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洗濯槽

洗濯槽のカビを除去する簡単な方法は?カビの予防方法まで徹底解説!

投稿者:ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)

鉛筆アイコン 2023年1月21日

洗濯機は汚れた衣類を洗うための家電だ。洗濯機を使っているうちに、洗濯槽が汚れて黒いワカメ状の汚れや茶色いカスが出てくることがある。この汚れの正体は、カビだ。カビだらけの洗濯槽で衣類を洗って、キレイになったと思い込んでいるのかもしれない。洗濯槽にカビが繁殖しているサインを見逃さず、すぐにカビを除去しよう。

  

1. 洗濯槽に浮いた黒いカスはカビ

洗濯槽
洗濯槽をのぞいてみて、黒いピロピロしたカスが浮かんでいるのを目撃したことはないだろうか。これは、洗濯槽に繁殖したカビがはがれたものだ。全自動洗濯機の場合、よほど注意をしないと発見する機会がないかもしれない。

洗濯槽にカビが発生する原因

洗濯槽には溶け残った洗剤カスや、脱水用の穴から入り込んだ衣類の汚れなどが付着する。そして、それをエサにカビが発生し、どんどん増殖していく。
洗濯槽の中は、カビが繁殖する絶好の環境ともいえる。湿気がこもりやすく、汚れた洗濯物を放り込んでおくとなおさらカビが繁殖してしまう。

2. 洗濯槽のカビを除去する方法

洗剤
洗濯槽のカビを除去するためには、塩素系クリーナーである「洗濯槽用カビキラー」や酸素系クリーナーである「オキシクリーン」が便利だ。

アルカリ性(塩素系)クリーナーでカビを除去

【用意するもの】
  • 洗濯槽カビキラー
  • ゴム手袋
【やり方】
  • ゴミ取りネットなどを外して、洗濯槽カビキラーを投入する
  • 50℃程度のお湯を満水までためる
  • 洗濯槽洗浄コースで洗濯機を回す(洗濯槽洗浄コースがない場合は、標準コースで回す)
  • 洗濯が終わったら、洗濯槽を乾燥させるためにフタを上げておく

酸素系漂白剤でカビを除去

【用意するもの】
  • オキシクリーン
    オキシクリーンの量は、洗濯機の最大水量÷4(杯)で計算する
    例)52Lの場合:52÷4=13 計量スプーン13杯を投入する
  • お風呂用ゴミ取りネット
【やり方】
  • ゴミ取りネットなどを外す
  • 洗濯槽に最大水位まで50℃程度のお湯をためる
  • オキシクリーンを適量入れる
  • 洗濯機を脱水なしの洗いコースで5分間回す
  • 半日~1日放置し、カビが浮いてくるのを待つ
  • 浮いてきたゴミやカビをお風呂用ゴミ取りネットで除去する
  • 再び洗いコースで5分間洗濯機を回し、浮いてきたゴミをこまめに除去する
    ※これを何度か繰り返す
  • 最後にすすぎと脱水を繰り返し、フタを開けて乾燥させる

重曹とクエン酸を使う方法はおすすめしない

掃除の定番である、重曹とクエン酸も洗濯槽のカビ除去に使えそうだ。しかし、メーカーの取扱説明書では、推奨していないところも多い。
重曹もクエン酸も、洗濯槽のカビ除去のために用いるにはかなりの量が必要だ。重曹は水に溶けにくいという性質があり、大量投入したことで溶けきらず、パルセーターや排水口などに詰まってしまうと故障の原因となる可能性もある。
クエン酸も強い酸性であるため、洗濯槽などの金属に触れるとサビの発生を促してしまうかもしれない。洗濯機の内部に影響を与え、こちらも故障の原因となる可能性がある。総合的にみて、洗濯槽のカビの除去には重曹やクエン酸はあまりおすすめできない。

3. 洗濯槽のカビを予防するには?

洗濯槽
洗濯機のカビを除去できたら、やはりできるだけカビが繁殖しないようにしておきたい。

洗濯槽のカビを防ぐ4つのポイント

【洗う前の衣類などを入れたままにしない】
洗濯槽を洗濯カゴ代わりに使っていないだろうか。洗う前の衣類などを入れたままにすると、衣類に含まれた湿気で洗濯槽内部の温度が上がってしまう。さらに衣類に付いた皮脂汚れや食べこぼしなどがカビのエサになる。汚れた洗濯物は、風通しのよいランドリーボックスなどに入れるようにしよう。

【脱水が終わったら速やかに干す】
洗濯が終わったら、少しの時間でもそのままにしてはいけない。洗濯後は、湿度・温度ともにカビの絶好の環境になっている。すぐに洗濯機の中の衣類は取り出し、フタを開けたままで洗濯槽を乾燥させよう。

【洗剤や柔軟剤は適量を守る】
洗濯するとき、洗剤や柔軟剤は洗濯物の量に応じた使用量を守ることが大切だ。
洗剤を多く投入しても汚れ落ちがよくなるわけではない。むしろ、溶け残った洗剤がカスとなって洗濯槽にたまり、カビのエサになって繁殖しやすくしてしまう。

【洗濯機のフタは開けておく】
洗濯機のフタは、使っていないときでもできるだけ開けておく習慣を付けよう。フタを閉めてしまうと、湿気がこもってしまうためだ。とくに洗濯機を使ったあとは、最低でも1時間ほどはフタを開けておくとよいだろう。
ただし、ドラム式の洗濯機の場合、小さな子どもやペットなどが入り込んでしまう危険性がある。フタは必ず中を確認してから閉めよう。

4. どうしてもカビやにおいが気になる場合は洗濯槽ごと取り外す手も

壊れた洗濯機
いろいろな方法で洗濯槽のカビの除去を試みたけれど、カビのにおいが気になるという場合、洗濯槽ごと取り出してカビを除去する方法もある。

ハウスクリーニング業者にお願いできる

家庭でできる洗濯槽のカビの除去には限界がある。また、洗濯槽の裏側は目に見えないので、カビが残っていてもわからない。そこで、洗濯槽を丸ごと取り出してカビの除去をしてくれるハウスクリーニング業者を利用してみよう。
洗濯機を分解して、部品ひとつひとつを洗浄する。洗濯槽の裏側までしっかり目視できるので、徹底的に落としてくれる。

結論

洗濯槽に浮いた黒い汚れは、カビかもしれない。洗濯槽のカビを除去するためには、塩素系クリーナーや酸素系クリーナーを使う。洗濯槽のカビを予防するためには、洗濯槽に汚れた衣類をためない、脱水が終わったらすぐに干す、洗剤や柔軟剤は適量を守る、洗濯機のフタは開けておくことなどが効果的だ。衣類の清潔を守るためにも、洗濯槽を定期的に掃除しよう。
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  • 更新日:

    2023年1月21日

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