蛇口の水垢の簡単な落とし方とは？クエン酸と重曹でピカピカに！

蛇口の水垢が付着する原因は水道水だ。水道水にはカルシウムなどのミネラルが含まれている。水道水が蛇口に付着すると水分は乾燥するが、ミネラルだけが残って、白いうろこ状の汚れになるわけだ。

濡れたり乾いたりを繰り返すことで蓄積されるため、放置するとより頑固な水垢になる。水垢をスッキリと簡単に除去するためにも、効果的な落とし方を確認しておこう。

水垢を台所用洗剤で落とすのは難しい。台所用洗剤は中性や弱アルカリ性のものが多く、一方の水垢はアルカリ性の汚れだ。掃除の基本は中和であり、反対の性質の洗剤を使用することで落としやすくなる。

つまりアルカリ性の水垢には酸性の洗剤が効果的だ。中性や弱アルカリ性の台所用洗剤ではあまり効果がない。汚れの性質を理解して効果的な洗剤と簡単な落とし方を、チェックしておくことが大事だ。

ただし、皮脂や石鹸カス（酸性石鹸）など、蛇口には水垢以外の汚れも付着する。アルカリ性の水垢に対して、皮脂や石鹸カスは酸性の汚れだ。酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤が効果的なので、水垢と違う落とし方をする必要がある。

蛇口についた水垢の簡単な落とし方を3つ紹介しよう。クエン酸と重曹、研磨剤をつかった落とし方をそれぞれ解説する。

クエン酸は酸性なので、アルカリ性の水垢掃除におすすめだ。スプレーボトルに水（200ml）とクエン酸（小さじ1）を入れてよく混ぜよう。吹きかけて擦れば水垢が落ちやすくなる。最後にクエン酸が残らないように水拭きして、仕上げに乾拭きするのが落とし方のポイントだ。

擦っても落ちない頑固な水垢は、キッチンペーパーとラップでパックするとよい。蛇口にカットしたキッチンペーパーをまいてクエン酸をスプレーしたら、ラップでおおってほしい。20分ほど放置したあと磨けば、頑固な水垢も落としやすくなるだろう。

なお、クエン酸の代わりにお酢を使ってもOKだ。お酢と水を1対1の割合で混ぜて、スプレーボトルに入れて使う。お酢はツンとしたにおいが残りやすいので、念入りに水拭きをしてキレイに落とそう。

重曹はアルカリ性なので、酸性の皮脂や石鹸カスを簡単に落とせる。さらに研磨作用があるため、水垢を削って落とすことも可能だ。まずは粉末の重曹を蛇口にふりかけてほしい。あとは柔らかいスポンジか丸めたラップで擦ってから水拭きして、最後に乾拭きをしよう。

細かい部分の皮脂や石鹸カスには、重曹スプレーを使った落とし方がおすすめだ。ぬるま湯（40～50度）と重曹（小さじ1）を混ぜてスプレーボトルに入れたら、蛇口に吹きかけて雑巾で拭き取ろう。水拭きをしてから仕上げに乾拭きすれば完了だ。

クレンザー（研磨剤）で水垢を削って除去する落とし方だ。研磨剤の効果により、蓄積された頑固な水垢まで簡単に落とせる。まずはクレンザーを塗布したあと、スポンジで優しく擦ろう。あとはキレイに洗い流して、乾拭きすればOKだ。

ただし、クレンザーの種類によっては蛇口が傷つくことがある。研磨剤の含有率が高いクレンザーは、使わないほうがよいだろう。ホーミングやジフなど、優しく磨けるクリームクレンザーを使用するとよい。

日頃から対策をすれば、蛇口に水垢が付着するのを防げる。簡単な予防方法を紹介するので、落とし方とあわせてチェックしておこう。

蛇口を使ったあとは、汚れを洗い流すことが大事だ。ハンドソープや洗剤、シャンプーなどの汚れが蓄積されると、石鹸カスになる。さらに石鹸カスが水垢をおおうことで、落とすのが難しくなるだろう。使用後に付着した汚れを水で洗い流すか、水拭きで拭き取ってほしい。

水垢の原因になるので、蛇口の水滴はキレイに拭き取ろう。蛇口を使用したあと、布で簡単に拭き取るだけで十分だ。吸水性の高いマイクロファイバークロスなら、水分が残る心配が少ない。キッチンや洗面所など水回りに置いておき、サッと拭き取れるようにしておこう。

蛇口についたアルカリ性の水垢は、台所用洗剤では落としにくい。放置すると蓄積されるので、簡単な落とし方をチェックしておこう。アルカリ性の水垢には酸性のクエン酸が効果的だ。手垢や石鹸カスなど酸性の汚れには、アルカリ性の重曹を活用してほしい。頑固な水垢なら研磨剤を使えば簡単に落とせる。使った蛇口を洗い流す、水滴を拭き取るなど、水垢を予防する簡単なコツもあわせて実践しよう。