目次
1. 電気ストーブを掃除しないとどうなる?

電気ストーブは使うときだけ出すものなので、とくに掃除は必要ないと思われがちである。しかし、その考えが思わぬ事故を招く可能性もあるため、電気ストーブの掃除方法を知る前に、まずは電気ストーブを掃除することの重要性から確認しておきたい。
たまったホコリによって火事の原因になる
電気ストーブの掃除を怠ると、どんどんホコリがたまってしまう。たまったホコリがヒーターの近くに集まるほど、火事の危険性が高まるのだ。電気ストーブのスイッチを入れたときに、焦げ臭いにおいがしたらホコリがたまっている可能性が高いので、速やかに対処しよう。
電気ストーブが原因の火災は多い
電気ストーブは火を使わないことから、石油ストーブよりも安全性が高いイメージを持たれやすいのは確かである。しかし実際は、正しく使わないと、火事が起こる可能性は隣り合わせであることを理解しておかなければならない。
実は電気ストーブの使用による火事は、住宅火災の原因のなかでも大きな割合を占めている。前述のホコリ掃除をはじめ、就寝中つけっぱなしにしない、衣類を近くに置かないなど、しっかり対策することが重要だ。
2. 電気ストーブの掃除方法

電気ストーブの掃除方法は、箇所によって異なる。電源プラグからヒーターのガラス管まで、正しい掃除方法で手入れを行っていきたい。
電源プラグの手入れ方法
電源プラグにはホコリがつきやすく、ホコリを放置したまま使うと火事を招く可能性もあるので、使用前に確認する習慣をつけておきたい。電源プラグの掃除は、乾いた布巾でホコリをやさしく拭き取るだけでOK。このときに、電源プラグに傷や破損がないかも見ておこう。
汚れが気になる場合は、よく絞った濡れ布巾を使ってもよい。水気が残っていると感電などの危険性も考えられるので、十分注意しよう。また、本体の手入れも同じく、基本的には乾いた布巾を使うことだ。洗剤を使う場合は本体に直接かけず、布巾に染み込ませてから使うようにしたい。
反射板の手入れ方法
反射板が汚れると反射効率が低下してしまう。手入れの頻度は高くなくてよく、汚れが気になってきたら掃除する程度でよいだろう。反射板の掃除も乾いた布巾で軽く拭き取るだけでよいが、目立つ汚れがある場合は、洗剤を布巾に染み込ませて汚れを拭き取っていこう。
ガード(網)の手入れ方法
電気ストーブのガードとは、表の網の部分を指す。ガードが取り外せるタイプであれば、取り外してそのままホコリを拭き取るだけでよいので、手入れは簡単だ。ただし、ガードの取り外しができないタイプや、ネジを外せない場合は、ドライヤーやエアダスターを使ってホコリを吹き飛ばす必要がある。辺りにホコリが舞うため、広いスペースで行うことをおすすめしたい。
ヒーターのガラス管の手入れ方法
ヒーターのガラス管は、熱が伝わるとくにデリケートな箇所なので、洗剤を使って掃除する場合は、必ず洗剤残りなどがないように注意したい。洗剤を使う際は直接かけず、布巾に染み込ませて使うことも忘れないようにしよう。ヒーターのガラス管の手入れが直接できないタイプであれば、ドライシートや掃除機を使ってホコリを取り除けばよい。
3. 電気ストーブを掃除する際の注意点

電気ストーブを掃除する際は、注意点もしっかり守らないと、事故や故障の原因になってしまう恐れがある。電気ストーブの掃除の基本として、それぞれ頭に入れておきたい。
水洗いをしない
電気ストーブは、絶対に水洗いはしないことだ。同様に、水気が残った布巾で拭くのもNG。少量の水でも漏電や感電が起こる可能性があるので、十分注意したい。電気ストーブを拭く際は乾いた布巾か、よく絞って水気を切った濡れ布巾を使うことを心がけよう。
ガード(網)を無理やり外さない
ガードの取り外しができないタイプの電気ストーブは、ガードをつけたまま掃除するのが基本である。ガードを無理やり外してしまうと、電気ストーブの故障や破損につながり、火事や感電など、さまざまなリスクも伴う可能性がある。前述の通りだが、ガードの取り外しができない場合は、ドライヤーやエアダスターでホコリを除去するようにしたい。
シンナーやベンジンは使用不可
シンナーやベンジンには揮発性があるため、これらを使って掃除すると、電気ストーブの塗装面やプラスチックを傷めてしまう恐れがある。また、シンナーやベンジンは危険物としても扱われるものなので、ガソリン同様、引火による火事の原因にもなりやすい。電気ストーブは火を使わないとはいえ、危険を避けるためにも、シンナーやベンジンの使用はしないことを忘れないようにしよう。
結論
ただのホコリだからと電気ストーブの掃除を怠っていると、火事の原因にもなることを知ってもらえただろう。基本的には、乾いた布巾で手入れすればホコリは防げるので、気がついたときにこまめに拭き取っておけば万全といえる。長く良好な状態で電気ストーブを使うためにも、ぜひ本記事の内容を参考に、手入れを行ってもらいたい。