2023年1月 9日目次
1. 衣類に毛玉ができる原因とは？
毛玉ができる主な原因は摩擦だ。腕や手を動かすなど、日常的な動作によって擦れた部分に毛玉はできる。脇や袖の内側、リュックやカバンが擦れる背中や肩に発生しやすい。
他には洗濯機を回すときに、他の洋服と擦れることで毛玉になる。このように服の着用や洗濯など日常で発生するため、完全に防ぐのは難しい。毛玉は放置すると増えるので、基本的な方法や裏技アイテムで毛玉除去することが重要だ。
毛玉ができやすい洋服の素材
アクリルやポリエステル、レーヨンなどの化学繊維は毛玉ができやすい。丈夫で傷みにくいが、頑固で取りにくい毛玉ができる。化学繊維と天然繊維の混紡（こんぼう）素材にも、同様のことがいえるだろう。
ウールやカシミヤ、アンゴラなど動物由来の繊維も毛玉ができやすい素材だ。ただし、繊維の強度は低いため、毛玉ができても簡単に取れる。一方で綿や麻、絹などの植物由来の天然繊維は毛玉ができにくい。毛玉除去の裏技アイテムを試すなら、まず洋服の素材をチェックすることが大事だ。
2. 基本的な毛玉除去方法
裏技の前に基本的な毛玉除去の方法を確認しよう。毛玉取り器やブラシ、ハサミ、カミソリを使った方法を紹介する。
毛玉取り器やブラシを使う
専用の毛玉取り器を使用する除去方法だ。毛玉が気になる部分に軽く当てるだけで、一気に取れる。一方で強く当てたり頻繁に使用したりすると、生地を傷めてしまう可能性があるので注意。また、あまりにも安価な毛玉取り器は、使用しないほうがよい。
また、毛玉取り用のブラシを使用する除去方法もある。手軽に繊維を整えられるので、毛玉の予防としても効果的だ。軽く洋服を押さえたら、繊維にそって優しくブラッシングしよう。力の入れすぎはNGだ。
ハサミやカミソリで切る
ハサミを使用する際は、軽く浮かせた毛玉の下に刃を入れる。手軽で試しやすい除去方法だが、間違って生地を切らないよう慎重に作業しよう。毛玉除去には刃が薄い小さなハサミが使いやすい。
T字カミソリの場合は、毛玉の下に入れてスライドさせればOKだ。刃と生地が平行になるように動かす。力を入れすぎると生地を傷めるので、丁寧に作業してほしい。
3. 毛玉除去に便利な裏技アイテム
次に、意外なアイテムを使った簡単な裏技を紹介する。毛玉除去におすすめな、3つの裏技を試してみてほしい。
毛玉取りが簡単にできるアイテム
【食器用スポンジ】
食器用スポンジの固い面（不繊布研磨材）で、毛玉が気になる部分を擦る裏技だ。軽く当ててクルクルと動かせば、毛玉を絡め取ることができる。大量の毛玉を一気に除去することが可能だ。
ただし、食器用スポンジで擦ると生地を傷める可能性がある。なるべく優しく擦るのが、裏技のポイントだ。トラブルを避けるため、お気に入りの洋服の毛玉除去には使用しないほうがよいだろう。
【歯ブラシ】
歯ブラシはヘッドが小さいため、繊細な毛玉取りにも使いやすい。生地にブラシを当てて、優しく擦るのが裏技のポイントだ。新品よりも使い古しの歯ブラシのほうが、毛玉除去に適している。
古い歯ブラシは先端が少し曲がっているため、毛玉を絡め取りやすい。一方で専用のブラシではないので、デリケートな素材に使用すると生地を傷める恐れがある。ポリエステルなど丈夫な化学繊維向けの裏技だ。
【セーターストーン】
セーターストーンとは、ケイ土を素材にした毛玉取り用の軽石だ。洋服の表面を整えることができ、毛玉を簡単に除去できる。ウールやカシミヤなど、デリケートな素材にも使用が可能だ。
使い方はセーターストーンを洋服の表面に軽く当てて、一定方向に優しくなでるだけ。軽石が削れてなくなるまで、繰り返し使用できる。なお、絹や麻にはこの裏技は使用できないので注意してほしい。
4. 毛玉除去する際の注意点
毛玉除去の方法を間違えると、生地を傷める可能性が高い。毛玉取りの裏技を試す前に、2つの注意点を確認しておくことが重要だ。
生地はやさしく扱う
毛玉除去の裏技を試すときは、生地を傷めないように優しく扱う。生地をゴシゴシ擦ったり、毛玉を強く引っ張ったりするのはNGだ。
また、手で毛玉を引っ張って除去すると繊維が伸びてしまい、次の毛玉ができやすくなる。基本の毛玉除去の方法や裏技アイテムで、丁寧に取ることが重要だ。
除去後は毛玉をできにくくする
毛玉除去の後は、定期的に手入れをすることで発生を予防できる。毛玉ができやすい洋服を着たあとは、ブラッシングをして繊維を整えよう。1日着用したら次の日は休ませるとよい。
また、摩擦を少なくして毛玉の発生を抑えることが大事だ。バッグを持たない、パソコンを使用する際にはアームカバーを使うといった方法を実践してほしい。洗濯機を使用するときは洗濯ネットを使い、優しく洗えるコースを選ぶ。デリケートな素材なら手洗いするのがおすすめだ。
結論
洋服に毛玉が発生する原因は摩擦だ。完全に防ぐことはできないので、正しい方法で除去しよう。まずは毛玉取り器やブラシ、ハサミなど基本的な除去方法を確認する。スポンジや歯ブラシ、セーターストーンを使った裏技も紹介したので、ぜひ試してみてほしい。生地はやさしく扱う、毛玉予防の対策をするなど、注意点とあわせてチェックしておこう。
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