- 電気ポットに水を満水まで入れ、そこにクエン酸約30gを加えて沸騰させる。
- 沸騰したらそのまま2時間程度放置して、水垢を中和させる。
- 時間が経ったら中のお湯を捨て、流水でしっかりすすぐ。まだ白い汚れが付いているようなら、スポンジでこする。
- 仕上げに水を含ませた布巾で全体を拭き取って完了だ。
1. 電気ポットの汚れの原因は水垢
電気ポットの内側の、主な汚れの原因は水垢である。水垢は最初はあまり目立たなくても、放置すると頑固な汚れになるだけでなく、身体にもデメリットが生じる可能性があるため、速やかに対処したい。
放置すると白い塊になる
電気ポットに水垢が付着する原因としては、水道水に含まれるミネラル成分が挙げられる。カルシウムなどのミネラル成分は、水の蒸発や乾燥を繰り返すことで、石のように固まる性質を持つのだ。最初は目に見えない程度でも、掃除を怠ると蓄積されてしまい、結果的に白い塊として電気ポットにこびり付いてしまうのである。
掃除を怠るとカビ発生の原因にも
電気ポットは、よほどのことがない限り、掃除を怠ったからといって身体に悪い影響を与えることはない。しかし、電気ポットの水を入れっぱなしにしていたり、使用後に内部の乾燥をさせずにいたりすると、カビの原因になってしまうことも。気づかずにカビを体内に取り込む事態にならないためにも、電気ポットの掃除は一定期間で行うのがポイントだ。
【電気ポットの掃除は月1回がおすすめ】
電気ポットの掃除は、月1回程度の頻度がおすすめだ。このときに、水垢が塊になっていないかよくチェックしておこう。掃除の期間が何ヶ月も空いてしまうと、水垢が頑固な汚れとなっている可能性もあるので、注意したい。電気ポットを使う頻度が高いなら、半月に1回程度が目安となる。ポットを日常的に使っている場合、お湯を沸かす際の熱で雑菌の繁殖は防げるものの、汚れは溜まりやすくなると覚えておこう。
2. 電気ポットの水垢の取り方
電気ポットの水垢をキレイに取るには、実はクエン酸が大活躍する。本項では、クエン酸を使った電気ポットの水垢の取り方について解説する。
水垢はクエン酸で落とせる
クエン酸で電気ポットの水垢が取れる理由は、それぞれの持つ性質にある。水垢はアルカリ性なので、反対の性質を持つ酸性のクエン酸を混ぜることで中和され、塊がふやけて落としやすくなるのだ。クエン酸は柑橘系の果物に含まれる自然由来の成分のため、掃除に使っても身体に害はない。簡単に電気ポットをキレイにできるので、ぜひ活用してみよう。
クエン酸を使った掃除の手順
クエン酸を使った、電気ポットの掃除の手順は以下の通りだ。
クエン酸はお酢で代用可能
クエン酸が自宅にない場合は、市販のお酢でも代用できる。お酢も酸性の性質を持つので、アルカリ性の水垢の掃除に有効だ。基本的にはクエン酸同様の方法で掃除を進めていけばよいが、お酢の場合はにおい残りが気になるケースもある。この場合はすすぎの回数を増やすなど、においを残さない工夫をしてみよう。
3. 電気ポットの水垢を落とす際の注意点
電気ポットの水垢を落とす際、注意点を守らないと破損の原因を作ってしまうこともある。電気ポットの掃除の際に使うべきでないものがあることも、よく理解しておこう。
重曹は使えない
重曹は自然由来の洗剤として、キッチンまわりをはじめ、さまざまな場所に使えることから重宝するアイテムだ。しかし、重曹の持つ性質は酸性ではなく、水垢と同じアルカリ性。つまり、いくら重曹で電気ポットを入念に掃除しても、水垢の除去は難しいのである。また、重曹には研磨作用があることもおすすめできないポイント。強くこするほどに塗装を痛めることになるので、総合的に見て、重曹は電気ポットの掃除には適していないのである。
メラミンスポンジは使えない
メラミンスポンジもまた、水だけでさまざまな汚れを落とせる、便利な掃除アイテムのひとつである。スポンジ自体はやわらかいため、素材にもやさしいと思われがちだが、実はメラミンスポンジは硬い樹脂を発泡させて作られているものなのだ。こすることで塗装やプラスチックを傷つけてしまうので、電気ポットの掃除に使うのは避けたほうがよいだろう。
4. 電気ポットの外側の掃除方法
最後に電気ポットの外側の掃除方法も確認しておこう。電気ポットの外側は手垢やホコリ、油などが汚れの原因になる。内側を掃除するついでに、外側もきれいにして見た目もよい状態にしよう。
手垢や油は酸性の汚れなので、電気ポットの外側の掃除には、アルカリ電解水や重曹水が効果的だ。まずキッチンペーパーにアルカリ電解水をスプレーしたら、電気ポットの外側の汚れを拭き取っていく。汚れがひどい箇所には、アルカリ電解水をキッチンペーパーに染み込ませ、しばらく貼り付けてから拭き取れば汚れを落としやすい。細かい部分は歯ブラシを使えば、より効果的だ。また、お湯が出る部分も跳ね返りの汚れが付きやすいので、忘れずに拭き取っておいてほしい。重曹を使う場合は、500ml程度のお湯に大さじ1の重曹を入れて溶かしたものをスプレーボトルに入れて掃除しよう。
結論
電気ポットの掃除には面倒な用意や手順は必要ないので、掃除が苦手な方でも習慣付けしやすいのがポイントだ。いくらこすっても取れないからと、電気ポットにこびり付いた水垢を放置していた方は、本記事の内容を参考に水垢落としにトライしてみてほしい。