目次
1. 洗剤容器の正しい捨て方

洗剤容器の正しい捨て方についてまとめた。プラスチック製容器と詰め替え容器、紙製容器に分けてそれぞれ解説しよう。
プラスチック製容器の捨て方
自治体によって捨て方や分別は異なるが、プラスチック製容器は「不燃ごみ」もしくは「可燃ごみ」として処分するのが一般的だ。不燃ごみは中をキレイに洗ってから、可燃ごみはそのまま捨てよう。あとは指定のゴミ袋に入れて収集日に出せばよい。
「プラマーク」がついた洗剤容器は「容器包装リサイクル法(※1)」の対象だ。自治体によっては、プラマークがついた容器を「プラスチック製容器包装」として収集している。不燃ごみと同様に中をキレイに洗ってから、指定のゴミ袋に入れて収集場所に出してほしい。
一方で不燃ごみやプラスチック製容器包装でも、汚れが酷い場合は可燃ごみとして処分するケースもある。洗剤容器を処分するときは、自治体の公式サイトで細かい捨て方のルールを調べておくことが大事だ。
詰め替え容器の捨て方
分別はプラスチック製容器と同じケースが多い。まずは自治体での捨て方を確認することが大事だ。「不燃ごみ」「可燃ごみ」「プラスチック製容器包装」など、分類をチェックしてから処分しよう。不燃ごみやプラスチック製容器包装に分別する際は洗ってから、可燃ごみはそのまま処分すればよい。
紙製容器の捨て方
紙製の洗剤容器は自治体に関係なく可燃ごみだ。汚れたままでも問題ないため、捨て方は指定のゴミ袋に入れて収集場所に持っていくだけでよい。
2. 洗剤容器の中身の捨て方

洗剤容器が残っている場合は、中身を別に処分する必要がある。液体洗剤と粉末・固形洗剤に分けて、捨て方の基礎知識をまとめたので見ていこう。
液体洗剤の捨て方
液体洗剤は可燃ごみとして処分しよう。洗剤容器が可燃ごみに分類される場合は、容器に入れたまま捨ててOKだ。一方で洗剤容器が不燃ごみやプラスチック製容器包装に分類されるなら、中身を出しておく必要がある。ビニール袋にクシャクシャにした新聞紙、もしくは古い布を詰めて、液体洗剤を染み込ませてから可燃ごみとして処分しよう。
液体洗剤が袋からもれないように、多めの布や新聞紙にしっかりと染み込ませておくのが捨て方のポイントだ。なお、残っている中身が少量であれば、水で薄めてから排水口に流してもよいだろう。
粉末や固形の洗剤の捨て方
粉末や固形の洗剤(石鹸)は可燃ごみとして処分する。洗剤容器が可燃ごみとして分類されたり、紙製の容器だったりした場合は、洗剤容器ごと処分する捨て方でOKだ。
一方で不燃ごみやプラスチック製容器包装に分類されるなら、中身を出して不燃ごみとして捨てよう。粉末洗剤は飛び散らないようにビニール袋にいれて、口をしっかりと縛っておくと安心だ。
3. 洗剤容器を捨てるときの注意点

洗剤容器の捨て方を間違えるとトラブルの原因になる。2つの注意点を紹介するので、処分の前に確認しておいてほしい。
洗剤の捨て方には注意が必要
【酸性と塩素系を混ぜない】
塩素系漂白剤やカビ取り剤などの塩素系洗剤と、酸性のものを混ぜるのはNGだ。人体に有害な毒ガスが発生するので、酸性と塩素系の洗剤は別々の日に処分しよう。
塩素系洗剤の洗剤容器を洗う際にも、混ざらないように注意してほしい。酸性の洗剤以外では、お酢やレモン、クエン酸などが酸性だ。「混ぜるな危険」と記載がある塩素系洗剤の捨て方には、十分に注意してほしい。
【酸性とアルカリ性は水で薄める】
酸性やアルカリ性の洗剤は刺激が強いので、捨て方には注意が必要だ。排水口に直接流すと、排水管を傷める恐れがあるので気をつけよう。洗剤容器に多めの水を入れて、十分に薄めておくことが重要だ。
酸性とアルカリ性の洗剤を布や新聞紙に染み込ませて処分する場合、ビニール袋が破れる可能性がある。たっぷりの水で薄めて染み込ませてから捨ててほしい。
なお、酸性やアルカリ性の洗剤が手に付着すると、肌荒れの原因になる。中の洗剤を処分したり容器を洗ったりする場合は、ゴム手袋をつけてから作業してほしい。
結論
洗剤容器は、不燃ごみや可燃ごみとして処分するのが一般的だ。分別や捨て方は自治体によって異なるため、まずは公式サイトや問い合わせで調べよう。洗剤容器の中身の捨て方も紹介したので、あわせて確認してほしい。酸性と塩素系を混ぜない、酸性とアルカリ性は水で薄めるなど、注意点もチェックしておくと安心だ。
(参考文献)
※1:環境省「容器包装リサイクル法とは」