1. ネックレスの汚れや黒ずみの原因
ネックレスの汚れや黒ずみは、割り金に使われている素材が汗や皮脂に反応することが主な原因だ。割り金には銀や銅などがあり、加工しやすくするために、純金や純プラチナに混ぜられている。ネックレスの汚れや黒ずみを防ぐには、適切なお手入れをすることが大切だ。では、どのくらいの頻度でネックレスのお手入れをしたらよいのだろうか。
ネックレスをお手入れする頻度
ネックレスは1ヵ月に1度の頻度で、本格的なお手入れをするとよい。また、普段から着用後に簡単なお手入れをしておくと、キレイな状態を保てる。ネックレスの汚れや黒ずみ予防には、日々のお手入れと定期的なお手入れが重要だ。
2. ネックレスのお手入れ方法
ゴールドやシルバーのネックレスは100均に売られている「シルバー磨きシート」や「リング磨きクロス」を使うと簡単にキレイにできる。しかしクロスを使ったお手入れは、細かい部分が磨きにくかったり、ネックレスの数が多いと時間がかかったりする。そこで家にあるものを利用したお手入れ方法をご紹介する。
ゴールドネックレスのお手入れ方法
10金のゴールドネックレスのお手入れには中性洗剤を使用する。やり方は、台所用の中性洗剤をぬるま湯で溶かしネックレスをつけておくだけ。1分つけるだけでも汚れが落ちてくる。そして気になる部分を布や柔らかいブラシで優しくこすり、洗い流してから拭いて乾かしたら完了だ。
18金も10金と同じ方法でお手入れが可能だが、10金よりも18金は柔らかく傷がつきやすいため、より優しく扱わなければならない。10金も18金もあまり強くこすりすぎないように注意しよう。
シルバーネックレスのお手入れ方法
シルバーネックレスのお手入れには、重曹とアルミホイルを使用する。やり方は、まず耐熱容器にアルミホイルを敷き、熱めのお湯に重曹を溶かしてネックレスをつけておく。お湯が冷めたらネックレスを取り出し、洗い流して乾かせば完了だ。使用する耐熱容器は、金属製以外のものを使用する。お湯と重曹が3対1になる割合で入れよう。
ネックレスに石が付いている場合の注意点
ダイヤモンドはお湯や中性洗剤につけても問題ないが、注意が必要な石もある。ダイヤモンド以外のほとんどの宝石は、熱湯につけると石を傷めてしまう。石付きのネックレスを洗う場合は35℃のぬるま湯を使用しよう。しかし、ぬるま湯も中性洗剤も使用できないエメラルド、ターコイズ、パール、ベッコウなどには注意が必要だ。
3. 毎日のネックレスの簡単なお手入れ方法
1ヵ月に1度の本格的なお手入れも重要だが、毎日手軽にできる簡単な方法でのお手入れも取り入れ、着用時の注意点を知っておくと、ネックレスをキレイに保てる。
着用後はすぐに汚れを拭き取る
ネックレスには着用時にほこりや皮脂などの汚れが付着する。このような汚れを放置しているとネックレスが黒ずむ原因になってしまう。着用後は柔らかい布で抜くことが大切だ。セーム革など、ジュエリー専用の布がおすすめだ。前述のシルバー磨きシートやリング磨きクロスのほか、眼鏡拭きでも代用できる。拭くだけの簡単なお手入れ方法なので、ぜひ取り入れてみてほしい。
最後に着用して最初に外す
ネックレスは化粧品や香水、クリームなどが大敵である。そのためネックレスをつけるタイミングは、メイクや香水、ヘアセットなどすべて終わってからが望ましい。また、ネックレスをつけたまま衣服を脱ぎ着すると、服に引っかかり破損の原因にもなるので、帰宅後すぐネックレスを外すことをおすすめする。
水に濡れる場合は外しておく
入浴やプールなど、水に濡れる場合は外したほうがよい。湯垢やせっけんが付着し黒ずみの原因となってしまうのだ。
4. お手入れ後のネックレスの保管方法
ここからはネックレスのお手入れ後の保管方法をご紹介する。せっかくお手入れをしても保管方法を間違えると傷がついてしまったり、劣化してしまったりするので正しい保管方法で保管しよう。
まとめて保管しない
ネックレスが絡まったり傷ついたりしないように、まとめて収納せずに仕切りなどを使って1つ1つ分けて保管しよう。
直射日光や湿気を避ける
ジュエリーの変色を防ぐため、直射日光の当たらない場所での保管が望ましい。また、ネックレスを湿気の多いところで保管してしまうと、劣化の原因になるのでやめよう。
なるべく空気に触れないようにする
せっかくお手入れしたネックレスに空気が触れてしまうと、空気中のほこりや水分が原因で変色してしまう恐れがある。そのため小袋に密閉して保管するなど、できるだけ空気に触れさせないようにしよう。
結論
ネックレスは使用した後の簡単なお手入れや、1ヵ月に1度の本格的なお手入れをすることによって、キレイな状態を保てる。また、保管方法には注意が必要だ。正しいお手入れと保管方法で、大切なネックレスをキレイな状態で使おう。