目次
1. 家事代行スタッフの危険性とは

家事代行スタッフとして仕事をすることに、一体どのような危険が潜んでいるのだろうか?
セクハラに遭う
家事代行を頼む人の中には一人暮らしの男性も多く、若い女性が訪問した場合などにはセクハラを受ける可能性が考えられる。実際2020年には、「依頼人が部屋の中でアダルトビデオを見始めたのち、全裸で追ってきた」という事件があり、警察沙汰にもなっている。そこまでいかずとも、身体を触られたり不快なことを言われたりなどする危険性はあるだろう。
無理な仕事を要求される
家事代行では、基本的に業者により提供するサービスの範囲が限定されている。しかし作業中に、契約外の無理な仕事を頼まれてしまうケースもあり得るだろう。たとえば高所での作業や、身体的サポートなどだ。できないと断ることで、さらなるトラブルに発展してしまう危険もある。
利用者に損害を与えてしまう
作業中に家具や食器などを壊してしまうなど、こちらが利用者に損害を与える可能性も考えられる。子どもやペットへの対応などが、思わぬ怪我やトラブルにつながるケースもあり得るだろう。
2. 家事代行で危険な目に遭わないためには?

さまざまなリスクも考えられる家事代行サービス。スタッフとして危険な目に遭わないためには、どのようなことに注意すべきなのだろうか?
直接雇用型の家事代行業者に登録する
家事代行サービスには、主に「代行業者がスタッフを直接雇用する」タイプと、「代行業者を通してスタッフと依頼主が個々でマッチングする」タイプの2種類がある。マッチングタイプの場合、業者に登録はするがあくまでフリーランスとしての扱いになり、トラブルが起きたときのサポートが手薄だ。
対して、直接雇用の場合は会社のスタッフとしての扱いになるため、トラブルの際も会社が間に入って対応してくれる。損害賠償保険の適応や、初回は社員の同行があるなど、直接雇用の場合は手厚いサポートが用意されていることがほとんどだ。家事代行で危険を回避したいなら、直接雇用型の業者に登録するのがベターといえるだろう。
毅然とした対応を取る
無理な依頼やセクハラなどを受けたとき、曖昧な態度を取るとかえって逆効果になりかねない。契約外の要求をされたときは毅然とした対応を取り、無理なことは「できない」としっかり伝えることで、後々大きなトラブルになるのを防ぐことができる。
すぐにその場から離れる
仕事中に危険を感じたらすぐにその場から離れることも重要だ。「会社から連絡が入った」などと前置きし、速やかに家の外へ出るようにしよう。緊急時にはその場で電話などせず、まず家を出ることを考えたほうが安全だ。
無理だと感じたら辞める
サポート体制に不安があったり、常識のない利用者に当たってしまったりした場合などには、その業者で働くこと自体がリスクになることもある。無理をして続けず、業者を変える、一旦仕事をやめるなどの判断も必要だろう。
3. 安全な家事代行業者の選び方

スタッフとして危険なく働ける家事代行業者を選ぶためには、以下のような点を確認しておくことも大切だ。
依頼者に身分証明書を提出させている
直接雇用型でもマッチング型でも、依頼者に身分証明書の提出を義務付けている業者は信頼性が高いといえる。就業する前に依頼者の情報をチェックできるだけでなく、万が一事故や事件になったときにも、身元が分かっているため素早い解決が期待できるだろう。
トラブルの際に会社が対応してくれる
トラブルがあったとき、会社がどれほど介入してくれるかもポイントだ。マッチング業者の場合は、トラブルを当事者同士で解決するよう丸投げされてしまうケースも多い。仕事中予期せぬことがあった際のマニュアルがあるか、依頼者と揉め事になったとき仲裁してもらえるかなど、登録する前に細かく確認しておくと安心である。
仕事の調整がしやすい
家事代行スタッフは、基本的に自分の希望する時間やエリア内で働けることがほとんどだ。また、男性の一人暮らしの家はNG、ペットの世話はNGなど、受ける仕事の範囲を自分でリクエストできる業者もある。こういった調整がしやすく無理なく働ける業者であるほど、トラブルの危険性も少なく安全に働くことができるだろう。
結論
家事代行サービスで安全面を重視するなら、マッチング業者ではなく、スタッフとして直接雇用してくれる業者を利用するのがおすすめだ。個人契約より給料は低くなるが、万が一トラブルが起きたときも会社が仲裁してくれるため、負担が少なくすむ。また仕事中に危険を感じたら、落ち着いて会社の指示を仰ぎ、緊急の際はすぐその場から離れるよう徹底することなども大切である。