目次
1. ケチャップが染みになりやすい理由

はじめに、ケチャップが染みになりやすい理由に加え、ケチャップが付着したときの対処のコツを含めて解説していこう。
染みになりやすい理由はリコピン
ケチャップが染みになりやすい理由は、原料のトマトに含まれるリコピンという色素成分にある。リコピンにはタンパク質なども含まれるがそのほとんどは水分なので、服に付くとすぐに染み込んでしまい、結果的に赤い染みとなって残りやすくなるのだ。
ケチャップが付着したらすぐに対処する
ケチャップが服に付着した場合、すぐに対処するのが基本である。水溶性で染み込むスピードは早いものの、そのぶん速やかに対処すれば落としやすい。ケチャップの染みの対処は気づいたタイミングで行い、後回しにしないように気をつけよう。
2. 服に付いたケチャップの染み抜き方法

本項では、服に付いたケチャップの染み抜き方法を紹介する。染み抜きに必要な道具や、その手順について知っていこう。
必要な洗剤や道具
ケチャップの染み抜きで必須となるのが、食器用洗剤と歯ブラシ、タオルである。食器用洗剤は汚れの分解に適しているのに加え、作用が穏やかなので生地を傷めにくいのだ。歯ブラシは汚れを落とすために使い、タオルはあて布として使う。頑固な染みとして残っている場合は、これらの道具のほかに酸素系漂白剤や固形石けんもあると便利だろう。ケチャップの染み抜きには特別に掃除用具を揃える必要はなく、家に常備している道具だけで染み抜きを行えるのがポイントだ。
染み抜きの手順
ケチャップの染み抜きは、服の繊維に詰まった色素をたたき出すイメージで進めていけばよい。洗濯前のひと手間として、染み抜きの手順をしっかり押さえておこう。
まず、染みを裏側から落としていくため、服を裏返して下にタオルを敷く。首元の染みの場合は裏返さず、少しめくるだけでもよい。次に、染みに食器用洗剤を直接垂らし、濡らした歯ブラシでたたいていこう。歯ブラシをお湯で濡らすと、染みがふやけやすくなるのでおすすめだ。下のタオルに染みを移すようにたたいていってほしい。目視で染みが目立たないくらいに落ちてきたら、通常通り洗濯すればOK。ここで染みが完全に落ちていなくても、下洗いの効果により染みが落ちやすくなるのだ。
3. 外出先でのケチャップ染みの簡単な落とし方

外出先で服にケチャップを付けてしまった場合でも、実は簡単な落とし方がある。焦らず冷静に対処すれば、服を買い替える必要などはないので覚えておいてほしい。
ティッシュでたたく
外出先では、ティッシュを使えば十分に応急処置が可能だ。まずは染みの下にティッシュを重ねて敷こう。なるべく厚めに重ねるのがポイントだ。次に別のティッシュに石けんを含ませて泡立てたら、上からたたいていく。ケチャップの残りを伸ばさないように、ポンポンとたたくイメージで行えば効果的だ。
ティッシュで吸い取る
ティッシュでたたいて染みを浮かせたら、下に敷いたティッシュで泡と汚れを吸い取っていこう。ここでごしごしと拭かないように注意。十分吸い取ったら、水を含ませたティッシュで石けんを拭き取って完了だ。
外出先で服を汚してしまったときに便利な携帯用の染み取り剤も販売されているので、ここで紹介した方法も含め、バッグに備えておけば便利だろう。
4. 時間がたったケチャップ染みの落とし方

ケチャップの染みはすぐに対処すれば比較的落としやすいが、時間がたってしまうと状況は変わる。頑固な染みとなって赤く残ってしまうので、お気に入りの服だとなおさらショックを受けるものだろう。しかしそんな頑固なケチャップ染みを落とす方法もあるのだ。最後に本項では、時間がたったケチャップ染みの落とし方を紹介する。
酸素系漂白剤を使う
頑固な染みには、酸素系漂白剤が効果的だ。洗剤と一緒に酸素系漂白剤を入れ、通常通り洗濯するだけでも効果に期待できるが、目立つ染みの場合は、染みの部分に酸素系漂白剤を直接付けてから、洗濯するようにしてみてほしい。この方法でも染みが残る場合は、直射日光があたる場所で長めに天日干しをしてみよう。ケチャップの色素成分は紫外線によって退色作用が働くため、天日干しは染み取りにも効果的なのだ。
固形石けんを塗って揉み込む
食器用洗剤では期待する染み取り効果が得られない場合、固形石けんを塗って揉み込む方法もおすすめだ。とくにミートソースなど油分が多い料理の染みは、同じケチャップ染みでも落ちにくいことがあるので、こちらの方法も頭に入れておこう。また、酸素系漂白剤も併用して使えばより効果的だ。
ただし、酸素系漂白剤や固形石けんを使う際は、服との相性にも気をつける必要がある。とくにウールなどのデリケートな素材は生地が傷みやすいので、この点は留意しておきたい。
結論
取れずに残ってしまったケチャップの染みを諦めていた方もいるかもしれないが、実際は染み取りに効果的な方法はあることを理解してもらえただろう。日常的に使う道具だけでも染み取りはできるので、ケチャップ染みが残った服が着れずにそのままになっているなら、ぜひ参考にしてみてほしい。