1. 壁紙の汚れの原因とは?
壁紙が汚れる原因は手垢やホコリだ。壁を無意識に触ることは多くベタベタとした手垢が付着しやすい。ほかにも、カビの胞子や花粉などがつくこともあるだろう。キッチンに近い壁紙なら油を含んだ煙が、タバコを吸う方がいるならヤニが汚れの原因になる。
壁紙を掃除する際の注意点
簡単な掃除をする前に、壁紙の材質をチェックしておこう。水を弾くビニールクロスであれば、水や洗剤を使った掃除が可能だ。一方で紙・布クロス、塗り壁、土壁、天然木の壁には水や洗剤が使えない。
壁紙の材質がわからない場合は、まずは目立たないところで確認しよう。少量の水を垂らして弾くようなら、水や洗剤を使った掃除ができる。一方で水を吸収する材質の場合は、専門の掃除業者への依頼を検討しよう。
2. 壁紙の簡単な掃除方法
簡単に試せる壁紙の掃除方法を4つ紹介する。モップ・クロス、中性洗剤、重曹、アルコールに分けて簡単なやり方を解説するので、ぜひ試してみてほしい。
モップやクロスを使った掃除方法
壁紙に付着したホコリの掃除には、モップやクロスを使った簡単な方法がおすすめだ。壁紙の上から下に向かって掃除をしていこう。除菌ができるウェットタイプのクロスを使ってもよい。
普段の簡単なお掃除として1ヶ月に1回の頻度で行えば、壁紙を清潔に保てるだろう。なお、水や洗剤を使用しない帯電性のモップなら、ビニールクロス以外の壁にも使用できる。
中性洗剤を使った掃除方法
手垢や黒ずみ、油や調味料の汚れには、台所用中性洗剤を使おう。クレヨンやボールペンなどの落書きや、家具の裏の黒ずみの掃除にもおすすめだ。
まずは濡らして軽く絞った雑巾に中性洗剤を数滴ほど垂らす。それから壁紙を上から下の順番で拭いていこう。水拭きで中性洗剤を拭き取ったあと、仕上げに乾拭きをすれば簡単な掃除は終わりだ。
重曹を使った掃除方法
手垢や油、タバコのヤニなど、中性洗剤では落ちない頑固な汚れに効果を発揮する。重曹はアルカリ性なので、ベタベタとした酸性の汚れを簡単に落とせるだろう。同じくアルカリ性のセスキ炭酸ソーダを使用してもよい。
水100mlに対して重曹小さじ1の割合で混ぜて、スプレーボトルに入れよう。重曹水を壁紙に吹きかけて、下から上に向かって拭く。水拭きで重曹を拭き取ったら、乾いた雑巾で水気を拭き取ろう。
アルコールを使った掃除方法
壁紙に黒い点が発生している場合、カビが発生している可能性が高い。通常の掃除だと落ちないので、除菌効果がある消毒用のアルコールスプレーを活用しよう。
壁紙が傷むことがあるので、まず目立たない場所で確認してほしい。カビに吹きかけたら、雑巾で拭き取れば簡単な掃除方法は終わりだ。カビ取り漂白剤を使用する方法もあるが、壁紙が傷む可能性があるので注意してほしい。
3. 掃除後の壁紙をキレイに保つコツ
掃除後の壁紙は日頃からの習慣でキレイに保ちたい。簡単に実践できる汚れ防止のコツをまとめたのでチェックしよう。
壁紙の汚れ防止のコツ
【こまめに換気する】
調理のときに発生する油煙やタバコのヤニは、空気にのって壁紙に付着する。調理後やタバコを吸うときは、しっかりと換気をして汚れを防止しよう。空気清浄機を使用するとより効果的だ。
さらに湿度が高いと壁紙にカビが発生しやすい。定期的に換気をして湿気を溜めないように対策をしよう。窓に発生する結露が壁に付着するとカビが発生するので、こまめに拭き取ってほしい。
【直射日光を避ける】
直射日光が壁紙に当たると、紫外線で傷んだり色あせたりしやすい。日光が長時間あたらないように、カーテンやブラインドで遮ることが重要だ。UVカット効果の高いカーテンを使用したり、窓ガラスにUVカットフィルムを貼ったりするのも効果がある。
【壁紙と家具の間に空間を作る】
家電裏の壁紙に黒ずみが発生するのは静電気が原因だ。ホコリや油煙などの汚れを集めてしまい、家電裏の壁紙に付着する。壁紙と家電の間に隙間を空けて、静電気の影響を軽減することが大事だ。
隙間を空けるのが難しいなら、剥がせるタイプの壁紙を貼り付けておくとよい。黒ずみがついても簡単に剥がせるので、キレイな状態を保てる。使用できる材質を確認したうえで、静電気防止スプレーを吹きかけておいてもよいだろう。
結論
壁紙の汚れは簡単な方法で掃除ができる。ただし、水や洗剤が使用できないケースもあるので、まずは材質を確認しよう。水をはじくビニールクロスなら自分で掃除することが可能だ。モップやクロス、中性洗剤、重曹、アルコールを使った方法をチェックしてほしい。換気をする、壁と家具の隙間を空けるなど、壁紙をキレイに保つコツもあわせて実践しよう。