目次
1. 加湿器が汚れる原因

加湿器のお手入れをせずに使用していると、気になってくるのはタンクやフィルターに溜まってしまう汚れだ。では、汚れの原因とは一体なんなのだろうか。
水垢
水垢がタンクやフィルターに付着すると、加湿器から独特の悪臭が発生してしまうことがある。また、水垢がフィルターなどに詰まると加湿力が下がってしまうので気をつけたい。
カビや雑菌
加湿器のタンクに入れる水道水は、塩素で消毒されている。水道水の中に塩素が残留している間は雑菌が増えないが、時間が経過するとともに消失してしまう。(※1)そのため加湿器に使用する水道水をこまめに替えないとタンク内にカビ生えたり、雑菌が繁殖したりしてしまうので気をつけよう。
2. 加湿器の簡単なお手入れ方法

水垢汚れやカビや雑菌の繁殖を防ぐために、加湿器の簡単なお手入れ方法を紹介する。
クエン酸でつけ置きする
加湿器のお手入れに使用するのがクエン酸である。水垢は、水道水に含まれるミネラルやカリウムなどの成分が固まってできた汚れである。水垢はアルカリ性なので、反対の性質をもつクエン酸を使用すると、汚れが中和され落ちやすくなる。フィルターなどに発生した水垢汚れはクエン酸につけ置きするとよいだろう。
簡単お手入れの手順
バケツに加湿器のパーツがつかるくらいの水、もしくはぬるま湯を入れ、クエン酸を入れる。次に給水タンクやフィルターなど汚れが気になるパーツを入れて1時間程つけ置きしよう。1時間経過したらブラシやスポンジで汚れを落とし、よくすすぐ。すすぎ終わったパーツは乾いたタオルで拭くか、よく乾かそう。定期的に加湿器をお手入れすることで清潔に保つことが可能になる。
3. 加湿器のカビのお手入れ方法

カビ汚れには重曹が効果的である。加湿器についたカビの掃除方法を紹介しよう。
カビの掃除方法
まずは、加湿器のお手入れに必要な重曹水を作ろう。鍋に1リットルの水を入れ、重曹を入れて溶かし、一度沸騰させる。手で触れても熱く感じない程度まで重曹水を冷ましたら、加湿器の各パーツをつけ置きしよう。水ですすいだらしっかりと乾かす、もしくは乾いたタオルで拭こう。
カビ臭の取り方
給水タンクに水と重曹を入れ、フタをしてよく振り、1時間ほどつけ置きをする。水でよくすすいで乾かすだけで気になるカビ臭がとれる。簡単にできるので、定期的に加湿器をお手入れしておこう。
4. 加湿器のタイプ別のお手入れ方法

加湿器には、さまざまな種類がある。次は種類別のお手入れ方法を紹介しよう。
超音波式のお手入れ方法
加湿器のお手入れとしてタンクの水を毎日交換すること、少量の水を入れて振り洗いすることは変わらない。超音波式の加湿器には、超音波振動子がついている。超音波振動子についた汚れは綿棒や布、やわらかいブラシなどで掃除しよう。
気化式のお手入れ方法
気化式の加湿器は、フィルター部分が常に水分を含んだ状態なので、ほかの加湿器よりもお手入れ頻度を高くするのがポイントだ。外気を吸い込むためのフィルターは掃除機でお手入れし、内側についている加湿フィルターは水で押し洗いしよう。
スチーム式のお手入れ方法
スチーム式の加湿器は、内部でお湯を沸かして水蒸気を作る。お湯を沸かす際に煮沸されるので、カビや雑菌が発生する可能性は低い。基本的な加湿器のお手入れと同様、タンクに少量水を入れ、振り洗いしよう。
ハイブリッド式のお手入れ方法
ハイブリッド式の加湿器はヒーターと気化式の加湿器を組み合わせたもの、もしくはヒーターと超音波式を組み合わせた種類がある。どちらも抗菌作用のある加湿器が多く、製品によっては水を交換する頻度は週に1回でも大丈夫なこともある。使用している製品を確認しよう。
5. 加湿器を片付ける前のお手入れ方法

加湿器のシーズンが終わったらすぐにでも片付けたいものだが、片付ける前に行ってほしいお手入れがあるので紹介する。加湿器の分解できる部分を外し、分解したパーツをすべて洗っておこう。加湿器の外側についた汚れは中性洗剤を含ませた濡れ雑巾で拭きとるとよい。洗ったフィルターは陰干ししてしっかり乾かしておく。しっかりとすべてのパーツが乾いたら元通りに組み立て、湿度の低い場所に片付けよう。加湿器を片付ける前にお手入れすることで清潔な状態で保管できる。
結論
加湿器のお手入れ方法を紹介した。こまめにタンクの水を交換すること、水垢にはクエン酸、カビには重曹を使ってつけ置きすることで簡単に汚れを落とせる。加湿器の種類によっては頻繁なお手入れは不要なものもあるが、定期的に汚れをチェックすることをおすすめする。シーズンが終わり、片付ける前にもしっかりとお手入れをしておくことで、次のシーズンも気持ちよく使用できるだろう。
(参考文献)
(※1)八尾市|水質に関するQ&A