- 1. トースターの温度は?ワット数との関わりも解説
- 2. トースターのワット数別に温度の目安を紹介
- 3. トースター本体の温度はどれくらいになる?
- 4. トースターの温度やワット数は高ければよいわけではない?
- 5. 温度調節機能が付いたトースターもおすすめ
1. トースターの温度は?ワット数との関わりも解説
トースターのメーカーによって多少差はあるが、適正温度は約200~250℃が目安だ。トースターの温度はダイヤルを使って調整していくのだが、その場合にワット数が重要になる。
ワット数=温度ではない
トースターのワット数は温度とイコールの関係ではない。ワットとは、一定時間(多くの場合、1秒間)に消費される電気エネルギーのことである。ワット数が高いほど、大きな電気エネルギーを使用することになるので、食材をすぐに温められるのだ。家庭用は、800ワットか1,000ワットのトースターがよく見られる。
2. トースターのワット数別に温度の目安を紹介
トースターのワット数別に、温度の目安を紹介しよう。
トースターのワット数別|温度の目安
一般的に販売されている電熱線ヒーター式のトースターで例を挙げていく。300ワットだと温度は約140℃、500ワットだと約180℃、600ワットだと約200℃、1,000ワットだと約230℃である。1,200ワットで約260℃まで温度が上がるハイパワーなトースターもあり、食材を短時間で温めたい人にはおすすめだ。
3. トースター本体の温度はどれくらいになる?
トースターの本体の温度はどのくらいになるのだろうか。石川県にある「石川県消費生活支援センター」は、平成25年11月~平成26年3月にかけて、オーブントースターに関するさまざまな実験を行った。(※1)まず行ったのは1,000~1,300ワットのオーブントースターを8台使用した加熱性能のテストである。そのテストによれば、トースター内の温度は、5~7分たつと273~372℃に達し、ヒーター表面の温度に関しては590~750℃と計測されたのだ。各部分の最高温度を計測するテストでは、下記の結果が出た。
この結果から扉の取っ手や温度調節のつまみなど触れる可能性がある部分は、50℃以下と危険性の少ない温度に保たれていることが分かった。トースター使用後は、50℃以下になるまで約20分もの時間がかかる箇所もあるため、触れないように気をつけよう。
オーブントースターは一般的なトースターとは異なる点もあるが、目安として覚えておいてほしい。
4. トースターの温度やワット数は高ければよいわけではない?
トースターの温度やワット数が高ければ高いほどよい、というわけではない。理由を2つ挙げ、解説しよう。
適したワット数や温度で使用しないと黒焦げになることも
短時間で食材を温められるからといってトースターのワット数や温度を高めに設定して温めると、食材をだめにしてしまう可能性がある。600ワットが適正温度の食材を、1,000ワットで温めると黒焦げになってしまうのだ。例えば、パンを焼くのであれば、1,000ワット(230℃)が適している温度設定である。トースターを使用するときは、何を温めるのか、どのような料理に使うのかなどを考慮し、食材に適した温度設定を心がけよう。
食品や料理別|ワット数と温度の目安
食品や料理によって、ワット数と温度の目安は異なる。バターロールを温めたいときは300ワット(120℃)、食パンや餅や揚げ物、焼き芋は1,000ワット(230℃)が目安温度である。グラタンやスペアリブなど、中まで火を通したい料理は、低いワット数でじっくりと加熱しよう。600ワット(200℃)に設定するのがおすすめだ。
5. 温度調節機能が付いたトースターもおすすめ
トースターで料理をするとき、温度調節機能が搭載されているトースターを使うのがおすすめだ。設定可能な温度が決まっているタイプと、無段階で設定できるタイプがある。火力を調整し調理するよりも簡単に温度が設定できるため、料理の幅も広がるだろう。さまざまな料理でトースターを使用するのであれば、温度調節機能のように便利な機能が付いたトースターを選ぶとよい。
結論
トースターを使うときは、ワット数と温度の違いを理解し、食材に適した温度で温めることを伝えた。トースターの本体は使用中・使用後ともに高温になっているため、むやみに触れないように気をつけてほしい。適正温度ややけどに注意しながら、トースターを使って料理を楽しもう。
(参考文献)(レギュレーションに則り、必要に応じて参考文献を追加してください)
(※1)石川県|石川県消費者支援センター パネル 2015.0305長井修正後のコピー