび割れを起こすおそれがある。水漏れの原因になったり、便器を交換する際に高額の費用がかかったりする場合もあるので、熱湯の使用は絶対に避けよう。

対策|水とトイレ用洗剤でお手入れを

トイレ用の中性洗剤と専用ブラシを使って汚れを落とすのが、基本の掃除方法だ。研磨剤入りの洗剤やナイロンのたわしの使用は素材が傷つくため避けよう。詳しいやり方はメーカーや機種によって異なるため、説明書や公式サイトで確認してほしい。

4. 熱湯で換気扇のフィルターを掃除するのはNG

ダクト
熱湯は油汚れに効果的だが、換気扇のフィルター掃除への使用はNGだ。熱湯を使用するリスクや、正しい掃除方法を解説する。

理由|変形や変色などを招くおそれがある

変形や変色のリスクがあるので、換気扇のフィルターに熱湯はかけられない。熱に弱い素材の場合は注意が必要だ。

対策|油汚れはお湯と重曹でお手入れを

換気扇のフィルター掃除には、50℃くらいのお湯を使用するとよい。ビニール袋(45L)をシンクに広げたら、お湯に重曹を入れて30~60分ほどつけ置きしよう。分量はお湯100mlに対して重曹小さじ1が目安だ。あとはスポンジで擦りながら、水洗いして乾燥させれば掃除が完了する。

5. 熱湯で調理用のザルやまな板を掃除するのはNG

キッチン
調理用のザルやまな板を熱湯で掃除したいと考える方も多いだろう。熱湯は煮沸消毒に使えるが、NGなケースもあるので注意してほしい。

理由|たんぱく質が固まってしまうおそれがある

ザルやまな板に食材が付着している場合、熱湯をかけただけだと残ることがある。お肉やお魚を切ったまな板の場合、ゆで卵のように熱でタンパク質が固まるので注意が必要だ。熱湯をかけると逆に汚れが落ちにくくなる。

対策|流水と洗剤でお手入れを

ザルやまな板に付着した汚れは、流水と洗剤で掃除するのが基本だ。スポンジで泡立てて擦り洗いをしたあと、洗剤が残らないようにしっかりと洗い流そう。
煮沸消毒をしたい場合は、汚れを落としてからたっぷりの熱湯をかけるとよい。素材によっては熱湯で変形することがあるので、事前に確認しておくことが重要だ。

結論

熱湯を掃除に使用するのは、ほとんどのケースでNGだ。素材を傷めるリスクがあり、劣化や変形、変色を招くおそれがある。適切な温度のお湯を使用する、洗剤やスポンジで洗うなど、正しい掃除方法をチェックしておこう。またお湯を利用する際には、50度でも十分に火傷のリスクはあるため注意が必要だ。
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  • 更新日:

    2022年11月16日

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