目次
- ゴム手袋
- 新聞紙
- ティッシュ
- 重曹
- スプレーボトル
- 大きな容器
- ぬるま湯(40~50度)
- スポンジ
- 古い歯ブラシ
- 雑巾や古いタオル
1. 換気扇掃除は重曹におまかせ

重曹を使って換気扇を掃除する際に、知っておきたい基礎知識をまとめた。重曹で落とせる汚れと、換気扇掃除に必要な道具を紹介する。
重曹で落とせる換気扇の汚れとは?
重曹は換気扇に付着した油汚れに効果的だ。ベタベタとした油汚れは酸性の性質があり、弱アルカリ性の重曹で中和すれば落としやすくなる。同じく弱アルカリ性のセスキ炭酸ソーダも、同様の効果が期待できるだろう。さらに、重曹は細かい粒があるので、ペースト状にすることで研磨作用を発揮する。
市販の洗剤と違ってにおいや刺激がなく、体や環境にも優しい。そのため、食材を調理するキッチンや、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使用できる。油汚れが付着しやすいキッチンの換気扇(レンジフード)掃除には、重曹がおすすめだ。
換気扇掃除に必要な洗剤と道具一覧
シロッコファンなどのパーツをつけおきする場合、大きな容器が必要になる。適した容器がないときは、45Lのゴミ袋を2枚重ねて使おう。古い歯ブラシは毛先を半分にカットしておくと、汚れが落としやすい。
2. 重曹を使って換気扇掃除をする方法

重曹を使用した換気扇の掃除方法を紹介しよう。5つの手順に分けてポイントを解説する。
1.まずは外せるパーツを外す
ゴム手袋をはめたら、換気扇のパーツをできるだけ取り外す。外し方は換気扇のタイプによって違うので、説明書やメーカーの公式サイトで確認してほしい。ネジで固定されている場合はドライバーを使って取り外そう。パーツは油汚れでベタベタしているので、新聞紙の上に置いておくとよい。
2.フィルターは粉末の重曹を振りかける
取り外して新聞紙の上に置いたフィルターに、粉末の重曹を振りかける。全体にまんべんなく振りかけて、あとは3時間ほど放置しよう。放置している最中にティッシュで軽く拭き、汚れが浮いているかどうか確認するとよい。
3時間たったらスポンジで重曹を落としつつ、しっかりと水洗いしよう。網目に入り込んだ汚れは、古い歯ブラシで擦り洗いすれば落ちる。
3.水洗いできるパーツはつけおきする
シロッコファンなどの水洗いが可能なパーツは、重曹を使ってつけおきしよう。大きな容器もしくは重ねたビニール袋に40~50度のぬるま湯を入れて、重曹を溶かす。分量はぬるま湯100mlに対して重曹小さじ1が目安だ。
パーツを重曹水にひたしたあとは、1~2時間ほど放置する。それからスポンジや古い歯ブラシで擦り洗いをして、しっかりとすすげば完了だ。
4.外せないパーツの掃除は重曹水や重曹ペーストで
外せない換気扇のパーツは、重曹水や重曹ペーストを使って掃除する。水100mlと小さじ1の重曹をスプレーボトルに入れて混ぜれば重曹水の完成だ。油汚れが気になる部分に吹きかけたら、スポンジや雑巾で擦って落とす。
頑固な油汚れに効果的な重曹ペーストは、重曹と水を2対1の割合で混ぜて作ろう。油汚れに塗布したあとに30~60分くらい放置して、雑巾で拭き取ればOKだ。重曹水や重曹ペーストを使用したあとは、重曹が残らないように水拭きしてほしい。
5.完全に乾いたのを確認してからもとに戻して完了
換気扇の部品をすすいだあとは、乾拭きで水気を拭き取ってから乾燥させよう。完全に乾いたのを確認したら、取り外したときと逆の手順で取り付ける。故障の原因になるので、濡れたまま取り付けるのはNGだ。
3. 重曹を使った換気扇掃除の注意点

重曹で換気扇を掃除する際の注意点を説明する。トラブルを避けるためにも、あらかじめチェックしておいてほしい。
換気扇の電源は確実に落としておく
換気扇の掃除を始める前に、電源を切って電源プラグを抜く。もし掃除中にスイッチが入ってしまうと、深刻な事故につながる恐れがあるので注意が必要だ。電源プラグが見当たらない場合は、ブレーカーごと落としてほしい。
アルミ製のパーツに重曹を使うのはNG
重曹はアルミとの相性が悪く、使用すると黒く変色する可能性がある。そのため、アルミ製のパーツへの使用はNGだ。材質がわからない場合は、説明書で重曹が使用できるかどうか確認する。アルカリ性の洗剤が使用できない換気扇には、重曹の使用も避けたほうがよいだろう。
すすぎや水拭きは入念に
換気扇や部品に重曹が残ると、乾いたときに白い跡が残ることがあるので注意が必要だ。重曹が残らないように、すすぎや水拭きは念入りにしてほしい。
コンロなどはきちんと養生しておく
換気扇の掃除を始める前に、コンロの上に新聞紙やビニール袋を敷く。油汚れや重曹がコンロに垂れてしまう可能性があるので、しっかりと養生しておくことが重要だ。
結論
換気扇の油汚れには重曹を使った掃除が効果的だ。取り外したパーツは重曹水でつけおきをして、外せないパーツには重曹水や重曹ペーストを使おう。酸性の油汚れをアルカリ性の重曹が中和することで、スッキリと落とせる。換気扇の電源は切っておく、アルミ製のパーツに重曹を使わないなど、注意点もあわせてチェックしてから掃除をすることが大事だ。