目次
- 加湿器は窓辺に置かないようにする
- 一日中つけっぱなしにしない
- 弱モード設定で加湿する
1. 窓枠にカビが発生する原因とは?

冬なのに、なぜ窓枠にカビが生えてしまうのだろう。
カビの原因は結露
冬は、気温の低い外とは対照的に、室内は暖房を使うため暖かい。その温度差によって、窓には結露ができてしまうのだ。水分とホコリなどの栄養分を得ると、カビは発生する。ホコリの溜まりやすいゴムパッキンの部分はとくに、カビが生えやすい場所だ。
カビを根こそぎ掃除する必要がある
黒い汚れの正体はカビだ。カビは拭き取るだけでは取り除くことができない。見た目にはキレイになっても、カビの菌糸は残っている。また、カビを拭き掃除で取ろうとしても、かえって広げてしまう危険性もある。さらに濡れた雑巾を使えば、カビの繁殖を加速させてしまうかもしれない。カビは拭き掃除だけでなく、根こそぎ掃除をすることが重要だ。
2. 窓枠のカビの掃除方法

なかなか手強い窓枠のカビ掃除だが、どのような方法で掃除をすれば死滅させられるのだろうか。
塩素系のカビ取り剤を使う
カビを死滅させるためには、塩素系のカビ取り剤を使うといい。カビ取り剤に含まれている「次亜塩素酸塩」がカビの菌糸に浸透し、根こそぎ死滅させることができる。泡状のカビ取り剤を使えばカビに密着するので、ゴムパッキンのカビもキレイに掃除できるだろう。ただし塩素系洗剤を使うときには、必ず換気をしながら行ってほしい。
重曹とクエン酸を使う
塩素系洗剤は、刺激があって心配だという方もいるだろう。そのようなときには、ナチュラルクリーニングの重曹とクエン酸を使おう。ペットや小さな子どもがいる家庭でも安心して使うことができる。
やり方は、重曹をペースト状にして、クエン酸スプレーをかけるだけだ。まずは重曹大さじ1杯に対して水大さじ1杯を加えてよく混ぜ、重曹ペーストを作ろう。次に、水200mlにクエン酸小さじ1杯を加えたものをスプレーボトルに入れれば、準備は完了だ。
窓枠のカビに重曹ペーストを置き、そこにクエン酸スプレーをかけよう。すると、発泡作用によってガンコなカビを浮かせることができる。あとは使い古しの歯ブラシなどでカビを擦り落としていくといい。最後に雑巾でしっかりと拭き取れば完了だ。
3. 木製の窓枠のカビ取り方法

アルミサッシの窓枠ではなく木製の窓枠の場合、木へのダメージを考えた掃除方法を行ってほしい。
アルコール除菌スプレーを使う
木の窓枠で塩素系漂白剤を使うと、変色や木そのものが傷んでしまう可能性がある。木製の窓枠のカビを掃除する場合は、アルコール除菌スプレー(消毒用エタノール)を使おう。乾いた雑巾にアルコール除菌スプレーを吹き付けて、カビを拭き取ってほしい。
木材用の漂白剤を使う
消毒用のエタノールでは取りきれない場合は、木材専用の漂白剤を使おう。木材用に作られている漂白剤なので、木部へのダメージを最小限に抑えることができる。変色が気になる場合には、窓枠全体に使う前に目立たない部分で試してみることをおすすめする。
紙やすりを使う
黒カビの状態が表面だけである場合、物理的に窓枠の表面を削るという方法もある。まずは紙やすりの120~180番で粗目に黒カビを削り落とそう。そして、400~600番くらいの目の細かい紙やすりで仕上げるといい。
4. 窓枠のカビ発生を防止するコツ

最後に窓枠にカビを発生させないための、いくつかのコツを紹介しよう。
定期的に換気する
窓枠のカビの原因は、主に結露だ。結露は屋外と室内の温度差によって生じる。寒い冬は換気をおろそかにしがちだが、こまめな換気は結露防止になる。換気扇だけでなく、できるだけ窓を開けて換気をするようにしよう。
部屋の湿度を下げる
結露防止のためには、部屋の湿度を下げることも効果的だ。梅雨時は、除湿機などを使って部屋の湿度を下げよう。乾燥が気になる冬には、加湿器を使う方も多いかもしれない。加湿器は使い方を間違えると、結露の原因となる。以下の点に注意して加湿器を上手に使おう。
部屋の温度を高くしすぎない
寒い冬は、ついついエアコンの設定温度を高くしがちだ。しかし、外気との温度差が大きければ大きいほど結露しやすくなる。温かい服装をするなどの工夫をして、部屋の温度を高くし過ぎないことも結露対策になる。
結露が発生したら拭き取る
結露対策をしても、完全に結露の発生を抑えることはできない。窓や窓枠に結露を発見したら、こまめに拭き取ることだ。冬や梅雨時には、朝起きたときに結露ができていないかチェックする習慣を付けるといいだろう。
結論
窓枠の黒い汚れはカビだ。カビは拭き掃除だけでは取り除くことはできない。アルミの窓枠であれば、塩素系漂白剤や重曹・クエン酸を使ってカビ菌を取り除くようにしよう。木の窓枠の場合には、消毒用アルコールや木枠専用の漂白剤を使うといい。窓枠にカビが発生しないように、こまめな換気、除湿、部屋の温度を高くし過ぎないなどの結露対策も心がけておこう。